『フォートナイト』の「革新的コンテンツ」に向け、Epic Gamesがレースゲーム等開発スタジオを買収。『Horizon Chase』開発元
Epic Gamesは4月19日、ブラジルを拠点とするゲームスタジオAQUIRISを買収したことを発表した。同ゲームスタジオは、今後Epic Games Brasilとして、『フォートナイト』関連コンテンツを開発。ラテンアメリカ地域での拠点となっていくとのこと。
このたび買収が発表されたAQUIRISは、ブラジル南部の港湾都市ポルト・アレグレを拠点とするゲームデベロッパーだ。レースゲーム『Horizon Chase』シリーズや、ユーザーがステージなどを制作可能なアクションゲーム『Wonderbox: The Adventure Maker』などを開発。Apple Arcadeを中心に作品を展開している。
Epic Gamesによる今回の発表によれば、AQUIRISは今後Epic Games Brasilとの名を冠する同社の新しい開発拠点になる。買収後の業務としては、『フォートナイト』向けの「画期的なコンテンツや社会実験」の開発に携わっていくという。なお、今回の買収の発端となったのは、2022年にEpic Gamesが実施したAQUIRISへの投資だったという。
今回の買収について元AQUIRISのCEOであるMauricio Longoni氏がコメント。『フォートナイト』に向けたコンテンツ開発に意欲を見せたほか、今回の買収がラテンアメリカ地域のゲーム開発元にスポットライトがあたる契機になるとした。同氏はEpic Games Brasilのスタジオディレクターに就任するとのこと。
なお、Epic Gamesによる近年の企業買収としては、音楽ゲームスタジオHarmonixや楽曲配信プラットフォームBandcampの買収が記憶に新しい(関連記事)。また同社はメタバース展開についても積極的。The Lego Groupと共同でのメタバース創出の発表や、『フォートナイト』向けのコンテンツ制作ツール「Unreal Editor for Fortnite」のパブリックベータ版配信などの動きを見せている(関連記事1、関連記事2)。ラテンアメリカ新拠点となるEpic Games Brasilが、一連の取り組みを加速させていくかもしれない。