RPGツクール「RPG Maker Unite」発表。Unity上で動作する新機軸のツクール

Gotcha Gotcha Gamesは2月15日、PC用ゲーム制作ツール「RPG Maker Unite」を発表した。リリース時期は2022年内。WindowsおよびmacOS向けとして、Steam/Unity Asset Storeにて販売される予定だ。

Gotcha Gotcha Gamesは2月15日、PC用ゲーム制作ツール「RPG Maker Unite」を発表した。リリース時期は2022年内。WindowsおよびmacOS向けとして、Steam/Unity Asset Storeにて販売される予定だ。また発表にあわせて、本作の公式TwitterアカウントおよびSteamストアページが公開されている。


「RPG Maker Unite」は、Unity上で動作する「RPG Maker(ツクール)」シリーズ最新作である。Maker(ツクール)シリーズは、1990年より開発が続けられてきた、スタンドアロンで動作するゲーム制作ソフトだ。

シリーズの原点としては、1990年にゲームコンストラクションツール「RPGコンストラクションツールDante」がMSX2向けとしてリリース。「RPGツクール」としては、1992年に「RPGツクールDante98」がPC-98向けとして登場。以降は、「RPGツクール2000」や「RPGツクールMV」、「RPGツクールMV Trinity」など、PCや家庭用ゲーム機向けにシリーズが展開されてきた。2020年にリリースされたPC向けの最新作「RPGツクールMZ」も含め、スタンドアロンのアプリとして動き、プログラミング知識がなくともゲームが作れることなどが、これまでのシリーズの共通点と言えるだろう。


本作「RPG Maker Unite」では、ゲームエンジンUnity上で動作することで、モバイルアプリへのネイティブ出力に対応している。PC向けの「RPGツクールMV」以降では、ブラウザ経由でスマートフォン上でのゲームプレイが可能だったが、本作ではより手軽に多くのプレイヤーへ遊んでもらえるようになったそうだ。

また新機能としては、マップエディタが進化。タイルを組み合わせる従来どおりのスタイルに加えて、大きな1枚の背景上にオブジェクトを配置してのマップ制作も可能になっている。そのほか本作では、従来のシリーズと変わらず、コーディングなしでのゲーム制作が可能だ。アイテム/魔法/スキル/キャラクターなど、汎用的なデータベースがプリセットデータとして登録されている。プリセットデータをカスタマイズしたり、プリセットのコマンドと変数を組み合わせたりすることで、さまざまなイベントが表現できるそうだ。

また本シリーズに関する発表もおこなわれている。これまで本シリーズは、国内では「RPGツクール」、海外向けには「RPG Maker」として展開されてきた。しかし今後は、世界規模での展開を視野に、グローバルに愛されるタイトルを目指すため、国内向けの名称を変更。「ツクール」ではなく、海外版の名称である「Maker」シリーズに呼称が統合されていくそうだ。


PC用ゲーム制作ツール「RPG Maker Unite」は、SteamおよびUnity Asset Storeから、2022年内に発売予定。対応OSは、WindowsおよびmacOS。希望小売価格は未定となっている。また「RPG Maker Unite」の発表を記念し、Makerシリーズの各製品を対象に、Steamではセールが実施中。セール期間は、2月22日3時まで。期間中は、「RPGツクールMZ」のフリープレイも実施されているそうだ。





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Keiichi Yokoyama
Keiichi Yokoyama

なんでもやる雑食ゲーマー。作家性のある作品が好き。AUTOMATONでは国内インディーなどを担当します。

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