『ペルソナ4 ザ・ゴールデン』『ペルソナ3 ポータブル』リマスターでついに“配信制限解禁”。エンディングも含めて放送可能に

アトラスは1月12日、『ペルソナ3 ポータブル』リマスター版および『ペルソナ4 ザ・ゴールデン』リマスター版の動画配信ガイドラインを公開した。両作とも全編の動画配信・生放送が可能になっているようだ。

アトラスは1月12日、『ペルソナ3 ポータブル(以下P3P)』リマスター版および『ペルソナ4 ザ・ゴールデン(以下P4G)』リマスター版の動画配信ガイドラインを公開した。『P4G』Steam版の発売当時には、エンディングの動画配信は控えてほしいとのお知らせがあった。新しいガイドラインでは、配信禁止区間などが設けられておらず、両作とも全編の動画配信・生放送が可能になっているようだ。

※『ペルソナ』シリーズリマスター版発表時の映像

オリジナルの『P3P』は、アトラスより2006年に発売されたPS2向けジュブナイルRPG『ペルソナ3』を元に、追加要素や一部変更を加えたPSP向けソフトである。舞台となるのは、1日と1日の間に普通の人間には知覚できない影時間が隠されており、もう1人の自分を具現化した能力「ペルソナ」に目覚めたものたちが存在する世界。影時間にはシャドウという怪物が潜んでおり、ペルソナ使いとシャドウの人知れぬ戦いが繰り広げられていた。本作の主人公は、私立月光館学園に転入してきた高校2年生である。主人公は影時間に迷い込んでしまい、ペルソナ能力に覚醒。ペルソナ使いが集まる特別課外活動部へと入部することになる。そして、学園での青春と影時間での戦いが描かれていく。『P3P』では主人公の性別が選択可能となっているほか、戦闘システムなども一部変化。追加要素や変更を加えたバージョンとなっている。

オリジナルの『P4G』は、アトラスより2008年に発売されたPS2向けジュブナイルRPG『ペルソナ4』を元に、新キャラクターや新学期などを追加したPS Vita向けソフトである。本作の主人公は、両親の仕事の都合により1年間田舎で過ごすことになった高校2年生の少年だ。彼は親戚の堂島家に住み、八十神高校へ通う普通の高校生活を送るはずだった。しかし彼が訪れた頃から、稲羽市では奇怪な連続殺人や、不気味な「マヨナカテレビ」の噂など、いくつかの事件が起こっていた。主人公は、あるきっかけから異世界に迷い込み、ペルソナ能力に覚醒。仲間たちとともに自称特別捜査隊を結成し、田舎での明るい日常を過ごしながら、不可解な事件に立ち向かうこととなる。『P4G』では、新キャラクターとして少女マリーが登場。近隣の街へ出かけるイベントや、1月以降のストーリーも追加されている。


今回の発表では、『P3P』リマスター版および『P4G』リマスター版の動画配信ガイドラインが公開。両作の動画投稿や生配信などが、個人使用かつ非営利目的に限り、ガイドラインに沿っていれば利用可能であると告知された。内容は一般的なものであるが、今回発表された両作のガイドラインにおいては、配信禁止区間が表記されていない。

これまで『ペルソナ』シリーズの動画・生配信向けのガイドラインでは、配信禁止区間が設定されていた。具体的には、2022年10月に公開された『ペルソナ5 ザ・ロイヤル』リマスター版の動画・生放送等配信ガイドラインでは、「12月24日以降~エンディング終了」までの区間が配信禁止。2020年6月に公開された『P4G』Steam版向けのガイドラインでは、ストーリーを最大限楽しんでもらうため、「エンディングの動画配信はお控えください」と記載されていた。ストーリーのために、一部の配信が禁止されているのだろう。

※ 2020年6月のツイート


今回の『P3P』『P4G』リマスター版のガイドラインにおいては、配信禁止区間が設けられていないのだ。『P4G』リマスター版のガイドラインには、配信中の『P4G』Steam版も含まれており、事実上のガイドライン改定となっている。両作ともオリジナルの発売より10年以上が経過しており、すでに多くのプレイヤーがストーリーを知っている。そうした年月が、はれて全面解禁となった理由なのかもしれない。


『P3P』リマスター版および『P4G』リマスター版は、税込1980円で1月19日配信開始予定。対応プラットフォームは、両作ともにPlayStation 4/Xbox One/Xbox Series X|S/Nintendo Switch/PC(Steam/Windows)となっている。ゲームサブスクプションサービスXbox Game Passにも対応するほか、『P4G』Steam版はすでに配信中だ。



※ The English version of this article is available here

Keiichi Yokoyama
Keiichi Yokoyama

なんでもやる雑食ゲーマー。作家性のある作品が好き。AUTOMATONでは国内インディーなどを担当します。

記事本文: 2570