『Microsoft Flight Simulator』第四弾大型アップデートの公開日が4月15日に決定。ついに日本語対応へ
マイクロソフトとAsobo Studioは4月1日、『Microsoft Flight Simulator』のワールドアップデート第四弾「World Update 4: France and Benelux」を4月15日に配信すると発表した。同アップデートはフランスとベネルクス地方をテーマとしたもの。先月Twitchの『Microsoft Flight Simulator』公式生放送で明かし、トレイラー映像を公開していた。なお、今回のアップデートに向けてベータテスターを300人募集するそうだ。
*3月のTwitch公式放送時に公開されたティザートレイラー
『Microsoft Flight Simulator』のワールドアップデートは昨年9月に第一弾として日本(関連記事)、11月に第二弾のアメリカ、延期はあったものの今年の2月に公開されたイギリスの第三弾と、各都市のランドマークや主要空港、地表データを含めた風景全体のリアリティを強化する目的として定期的に配信されている。
今回のアップデートでは「Altiport Megève(ムジェーヴ空港)」、「Nice Côte d’Azur Airport(コート・ダジュール空港)」、「Rotterdam The Hague Airport(ロッテルダム空港)」の三つの空港がデベロッパーの Gaya Simulations社によってモデリングされ、またOrbx社によって100を超える空港の調整も行われる。恒例の「ブッシュトリップ」や「ランディングチャレンジ」も100以上のスポットが用意されるそうだ。
そのほかにもオランダの風車をはじめとした各ランドマークのテクスチャもマイクロソフトが所有するBing Mapsの測量データを基に更新される。しかし、同様のアップデートを行った「World Update 3: United Kingdom & Ireland」の実装後、フレームレートが急激に低下するというパフォーマンスの問題が発見されフォーラムでは物議を醸している。
一連のパフォーマンスの問題に関してマイクロソフトおよびAsobo Studioは既に認識しており、将来的に改善されるよう調整を進めているそうだが、今回のワールドアップデートに修正プログラムが含まれているかは定かではない。このほかにも『Microsoft Flight Simulator』には多くのバグや未実装のシステムがある。これらの解決、そして実装を、首を長くして待っているプレイヤーは多いだろう。
そんな中で、日本人プレイヤーにとって待望の「日本語化」の実装が「World Update 4: France and Benelux」にて適応されることも、先月の生放送内で明らかとなった。日本語と同時にオランダ語の追加も予定されている。
発売当初は対応言語が少なく、日本人にとって遊びにくいタイトルの一つでもあった『Microsoft Flight Simulator』だが、これを機に日本人を含め、対応言語地域のプレイヤーが増えることでマルチプレイ機能などのコミュニティ全体の活性化が予想される。また、機体や空港のアドオンも増え、遊び方の幅も広がってきているため、今後のアップデートでさらにシミュレーターとしての完成度が上がることが期待される。
最後にXbox Series X|S版『Microsoft Flight Simulator』に関して、先月の放送ではベータテストが4月に行われる“かもしれない”という非常にあいまいな発表に留まっていた。Asobo StudioはXbox Series X|S版において、品質を落とすことなくPCに比べて少ないリソースで効率的にシミュレートする“ロスレス最適化”に重点を置いて開発しているとした。この効率化のプロセスはPC版においても有効であることが予想され、PC版におけるパフォーマンス改善の糸口となるかもしれない。