『ウマ娘』はとにかくクオリティが高い。『タルコフ』は深夜プレイおすすめ。『ブレイブリーデフォルト2』のこういうのでいいんだよ感。今週のゲーミング
Now Gamingは毎週日曜日、各ライターがその週にプレイしたゲームについて、ゆるく書きちらすコーナーです。275回目です。今週は諸事情により月曜更新となりました。
カオスはクレイジーにあらず
今週は『Taxi Chaos』をプレイ。『クレイジータクシー』の影響を受けていることは明白で、ゲームの流れは基本的に同じ。ただ比較すると、まずマップが平坦で景色の変化も少なくやや物足りない。またブーストするには一旦停車する必要があり、クレイジーダッシュ的な使い方は不可。ギアチェンジを駆使したテクニックや、暴れる車を制御しながら猛スピードで走るハチャメチャさが魅力だったため、本作の走行中は単調に感じます。
タクシーゲームとしてそつなくまとめられており、これはこれで楽しい作品ではある。ジャンプを使ってショートカットできるのも良い。ただ、他作品の真似をする必要はないけど、何か尖った要素があればと惜しさも感じます。ちなみにBGMは、軽いEDMというアガらないチョイスでしたが、ロック中心になるよう発売後にアップデート。また日本語にも対応しました。本作ではお客との会話が表示されるため、これはありがたい。
by. Taijiro Yamanaka
蚊だけはどうしても許せないが良ゲー
話題の『Valheim』をプレイしていました。新しいエリアを開拓して、見つけた素材でクラフトアイテムを作成し、さらにエリアを開拓していく。新しいアイテムを見つけ、ドバっとレシピが開放される瞬間はやっぱりワクワクしますね。よくわからないアイテムも「何に使うんだろう?」と想像するだけで楽しい気持ちになれます。自由度の高い建築システムも良い。凝った拠点を作ろうとすると、木をいくら切ってきても足りなくなります。
戦闘は意外に高難度。クラフトゲームのおまけ程度に考えていると痛い目を見ます。本作はパリィが成功すると敵が怯み、そのモーションの間はこちらの攻撃が確定でクリティカルヒットします。これがかなり強い。パリィの判定はやや甘めに作られていることもあり、慣れてくれば敵はバンバンのけぞってくれます。攻撃モーションもわかりやすいので、パリィが苦手な私でもそれなりに敵を怯ませることができました。
少しでも高低差があるとこちらの攻撃が当たらなかったり、ボスとの戦闘中にフィールドの雑魚敵がしつこく乱入してきたりといった微妙に積み重なるストレスはありますが、アーリーアクセスゲームとしてはかなり良い出来なのではないでしょうか。実装済のボスはすべて討伐完了したので、しばらくはバイオームやボスの追加を待とうと思います。
by. Aki Nogishi
夜がおすすめ
今週は『Escape from Tarkov』をプレイ。ここ数か月日本国内で流行っているようで嬉しいですね。配信文化に支えられて人気を伸ばしているタイトル。国内でも有名なストリーマーの方がやっていて目にする機会が増えたのではないでしょうか。シーズン開始から2か月ほど経過して、お金もたまってきました。武器や弾薬、装備品、すべてのものがお金で交換可能なゲームですから、お金はあるだけ自由になれます。ロストの恐怖も初期のころよりは小さくなってきたような。まだ慣れないマップへ出掛けて楽しくプレイしています。
始めたばかりの人はSCAVモードおすすめ。PMCで出撃する際PvPをやりたくない場合は、夜マップも快適。ゲーム内時間で22時から朝5時までは陽が沈んで暗く、視界が悪いためマッチングのキューを入れる人が少ないです。個人的にナイトビジョンゴーグルがかっこいいので夜レイドは好きです。そして現実の時間で深夜から朝方は、プレイ人口そのものが少なく接敵も少ないかと。ほかの人が寝ているときにゲームをしよう。
by. Kaisei Hanyu
届けゴールまで
月姫リメイクとダイパリメイクがやってくるとされる、もう何が発表されても驚かないであろう2021年。今週は、両作と同じくミーム化していた『ウマ娘 プリティーダービー』を遊んでいました。満を持してリリースされたこともあってか、クオリティがとにかく高いですね。3Dのキャラクターは生き生きと動きますし、システム面も快適に仕上げられていて、既読テキストアレルギーでもあんしん。ウマ娘ごとのシナリオもそれぞれ異なり、ハルウララで熱いシナリオと共にプレイヤーへ挑戦状を叩きつけたかと思えば、ゴールドシップでは混沌へと誘われ、シナリオの温度差で風邪を引くかと思いました。シナリオを攻略する育成シミュレーションとしての面白さもあり、スマホのバッテリーと時間がどんどん溶けていくことが唯一の欠点でしょうか。
プレイ前は、だいたい3Dで歌って踊る『シャニマス』かなと思っていたんですけど、沼の臭いがする継承システムのおかげで、育成1本でもかなり遊べそうな気がします。有馬記念への道は遠い。
by. Keiichi Yokoyama
地元のウマい飯屋
『ブレイブリーデフォルト2』を買いました。「こういうのでいいんだよ」感凄まじい、というのが序盤の感想です。クリスタルや光の戦士設定を押さえつつ、雰囲気はほどよく重々しくエグく。システムの快適さは2021年仕様。ビジュアル/アニメーションの豪華さと、テンポ感のバランスもなかなかよし。驚きはないものの、とにかく手堅いクオリティにできあがっています。『ブレイブリーセカンド』のあとの作品ということで、まずゲームをはじめてプレイヤーがすぐに安心できるような作りにすることが大事だったのでしょう。重量システムや草刈りシステムなどは、基本システムを邪魔せず、うまくゲームに溶け込んでいるのもいいですね。
前述したように、話のエグさ/不穏さは『ブレイブリーデフォルト』の系譜を引き継いでいる印象です。あとは、その物語がどう帰結するのかというところ。テキストも変なノリはないので安心してられるのですが、とはいえ物語への期待は高い。なんといっても初代『ブレイブリーデフォルト』はシナリオがすさまじかった。『Flying Fairy』がFFではないという話は、今思い返してもぞくぞくします。ああいう変化球は流石に無理かと思いますが、どのような終着点に行き着くのか楽しみです。前作が優れていると、続編をつくるのも大変だ。
by. Ayuo Kawase