『バイオハザード RE:4』“雨激しすぎ問題”は発売初日のパッチで調整へ。視界遮るほど自己主張強すぎた雨
『バイオハザード RE:4』の先行プレイ映像において、雨のエフェクトが派手すぎる点が一部ユーザー間に懸念を呼んでいた。そうしたユーザー反応を受けて、雨のエフェクトは発売初日のパッチで調整される予定だという。海外メディアPress Start Australiaが伝えている。
『バイオハザード RE:4』は、『バイオハザード 4』のリメイクとなるサバイバルホラーゲーム。オリジナル版は2005年にゲームキューブ向けに発売され、のちに多数プラットフォームにて展開された。舞台となるのは生物災害ラクーン事件から6年後の世界。事件から生還したレオン・S・ケネディは大統領直轄のエージェントとして、誘拐された大統領令嬢の目撃情報を元にヨーロッパの寒村へと向かう。リメイク版はRE ENGINEにてグラフィックが再構築。現代向けにゲームプレイも調整されるほか、ストーリーが再構成されているという。
発売が近づくなか、本作のゲームプレイ映像も続々とお披露目されている。先月2月4日に海外メディアGame Informerが公開した映像では、レオンがアシュリーと共に教会を脱出するシーンが収められている。新たな要素も確認できる一方、とある要素が一部ユーザーの懸念を呼んでいた。雨のエフェクトがやたらと派手なのだ。
映像では教会の外での戦闘シーンが確認可能。ナイフを用いたさまざまな新アクションも見られる。そうした戦闘は雨の降り注ぐ屋外にて展開。雨粒がみっちりと画面を埋め尽くす派手なエフェクトで描かれている。シーンによっては雨粒がひとつひとつが白く輝くため、かなり目につく。
オリジナル版にも雨が降るシーンは存在したものの、雨粒はそれほど目立たない表現であった。本映像にはリメイク版に期待を寄せる反応が多く見られる一方で、雨の表現の変化に懸念を示す声も散見される。激しすぎる雨のなかで敵に狙いをつけたり隠されたアイテムを探索したりするのは困難ではないかとの指摘もある。
一方でそうしたユーザーの反応を受けて、発売初日に調整が実施される予定だという。Press Start Australiaは今月上旬、『バイオハザード RE:4』のプロデューサーを務める平林良章氏へのインタビューを実施。そのなかで雨のエフェクトに変更の予定があるかを尋ねたところ、同氏は発売初日のパッチ(day-one patch)に向けて雨のエフェクトが調整されていることを伝えたそうだ。
ちなみに、オリジナル版からのグラフィック変更により雨のエフェクトが派手になる事例は今回が初めてではない。2021年11月発売の『グランド・セフト・オート:トリロジー:決定版』(以下、GTA:トリロジー:決定版)においても、リマスターにあたって白くハッキリとした雨が高密度で画面を埋め尽くす仕様に。視界が遮られ、プレイの妨げになるとの不満が寄せられ、アップデートで調整される一幕があった(関連記事)。今回の『バイオハザード RE:4』の雨への反応においても、『GTA:トリロジー:決定版』を引き合いに出すコメントが散見される。過去の事例により、高密度で表現される白い雨がユーザーのなかにより強い不安を招いた可能性はあるかもしれない。
いずれにせよ、『バイオハザード RE:4』の派手な雨は発売初日のパッチで調整予定と伝えられている。公開された映像よりも控えめな表現となることだろう。
『バイオハザード RE:4』はPS5/PS4/Xbox Series X|SおよびPC(Steam)向けに、3月24日に発売予定だ。