Steam基本プレイ無料オープンワールドゲーム『Fragment’s Moonrise』次回大型アプデで有料化へ。「ちゃんとプレイしてもらうため」の決断

Yyanthire Studioは3月14日、Steamにて無料配信中の『Fragment's Moonrise』を有料化すると発表した。次回の大型アップデート時に有料化する予定。

Yyanthire Studioは3月14日、Steamにて無料配信中の『Fragment’s Moonrise』を有料化すると発表した。次回の大型アップデート時に有料化する予定。情報サイトジュウシマツの鳥小屋が伝えている。

『Fragment’s Moonrise』はリアルタイムストラテジー(RTS)ゲームだ。開発を手がけるのは、開発者のYyanthire氏によるYyanthire Studio。本作の舞台となる世界はFragmentなる存在に蝕まれつつあった。プレイヤーは長き眠りから目覚めたグランドマスターKnulxevraとして世界の混乱を鎮める旅に出る。

戦闘はリアルタイムで展開し、自ユニットを移動させながら呪文(Spell)を唱えて敵を攻撃していく。オープンワールドとされる広大なマップを探索しながらボスを撃破し、新たな呪文を獲得。資源を集めて自軍を強化し、さらなる戦いに備えるのだ。


本作に向けては、大型アップデートが予定されている。新規ワールドマップが用意され、新たな敵や新呪文も登場するとのこと。そして同アップデートにて、本作が有料化されることが発表された。あわせて有料化の理由も説明されている。

本作は2020年6月に早期アクセス配信開始されたタイトル。当初2Dグラフィックで構築されていたが、2022年11月に3Dグラフィックに刷新された。3D版に向けてはすでに複数のアップデートが実施されているほか、今後に向けても先述の大型アップデートを含め多数のコンテンツが開発されているという。今後の展開に向けて、新たなアートワーク、3Dモデルや音楽などの制作資金が必要となることも、有料化の背景としてあるそうだ。

さらにYyanthire氏には、無料配信で入手するよりも有料で購入してもらった方がゲームに興味がわき、プレイヤー数も増えるのではないかとの考えもあるという。現状ではライブラリへの追加数は多いものの、ダウンロードしてプレイするプレイヤーが多くない状況にあるそうだ。有料化には、プレイヤーの数を増やしコミュニティを活性化させる狙いもあるとのこと。


早期アクセス配信開始から2年以上を経て3Dグラフィックに刷新され、さらなる展開が計画されている本作。Yyanthire氏は本作について、正式リリース時には“オープンワールドゲーム”の名を冠するにふさわしい、十分なコンテンツ量を備えた作品にしたいと述べている。正式リリースに向けて歩みを進める本作は、有料化を経たあとの展開も注目されるところだろう。

なお無料配信から有料化されるゲームは比較的珍しい事例といえる。最近ではSteamにて基本プレイ無料で早期アクセス配信されていた『みんなで空気読み。オンライン』が、Nintendo Switch版とあわせて正式リリースされるにあたって有料化されていた(関連記事)。大型アップデートや正式リリースなど、有料化の節目は作品によってまちまち。各開発・運営元にさまざまな狙いがあるのだろう。

『Fragment’s Moonrise』はPC(Steam)向けに無料で早期アクセス配信中。今後の大型アップデートにて有料化する予定だ。なお無料配信期間に入手しておけば、有料化後に再度購入する必要はないとのこと。気になる人は今のうちに入手して遊んでおくといいだろう。

Hideaki Fujiwara
Hideaki Fujiwara

なんでも遊ぶ雑食ゲーマー。『Titanfall 2』が好きだったこともあり、『Apex Legends』はリリース当初から遊び続けています。

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