『バイオハザード ヴィレッジ』イーサンの手が“銃化”。海外プレイヤーがマグナムフィンガーガン現象遭遇報告
ゲーム本編の評価や売り上げもさることながら、コミュニティ制作Modやミームなどでしばしば話題にのぼる『バイオハザード ヴィレッジ』。本作の主人公であるイーサンの手は、作中にて悲惨な目に遭うことで知られており、ネットミームとして親しまれている(関連記事)。そんなイーサンの手が今度は“銃”になってしまうという現象を、海外プレイヤーが動画に捉えることに成功したようだ。Kotakuが報じている。
指鉄砲現象を捉えた映像が投稿されたのは、海外掲示板Redditの『バイオハザード』シリーズコミュニティ、/r/residentevilだ。投稿された映像では、とあるボスとの戦闘が映されている。グレネードランチャーから閃光弾を放った後、炎にひるみ右手を掲げるイーサン。その状態でプレイヤーが武器を変更すると、驚くべきことにイーサンが右手を銃の形にしたのだ。指鉄砲状態のまま、いかなる原理か銃弾を放つイーサン。無事にボスを倒すことに成功したようだ。
おそらくこの現象は、ゲームとして用意された動作ではなく、偶然発生してしまったグリッチだと思われる。動画では、左手にはグレネードランチャーが残っており、そのかわりに切り替え先のマグナムが描画されていない、という状況に見受けられる。イーサンの手が銃を模しているように見えるのは、マグナムを構えた際の手が、偶然指鉄砲のかたちをしていたためだろう。それにしても見事に指鉄砲を形作っているため、イーサンが「バーン!」と言い出しそうなゆるい雰囲気さえ感じる映像だ。
この動画の投稿者は、Kotakuの取材に対して「どうしてこうなったか自分でもわからないんだよ」と語っている。実際に再現を試みたKotakuライターのIan Walker氏も、同じ現象には遭遇できなかったそうだ。筆者も本作を何周かプレイしており、似たような状況が幾度かあったものの、こういったグリッチには遭遇していない。グレネードランチャー、炎、マグナム、そして奇跡的な武器切り替えタイミングが噛み合った結果の珍事だったのではないだろうか。
なお、指鉄砲がゲーム中に登場する例としては『Battlefield V』のイースターエッグが存在する。こちらは開発者が意図的に仕込んだもので、使用するには複雑な手順を踏む必要がある。銃声もキャラクターの肉声で、リロードモーションも存在している手の込んだものだ(関連記事)。
今回のイーサンの指鉄砲は再現性の低い不具合の産物だった。しかしながら、これを受けてコミュニティが指鉄砲Modを作るといった可能性はありそうだ。というのも、『バイオハザード ヴィレッジ』の PC版向けには、ドミトレスクの帽子がエリンギの如く巨大化するModなどが制作されている(関連記事)。ほかにも、Nexus Modsでは、ナイフをハエたたきに差し替えるMod「Fly Swatter’s」、ドミトレスクの顔面をクリスの顔面に差し替えるMod「Ladychris」など、「一体なぜ?」と聞きたくなるようなPC向け珍Modが日夜投稿されている。
前述のとおり、イーサンの手は酷い目に遭うことで親しまれて(?)いる存在だ。このようなModコミュニティの手にかかれば、イーサンの手が本格的に指鉄砲化されてしまっても不思議はない。リリース後もコミュニティの関心を集め続ける『バイオハザード ヴィレッジ』。今後も多くの話題やModが、同作のコミュニティから生まれることを期待したい。