高機能ボイスチャット支援ソフト「CRI TeleXus」にて、“数千人規模のボイスチャット”を可能にするアプデ実施へ

株式会社CRI・ミドルウェアは1月12日、コミュニケーションミドルウェア「CRI TeleXus」をバージョンアップし、「多人数ボイスチャット」機能をリリースすると発表した。

株式会社CRI・ミドルウェア(以下、CRI)は1月12日、コミュニケーションミドルウェア「CRI TeleXus」をバージョンアップし、「多人数ボイスチャット」機能をリリースすると発表した。

「CRI TeleXus」は、高機能ボイスチャットを中心としたオンラインコミュニケーション向けミドルウェアだ。仮想空間でのコミュニケーションを活性化させ、コミュニティ拡大による収益の向上に寄与することを目的としている。具体的には「音声データ10Kbpsの低通信量ボイスチャット」「100人規模の多人数同時会話」などを柱としており、2022年8月より正式リリースとなった(関連記事)。

今回のバージョンアップにより「CRI TeleXus」では、独自の分散型ルーティング技術によって、低コストでメタバース空間での大規模ボイスチャットが可能になるとのこと。匿名性を確保しプライバシーを保護するボイスエフェクト機能のほか、話者の分離度を高める空間オーディオ機能も提供されているという。

オンライン空間で数千人規模のコミュニケーションを実現するためには、会話の制御が非常に重要になるという。参加者全員の発言が聞こえてしまうとコミュニケーションが成立しないため、近くにいるユーザーのみとの会話ができるような制御が求められるからだ。そうした大量のデータを処理する手法のひとつとしては、サーバーを増強して位置情報やユーザーの向きといった膨大なデータをリアルタイム処理する手法があるという。ただし、サーバーの増強による対処は、費用や処理量といった観点から、現実的な選択肢にならないとされている。


CRIはこの課題に対して、独自の通信最適化技術を適用しているという。ユーザーの端末で一部の情報を分散処理することでサーバーの処理量を減らし、また会話中のユーザーのみに選択的に通信することでサーバー負荷を軽減。数千人規模のボイスチャットを実現可能にしたとのことだ。

また「CRI TeleXus」では今回の製品アップデートにて、多人数ボイスチャットのほかにも複数の機能強化がほどこされているという。P2P(ピアツーピア)方式の通信、空間オーディオの改善。さらにボイスチャット内の会話をリアルタイムでテキスト化する、「Speech To Text」機能のベータ版が提供開始されている。

「CRI TeleXus」のボイスチャット機能ではそのほか、異なる言語の話者の会話をサポートする「AI通訳」機能が実装予定。ボイスチャット機能とは個別の料金で提供される「ビデオチャット」機能なども実装が予定されている。オンラインゲームやメタバースにおいて重要な立ち位置を占めるボイスチャット機能。「CRI Telexus」の新機能がもたらすオンラインコミュケーションの変化に注目したい。



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Hideaki Fujiwara
Hideaki Fujiwara

なんでも遊ぶ雑食ゲーマー。『Titanfall 2』が好きだったこともあり、『Apex Legends』はリリース当初から遊び続けています。

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