『Apex Legends』新シーズンでサイレントナーフがいろいろ指摘される。ローバやレヴナントのUltで「ドア封じ」が不可能に
今月2月9日から新シーズン「デファイアンス」が開幕した『Apex Legends』。新レジェンドであるマッドマギーや期間限定モード・コントロールといった要素が注目を集めている。レジェンドの調整も話題となっており、クリプトのアビリティの操作性が上がった一方、コースティックのNoxガストラップは弱体化された。こうした調整の情報はRespawn Entertainmentが公式に発表しているパッチノートに詳細が記載されている(関連記事)。一方で、なかにはパッチノートには記述がない変更もあったようだ。一部についてはサイレントナーフであるとして、プレイヤーたちに動揺を与えている。そうした変更の一部をチェックしてみよう。
まずはローバについて。ローバのアルティメットアビリティといえば、ブラックマーケットだ。ポータブルデバイスを設置し、周囲に落ちているアイテムを最大2個まで回収することができる。このポータブルデバイスは、戦利品回収が主目的である一方、ちょっとした工夫で異なる使われ方をすることもあった。たとえば「ドア封じ」だ。ドアのすぐ手前に設置しておくことで、扉が引っかかり、開閉できなくなる。籠城中に外部からのアクセスを封じる場合など、ちょっと役に立つテクニックとして知られていた。
ところが新シーズンのアップデート後は、ブラックマーケットでドアを封じることはできなくなってしまった。すぐそばに設置しても、ドアはブラックマーケットをすり抜けて開閉し、封鎖が不可能になってしまったのだ。もちろん主目的であるアイテム収集には問題がないものの、テクニックとしてドア封じを利用していたプレイヤーからは不満の声が挙がっているようだ。弊誌で検証したところ、同様の変更はレヴナントにも適用されており、デストーテムでドアを封じることが不可能に。一方、コースティックのガストラップはいまだにドアとの衝突判定があり、扉を封じることが可能であった。
また、ユーザー報告ではワットソンのナーフについても指摘されている。彼女の戦術アビリティである周辺セキュリティは、フェンスを通過した敵を一時的に弱体化する。具体的にはダメージを与え、移動速度を低下させるのだ。ところがあるユーザーは、このデバフ効果についてナーフが入っていると指摘。たしかにフェンスを通過した敵は移動速度が低下するものの、以前とは違ってカメラの動きまでは速度低下しないと報告しているのだ。これはつまり、エイム時に照準を合わせるうえでの障害がなくなっていることを意味する。こちらの仕様についてもパッチノートに記載はなく、意図的な変更か不具合かは不明だ。
一方、公式から言及があったバグもあり、そのいくつかは修正されている。Respawn Entertainmentは2月10日、SMG武器について意図しない変更を施していたと発表。想定より腰撃ち時の拡散が大きくなる不具合が発生してしまっていたようだ。こちらについてはすでに、規定の値に修正が完了しているとのこと。また2月11日のアップデートでは、チームワークバッジがコントロールモードでも入手可能になったほか、キネティックフィーダー装着時のピースキーパーの挙動が修正されたようだ。
今回列挙した“サイレントナーフ”のなかでも、どれが仕様でどれが不具合かは今のところ定かではない。Respawn Entertainmentは情報開示と修正パッチ配信に積極的であるため、今後段階的に情報が明らかにされていくことだろう。『Apex Legends』は新シーズン「デファイアンス」が開幕中。2月16日からはコレクションイベントが開催予定だ(関連記事)。