『モンスターハンターライズ』に、クロスプレイとクロスセーブは実装できない。カプコンが直に説明
カプコンは10月12日、『モンスターハンター』海外公式Twitterアカウントを通じて、『モンスターハンターライズ』『モンスターハンターライズ:サンブレイク』においてクロスプレイとクロスセーブを実装できないことを明らかにした。日本語公式サイトにも「他機種版とのクロスプレイ・クロスセーブは非対応となります」との文言が 記載されている。
『モンスターハンターライズ』はもともとNintendo Switch向けに発売されており、来年1月にはPC向けにも発売予定。さらに2022年の夏には超大型拡張『モンスターハンターライズ:サンブレイク』を控えており、こちらもNintendo SwitchおよびPC向けにリリース予定。そうした中で、両プラットフォーム間のクロスプレイやクロスセーブの実装を望む声があった。
カプコンは、そうしたクロスプレイやクロスセーブを求める声は聞いているとしつつ、開発プロセス全体を通じて調査した結果、今回は両機能が実装できないと報告。ファンのフィードバックやサポートに感謝するとして告知を締めた。
詳細については不明であるものの、カプコンとしては両機能の実装に取り組み、結果断念したことが明らかになったわけだ。前作『モンスターハンター:ワールド』および『モンスターハンターワールド:アイスボーン』では、PC-PS4-Xbox One間のクロスプレイやクロスセーブは、同じく未実装。しかしこの時代から、両機能の実装を望む声が根強く存在した。
Nintendo Switch-PC間のクロスプレイやクロスセーブについては、他タイトルではさまざまな実装例がある。クロスプレイについては『Among Us』など多くのタイトルに導入されており、クロスセーブについても最近では『Hades』などに搭載されている。 とはいえ、ほかのタイトル例は数多くあったとしても、それぞれのタイトルは開発環境が異なる。『モンスターハンターライズ』『モンスターハンターライズ:サンブレイク』の開発環境においては、実装が難しかったようだ。
そもそもPC版が発売される時点で、アップデートの適用状況が異なっていることが濃厚。『モンスターハンターライズ』では頻繁なアップデートがおこなわれており、PC版が発売される1月発売時点ではNintendo Switch版は12月・1月の配信コンテンツが含まれていると予想されるが、PC版は11月末までに配信されたアップデート内容を含んで発売される。この時点でビルドに違いが生まれており、そうなってしまえばクロスプレイやクロスセーブは困難と思われる。両機能をサポートするとなれば、Nintendo Switch版とPC版は足並み揃えてアップデートし、常に同じ状態にさせなければならないだろう。
これが両機能の実装の障害になったとは限らないが、PC版を後発でリリースし、今後も頻繁なアップデートがある『モンスターハンターライズ』には、少し荷が重い要求ではある。いずれにせよ、カプコンが実装を試み、断念したことがわかったことで、諦めがつけやすくはなるだろう。誠実な声明だといえる。
『モンスターハンターライズ』はNintendo Switch向けに発売中。PC(Steam)版は2022年1月13日発売予定。超大型拡張『モンスターハンターライズ:サンブレイク』は、2022年夏発売予定だ。
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