『エルデンリング』プラットフォーム機能利用の配信はOKと公式が示す。配信禁止騒動を受けて
フロム・ソフトウェアは2月21日、公式Twitterアカウントにて「動画配信に関する一部問い合わせに誤った回答をしてしまった」として謝罪。近日中に動画配信ガイドラインを更新すると発表した。同社による発表の背景には、とあるユーザーによる問い合わせを発端とする騒動があったと見られる。
国内Twitter上では、21日の昼頃から、フロム・ソフトウェア新作『エルデンリング』に関する話題が加熱していた。発端は、とある動画配信者による同社への問い合わせだった。同ユーザーは『エルデンリング』をゲームプレイ実況配信してもよいかどうかをフロム・ソフトウェアに問い合わせ、その返信をツイートとして投稿していたのだ。公開された同社からの回答は、「個人で楽しむ以外の目的でのゲーム画面収録および公開・配信は例外なく禁じている」との旨の内容だった。このツイートはまたたく間に話題となり、一時は国内Twitterのトレンドに「エルデンリング配信禁止」なるワードが登場する状況があった。
フロム・ソフトウェアの公式ガイドラインおよびサポート回答の解釈を巡って、ユーザーたちの議論は加熱。また、権利元からの“黙認”によって成り立っている、いわゆるグレーゾーン的な側面もあるゲーム動画配信者が、メーカーに直接許可を求めることの是非なども巡って論争が巻き起こっていた。また、一切の配信が禁止であると解釈するユーザーも散見された。そうした状況への対応として、フロム・ソフトウェアが急ぎ公式に見解を示すことになったのだろう。
フロム・ソフトウェアのプレイヤーサポートTwitterアカウントは本日午後9時、一連の騒動を受けたと見られるツイートを投稿。まず同社は、サポートの回答について誤っていたとコメント。一切の投稿・配信が禁止であると誤解を招いてしまったと謝罪した。また、現状のガイドライン上でも、ゲーム機の本体機能を利用してのプレイ動画投稿・配信については可能である旨を改めて伝えている。そして、同社ではかねてよりガイドライン改定を進めており、そちらは近日中にされると伝えている。
フロム・ソフトウェアの現行ガイドラインを参照してみると、「非営利目的の場合であれば、コンソールおよびSteamの機能を利用した配信は可能」との基準が提示されている。同社が素早く説明した背景には、『エルデンリング』の発売が間近に迫ったなか、一刻も早くプレイヤーたちに回答を示して論争をおさめ、誤解を解きたかった意図もあるのだろう。
『エルデンリング』は2022年2月25日、PC(Steam)およびPlayStation 4/PlayStation 5/Xbox One/Xbox Series X|S向けに発売予定。今回の発表により、外部機器やアプリケーションによるキャプチャでなければ、プレイ動画の配信や実況は可能であることが示された。今後示されるガイドラインにも注目したい。
【UPDATE 2022/2/21 23:35】
フロム・ソフトウェアはファミ通の問い合わせに対し、『エルデンリング』発売までにガイドラインを更新する予定を明らかにした。また、更新後のガイドラインでは、キャプチャボードや動画編集ソフトなどが利用可能になる予定とのこと。
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