探索ホラーゲーム『霧雨が降る森』リメイク版発表、Steamにて2022年リリースへ。分岐ルートを追加し、新たなシナリオを収録

真田まこと氏は10月11日、『霧雨が降る森』のリメイク版を発表した。『霧雨が降る森』は、真田まこと(星屑KRNKRN)氏が開発し、2013年にPC用フリーゲームとして公開された探索型ホラーゲームである。

国内のゲーム作家である真田まこと氏は10月11日、『霧雨が降る森』のリメイク版を発表した。対応プラットフォームはPC(Steam)で、2022年リリース予定。マップの全面的な作り直しや、分岐ルートの追加などがおこなわれるという。

オリジナル版『霧雨が降る森』のスクリーンショット


『霧雨が降る森』は、真田まこと(星屑KRNKRN)氏が開発し、2013年にPC用フリーゲームとして公開された探索型ホラーゲームである。本作の主人公である神崎シオリは、事故で両親を亡くした天涯孤独の女子大生だ。彼女は、遺品整理の際に1枚の写真を発見。そこには、幼い頃の自分と両親に加えて、祖父らしき人物と「阿座河村」という覚えのない村の名前が記されていた。

神埼シオリは両親の故郷を訪れ、祖父にも会ってみたいと考え、村へ向かう。しかし阿座河村には、神崎シオリが決して訪れてはならない約束の場所があった。なぜか筆談で喋る男も登場し、深い森の中で恐怖が描かれる。本作は、『殺戮の天使』の開発者である真田まこと氏が初めて制作したゲームだ。PC用フリーゲームとして公開された後、漫画化や小説化などメディアミックスがおこなわれ、累計60万部を突破。現在は、ゲームマガジンのアプリ「ゲーマガ」に収録作として、iOS/Androidでもプレイ可能となっている。

今回発表されたのは、そんな『霧雨が降る森』のリメイク版だ。真田まこと氏の公式サイトによると、リメイク版ではゲームとしての大幅なアップグレードが予定されている。マップを全面的に作り直し、阿座河村のマップを追加。探索パートも見直され、当時の実力ではやりきれなかった部分が追加されるという。ストーリー面では、マルチエンディングの箇所以外で分岐ルートが追加される。物語に新たな視点が加えるシナリオ追加も予定されており、既存プレイヤーも楽しみにしてほしいそうだ。

またリメイクの理由について、今遊びやすい形になっていないことが挙げられている。真田まこと氏は、本作の探索パートが「当時のホラーゲームの空気の中ではありだった」と感じていたが、現在は理不尽だと感じているという。そうした事情もあり、多数の人にストーリーを楽しんでもらうために、リメイク版が制作されるようだ。なお2010年代のフリーホラーゲームとしては、先日『Ib』のリメイクも発表されている。

霧雨が降る森』リメイク版は、PC(Steam)向けに2022年リリース予定だ。


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Keiichi Yokoyama
Keiichi Yokoyama

なんでもやる雑食ゲーマー。作家性のある作品が好き。AUTOMATONでは国内インディーなどを担当します。

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