レストラン経営&ダンジョン探索ネコ耳アクション『Cuisineer(キュイジニア)』メールインタビュー。開発経緯や豊富なレシピの発想元について聞いてきた

Marvelous Europe/XSEED Gamesは日本時間では11月10日、レストラン経営&ダンジョン探索アクションゲーム『Cuisineer』を発売する。本稿では開発元BattleBrew Productionsへのメールインタビューの内容をお届けする。

パブリッシャーのMarvelous Europe/XSEED Gamesは11月9日(日本時間では11月10日)、BattleBrew Productionsが手がけるレストラン経営&ダンジョン探索アクションゲーム『Cuisineer』を発売する。対応プラットフォームはPC(Steam)。

本作はレストラン経営とダンジョンでのローグライトアクションゲームを組み合わせたタイトルだ。ネコ耳を生やした女の子冒険家・ポムは、実家のレストランを手伝うために故郷に戻ってくる。しかし両親は旅行のために不在にしており、さらには借金も発覚。レストランを立て直すため、故郷の人々からクエストを請けたり、冒険家の技能を生かしてダンジョンで食材や素材を探したり、レストラン経営で大量のお客さんの相手をしたりすることになる。

本作はかわいらしいタッチのイラストや豊富な種類の料理が特徴だ。この度、弊誌では、開発元であるBattleBrew Productionsへのメールインタビューを実施した。開発者からの声を通して、『Cuisineer』の魅力をお届けできれば幸いだ。


―― 自己紹介をお願いします。

Shawn Toh(以下、Shawn)氏:
BattleBrew ProductionsのShawn Tohです!寒い時期には温かいスープが好きで、暑い時にはアイスクリームがたまりません。スタジオではクリエイティブディレクターとCEOを務めています。

―― 本作の開発経緯について教えてください。

Shawn氏:
実は、別の料理ゲームを開発していたのですが、それは中止になりました。そこで、チーム全員で集まり、「もし最後に一つだけゲームを作るとしたら、それはどんなゲームにしようか?」と話し合いました。

Shawn氏:
メンバーの半分はアクションローグライトが好きで、もう半分は心地よいシミュレーションゲームを好むんです。そして、みんな可愛らしいものと美味しい食べ物が好きでした。だから、これらを全部合わせて、これまでで最高のゲームを作るしかないと思いました。

―― 本作はどんな方をターゲットに据えていますか。

Shawn氏:
美味しい食べ物が好きな方々。アクションRPGを楽しむ方々。ローグライトに魅力を感じる方々。そして、可愛い猫耳娘がお好きな方々です。そう、たとえばあなたとか!笑


―― 制作はどのくらいの期間でおこなわれたのでしょうか。

Shawn氏:
2年半です。

―― 制作にあたり、インスパイアを受けたタイトルはありますか。

Shawn氏:
『ルセッティア 〜アイテム屋さんのはじめ方〜』や『ムーンライター 店主と勇者の冒険』からの影響が大きいです。私たちは食べ物をテーマにした新しいジャンルのアプローチを試みたかったんです。

―― 本作は、BattleBrew Productions様のこれまでの作品から一転して、本作はキャラクターが人間寄りになっています。これにはどういった理由があるのでしょうか。

Shawn氏:
コスプレをする友人たちに強く勧められたんですよ。それに、私たちも獣耳が好きだと認めざるを得ませんでした。「俺の嫁」や「俺の夫」は人生の一部ですから。

―― 本作にはたくさんの料理レシピが登場しますが、どのような基準で料理の種類を決めていったのでしょうか。

Shawn氏:
正直なところ、私たちが好きなものを選んだんです(笑)もっと良い答えをお伝えしたいところですが、私たちが親しんでいる料理や文化から、様々な料理を取り入れるようにしました。そしてそれは、私たちが実際に食べたいと思うものが多いですね。

ゲーム内の料理にはランクがつけられています。複雑でボリュームのある料理は上位に、そして本当に基本的な料理は序盤に配置しています。ですので、中間のメニューをどう埋めるかが問題でした。最終的には、開発チームのお気に入りの料理(シンガポール料理も含めて)を選ぶことになりました。

―― 寿司やとんかつなど、レシピに日本料理が多いことに驚きました。開発内に日本文化に詳しい方がいらっしゃるのでしょうか。

Shawn氏:
あはは、ほとんどのメンバーがそうかもしれませんね(笑)


―― 回復アイテムが「タピオカティー」なのが可愛らしく印象的です。どういった経緯で「タピオカティー」が選ばれたのでしょうか。

Shawn氏:
疲れた日にタピオカティーの癒し効果を体験したことが、が私たちのインスピレーションです。それに、かわいくてクールなアイデアだと思ったんです。あとは、現実ではまずやらないでしょうけど、一日にタピオカティーを4杯も飲むという夢をかなえてみたかったんです。

―― 魚を振り回したり、フライ返しで地面を叩いたり、バトルの様子もコミカルで可愛らしいなと感じました。モーションやグラフィックの面で、制作上のこだわりはありますか。

Shawn氏:
私たちは、この世界とキャラクターが活き活きとして、愛らしく、弾むような感じを出したかったんです。アニメーターが動きを実演するのを見るのは、本当に楽しいものでした。

―― 最後に、日本のプレイヤーに向けてメッセージをお願いします。

Shawn氏:
ぜひゲームを楽しんでいただければ幸いです。ゲームの中でも実生活でも、たくさんの美味しい食べ物に出会えますように!

―― ありがとうございました。

『Cuisineer』は11月9日(日本時間では11月10日)、PC(Steam)向けに発売予定だ。

Aki Nogishi
Aki Nogishi

ポストアポカリプスとドット絵に心惹かれます。AUTOMATONではFF14をメインに担当します。

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