ゆずソフトの美少女ADV『千恋*万花』全世界セールス50万本突破。勢いを増し続ける美少女ゲームの金字塔
国内の美少女ゲームメーカーゆずソフトは2月20日、『千恋*万花』の全世界セールスが累計で50万本を突破したことを公式Xアカウントにて発表した。本作は全年齢版がPC(Steam)およびNintendo Switch向けに、18禁版がPC(FANZA/パッケージ)向けに発売中だ。
『千恋*万花』はゆずソフトが手がけた美少女アドベンチャーゲームだ。舞台となるのは文明開化から取り残された、古き良き時代の街並みと温泉街のある町、穂織(ほおり)。この町にある建実神社には、岩に突き刺さった状態で引き抜けない神刀・叢雨丸があり、穂織の町の観光資源にもなっていた。
本作の主人公は有地将臣。彼は祖父の営む旅館の手伝いのために穂織の町を訪れていたが、叢雨丸を抜いて(折って)しまい、選ばれし者とみなされることに。そして、建実神社の巫女姫である朝武芳乃と結婚を迫られることになる。そんな彼の前に、叢雨丸に宿る少女の霊だというムラサメや巫女姫に仕えるくのいちの常陸茉子が現れる。彼女たちとの奇妙な同棲生活を過ごすなかで、将臣は穂織の町に潜む真実を知ることになる。
そんな本作が今回、全世界でのセールスについて累計50万本を突破したようだ。ゆずソフト公式Xアカウントからは、ユーザーへ感謝の投稿がおこなわれている。
『千恋*万花』はゆずソフトの設立10周年記念作品として、18禁ソフトが2016年7月29日にWindows向けに発売。その後全年齢版が2020年2月14日にはSteamで、2022年5月26日にはNintendo Switchにてリリースされていた。その後2020年12月27日時点で販売本数が10万本を突破。さらに2023年10月には全世界セールスが40万本を突破していたことが公式Xアカウントにて発表されていた(関連記事)。販売本数40万本突破から、約4か月でさらに10万本を売り上げたかたちだ。
本作は萌えゲーアワードでは2016年度の準大賞、Getchu.comによるGetchu美少女ゲーム大賞では2016年の総合部門1位にランクイン。またSteamユーザーレビューでも、本稿執筆時点で1万7590件中99%が好評とする「圧倒的に好評」ステータスを獲得。レビューでは、個性あるキャラクターやストーリーなどが特に好評を博している。複数のアワードや高いユーザー評価を獲得する作品だ。
同時接続プレイヤー数についても、2023年年末には1000人前後を維持。また2024年に入ってからも順調にプレイヤー数は増加し、2月15日ごろから実施されているセールの影響もあってかピーク時同時接続プレイヤー数は過去最高となる2894人を記録。Steam版リリース直後の最大同時接続プレイヤー数1450人を大幅に上回った(SteamDB)。セール販売で着実にユーザーを獲得し続けてきたことも、今回の売上50万本達成に繋がったようだ。人気をじわじわと増しているタイトルであり、今後の勢いも注目されるところだろう。
『千恋*万花』はPC(Windows/Steam)/Nintendo Switchにて配信中だ。Steamでは2月22日午前1時まで定価3995円の43%オフとなる2277円でセール販売中だ(いずれも税込)。