『VALORANT』新パッチ4.07のパッチノート公開。ブルドッグおよびスティンガーの調整や、AFKを検出する新システム導入など

Riot Gamesは4月12日、『VALORANT』新パッチ4.07のパッチノートを公開した。ブルドッグおよびスティンガーのバースト射撃に関する調整や、プレイヤーのAFK(ゲームの放置)を検出する新システムの導入など、さまざまなアップデートが実装される。

Riot Gamesは4月12日、『VALORANT』新パッチ4.07のパッチノートを公開した。ブルドッグおよびスティンガーのバースト射撃に関する調整や、プレイヤーのAFK(ゲームの放置)を検出する新システムの導入など、さまざまなアップデートが実装される。

まずは、サーバーのアップデートについて確認していこう。詳細は以下の通り(公式パッチノートから引用)。

サーバーのアップデート

  • ラテンアメリカに新サーバーを増設しました。これにより、対象地域でのレイテンシの改善が見込まれます。
    • これらのサーバーは、パッチ4.07のリリース後まもなくして稼働を開始する予定です。

次に、武器の調整について確認していこう。今回のアップデートで調整されるのはブルドッグおよびスティンガーのバースト射撃である。詳細は以下の通り(公式パッチノートから引用)。

武器のアップデート

  • ブルドッグおよびスティンガーの使用時、腰撃ちからADSに切り替える動作中に射撃入力を行うと、切り替え動作が完了するまで入力が反映されなくなりました。
    • 武器を持ち上げる切り替え動作が完了する前から、バースト射撃による精確性向上の恩恵を受けることを防ぎます。
    • 戦闘中にバースト射撃に切り替えるという選択に、わずかに代償が生じます。
    • フルオート/腰撃ちモードに戻す動作中は、これまで通り即座に撃ち始めることができます。
  • アビリティー主体の武器*も、1つ前の動作が完了した後に装備できるよう、入力待ちをできるようになりました。
    • *対象に含まれるのは、チェンバーの銃とネオン、ジェット、レイズのアルティメットです。

ブルドッグおよびスティンガーは、ADS(サイトを覗いて射撃すること)で通常のフルオート射撃からバースト射撃に自動で切り替わるという、ほかの武器には無い特徴を持つ武器である。


しかし従来では、ADSに切り替える動作中に素早く射撃入力を行うことで、ADSに切り替える動作が完了していなくても、バースト射撃に切り替えることが可能であった。例えば極端な設定ではあるものの、「発射」(デフォルトだと左クリック)と「オルト発射」(デフォルトだと右クリック)を同じキーに設定することで、瞬時にバースト射撃に切り替えて撃つことが可能となる。昨年、海外プロゲーミングチームG2 Esportsでストリーマーおよびキャスターなどを務めるLothar氏は、この仕様を最大限に利用した射撃方法を発見し、それを「ハーフバイの新たなメタの可能性」としてTwitter上に公開していた。

今回のアップデートにより、上記の射撃方法はどうやら使用できなくなるようだ。Lothar氏は今回のパッチを受けて “Unlucky”(不運だ)と反応している。

また、武器については次のようなアップデートもある。

アビリティー主体の武器*も、1つ前の動作が完了した後に装備できるよう、入力待ちをできるようになりました。

  • *対象に含まれるのは、チェンバーの銃とネオン、ジェット、レイズのアルティメットです。


このアップデートにより、例えばジェットのアルティメット「ブレードストーム」を、「クラウドバースト」など別のアビリティを使用中にキー入力することで、通常の武器と同様に入力待ち状態にすることが可能になるようだ。

次に、ストアのアップデートについて確認していこう。

ストアのアップデート

  • VP購入ページのロード時間を改善しました。以前は30秒以上かかる場合もありましたが、今回のアップデートで短縮されるはずです。

VP(ヴァロラントポイント)とは『VALORANT』内の通貨のことで、実際のお金で購入することができる。筆者自身もVP購入ページになかなか遷移しなかった経験が稀にあった。今回のアップデートで、そのような待ち時間も少なくなることが期待される。

続いて、ソーシャル機能のアップデートについて確認していこう。詳細は以下の通り(公式パッチノートから引用)。

ソーシャル機能のアップデート

  • ゲームモードの切り替えにおいて、AFKに類するさまざまな振る舞いを検知する新たなシステムを設けました。
    • 再度お伝えしますが、VALORANTでは差別的な振る舞いは看過されません。もしそのような振る舞いが見つかった場合は、個別に調査を行い、適切な処罰を下します。さらに、行動規範をより明確かつ誤解を招きにくい内容にアップデートする予定です。 ─S&PDチーム

アップデート自体については、AFK(ゲームの放置)を検出する新システムが導入されたという内容である。それに続いた「差別的な振る舞い」に関するコメントは、先日の「海外ストリーマーの差別発言騒動」を受けてのことと考えられる(関連記事)。

なお、エージェントのアップデートについて、パッチノートでは以下のように説明されているが、どうやら内容は『VALORANT』のストーリーに関連するものであるようだ。

エージェントのアップデート

近頃VALORANTのエージェントたちは、とある「恐ろしい問題」のせいで忙しくしているようです。「射撃場」周辺を探索して、彼らに何が起きているのか見てみましょう。

そのほか、不具合修正についてパッチノートでは以下のように説明されている。

不具合修正

エージェント

  • ロープとの接触を利用することで、ヨルのアルティメット発動後、即座に武器を使用できていた不具合を修正
  • アビリティーの詠唱中にスパイクを解除できていた不具合を修正
  • スカイの「シーカー」がマップ「アセント」の破壊可能なドアを突き破れる仕様に再度変更

ソーシャル

  • コミュニケーションの制限処分を受けているプレイヤーが、チームのボイスチャットを聞くことができなかった不具合を修正
  • バンされたプレイヤーがゲームから除外されるまでに時間を要する場合があった不具合を修正

コンペティティブ

  • パフォーマンスボーナスが誤ったタイミングで表示されていた不具合を修正

ゲームシステム

  • スパイクを設置するために「スパイクを使用」ボタンを短く押すと、プレイヤーが最後に装備した武器ではなく、スパイクを持った状態になっていた不具合を修正

以上が、パッチ4.07の内容となる。バースト射撃の調整や、AFKの新たな検出システム導入、ストアのロード時間改善など、おおむね多くのプレイヤーにとって嬉しい内容なのではないだろうか。

VALORANT』は、Riot GamesからPC向けに基本プレイ無料にて配信中。

Shinichiro Nakamura
Shinichiro Nakamura

シューターとRPGをこよなく愛するゲーマーです。シューターは『VALORANT』と『CS:GO』が特に大好きです。RPGは『ファイナルファンタジー』シリーズが好きです。

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