『オクトパストラベラー』の世界を舞台にしたテーブルトークRPG『OCTOPATH TRAVELER TRPG』発表。本家のシナリオ・世界観設定を担当したF.E.A.R.が手がける
スクウェア・エニックスは12月20日、『オクトパストラベラー』の世界を舞台にしたアナログゲーム『OCTOPATH TRAVELER TRPG』を発表した。同作のルールブック&リプレイの発売予定日は2月28日。ゲームデザインは本家『オクトパストラベラー』のシナリオ・世界観設定を担当したファーイースト・アミューズメント・リサーチ(F.E.A.R.)の久保田悠羅氏が手がける。
『オクトパストラベラー』は、2018年7月にNintendo Switch向けに発売されたRPGだ。2019年6月にはPC版が、2021年3月にはXbox One版が発売されている。剣士や商人などプレイスタイルの異なる8人の主人公が、それぞれの使命や願いを果たすために世界各地を旅する。アビリティやジョブなどの伝統的なRPG要素、コマンドブーストによる味方の行動強化が特徴的なバトルシステム、各地のNPCにさまざまな形で関わることができるフィールドコマンドシステムなど、古き良きRPGのなかに新たなシステムを取り入れた作品だ。2020年10月にはスマートフォン向けに『オクトパストラベラー 大陸の覇者』もリリースされている。
『OCTOPATH TRAVELER TRPG』を手がけるF.E.A.R.は、テーブルトークRPG業界では老舗といえる制作会社だ。代表作には『アリアンロッドRPG』や『ダブルクロス』『トーキョーN◎VA』などがある。本家『オクトパストラベラー』ではシナリオ・世界観設定を手がけており、本作のテーブルトークRPG化を考えるならば、F.E.A.R.による制作は最適なチョイスと言えるだろう。
『OCTOPATH TRAVELER TRPG』の詳細は不明だが、商品説明に「自分だけのオリジナルキャラクターとストーリーで、きみだけの物語を楽しもう! 」とあるとおり、テーブルトークRPGらしい自由な遊びが可能なようだ。また、F.E.A.R.は12月に施行された「テーブルトークRPGに関する二次創作活動のガイドライン」 事務局に参加している(関連記事)。正式な手順を踏めば二次創作活動も認められるため、オリジナルシナリオやリプレイの頒布も盛り上がるかもしれない。
今回発表された『OCTOPATH TRAVELER TRPG』だが、実はF.E.A.R.はすでに『オクトパストラベラー』のテーブルトークRPGリプレイを公開している。2018年7月に発売された『オクトパストラベラー』の公式ガイドブック「OCTOPATH TRAVELER 公式コンプリートガイド&設定資料集 ―オルステラ大陸旅行記―」にて、新規に「オクトパストラベラーTRPG」を書き下ろしているのだ。
リプレイではゲームマスターを久保田氏が、プレイヤーを『オクトパストラベラー』シナリオライターの普津澤画乃新氏が務め、アーフェンやオルベリクなど本家主人公たちのキャラクターシートも見ることができる。しかし、久保田氏によると、今回発表された『OCTOPATH TRAVELER TRPG』は公式ガイドブックに掲載されているゲームシステムとは異なるとのこと。新たに『オクトパストラベラー』らしさを目指したゲームシステムはどのようなものになるのか、発売が楽しみだ。
本家『オクトパストラベラー』のシナリオ・世界観設定を担当したF.E.A.R.が手がける『OCTOPATH TRAVELER TRPG』。テーブルトークRPGの老舗がゲームデザインを担当するタイトルとして、注目の作品となりそうだ。『OCTOPATH TRAVELER TRPG』のルールブック&リプレイは2月28日に発売予定だ。
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