『ドラゴンズドグマ2』にて「ポーンの全力空回り道案内」が多発。よくわからないハシゴを報告しまくったり、自滅上等で崖ジャンプしたり
カプコンは3月22日、『ドラゴンズドグマ 2』を発売した。対応プラットフォームはPC(Steam)/PS5/Xbox Series X|S。第1作に引き続き本作でも登場する「ポーン」たちはより頼もしい存在となっているものの、“空回り”してプレイヤーを困惑させる場合もあるようだ。
『ドラゴンズドグマ 2』は、オープンワールドアクションゲーム『ドラゴンズドグマ』シリーズの新作だ。舞台となるのは人の王国ヴェルムントと獣人の国バタルが存在するファンタジー世界。プレイヤーは竜に心臓を奪われた覚者として、世界を冒険。竜を討ち、玉座へと昇る者の物語が描かれる。
本作においても、味方NPC「ポーン」を連れ歩くシステムが引き続き採用されている。プレイヤーがキャラクターメイク可能で覚者と共にレベルアップで成長していくメインポーンのほか、オンライン上ではサポートポーンとしてほかのプレイヤーの所有するメインポーンを借りることができる。シングルプレイ作品ながら、覚者とメインポーンおよびサポートポーン2体の計4人パーティで役割分担や冒険が可能なシステムが特徴だ。
サポートポーンについてはもとの所有者との冒険で学んだ知識を活かして、クエストの目的地や宝箱などに案内してくれることがある。またメインポーン含むポーンたちは周囲に発見したものをプレイヤーに報告してくれる。そうした道案内や報告が「積極的すぎる」点はプレイヤーたちに面白がられているようだ。町で発見したハシゴをしきりに登らせたがったり、看板や文書などを読ませたがったりと、逐一報告してくるお節介ぶりに注目が集まっている。
一方、移動中や立体的に構造物が入り組む町中では、ポーンたちの報告があっても「どのタイミングでどこに注目ポイントを発見したのか」が分かりにくい場合もある。特にハシゴはポーンがやたらと発見するわりには、報告を受けたプレイヤーが見つけにくいモノの筆頭として挙げられており、ハシゴ付近を通りかかるたびに“見つからないハシゴ”の存在を教えてくるポーンに困惑するプレイヤーもいるようだ。
勝手に何かを見つけて盛り上がるポーンたちの発見報告。役に立ちづらい場合もあるものの、ポーンの発見報告にあわせてミニマップ上には「!」「宝箱」「採取ポイント」のマークも表示される。ポーンが何を発見したか分かりづらい場合は、ミニマップもあわせて参考にすると見つけやすいかもしれない。
近年の大作ゲームではグラフィックの強化によって、マップ内には精細に描画されたさまざまなオブジェクトが配置される傾向がある。インタラクト可能なモノの見分けも難しくなっており、プレイヤーを誘導する配慮としていわゆる「黄色ペイント」が用意される場合もみられる(関連記事)。一方本作では持ち味となるポーンを活かしたプレイヤー誘導手法として、積極的な発言で誘導する仕組みも用意されているかたちだ。ただ、やる気十分にあれこれ発見するポーンながら、空回りする場合もある様子。ミニマップも活用しながら、ポーンの発見をチェックしてみるのもいいだろう。
なおサポートポーンについては、報告だけでなくクエスト目標や宝箱への道案内もおこなってくれる。丁寧に誘導してくれるものの、こちらも一部からは分かりにくいとの意見もあるようだ。入り組んだマップではスマートな道筋での案内ができないこともあり、先走った変な誘導を面白がるユーザーもみられる。
ほか、国内ユーザー間ではお笑いタレントの狩野英孝さんの分身となる公式ポーンが、勢い任せの案内をしてくるという報告も寄せられている。不用意すぎるルートで移動して崖から滑り落ちたり、ほかのメンバーが真似できない無茶振りのジャンプを迫ってパーティが崩壊したりといった事例もあるようだ。ちなみに狩野さんのポーンは慎重なはずの性格「才略」。性格とは裏腹にポーンのAI自体がもつ奔放さが発揮されているのか、ほかのポーンとは違う特殊な挙動が設定されているのかは定かではない。いずれにせよ、さっそく本人譲りのおちゃめさから愛されているようだ。
シングルプレイ作品ながらも、特徴的なポーン連れ歩きシステムによって賑やかな冒険が可能な『ドラゴンズドグマ 2』。第1作以上にプレイヤーとの協力アクションの幅が広がるなど頼もしい一面も多いものの、空回りした頑張りが覚者を混乱させる場合もあるようだ。なおポーンたちは「竜憑き」なる伝染病のようなものに感染するシステムが存在。ポーンの言動が変化し、末期にはゲームプレイにかかわる災厄を巻き起こすことが報告されている(関連記事)。ポーンの言動や姿の変化には気を配っておくといいだろう。
『ドラゴンズドグマ 2』はPS5/Xbox Series X|S/PC(Steam)向けに発売中。