『FF14』第61回PLLで公開されたパッチ5.4「もうひとつの未来」情報を総まとめ。パッチ配信日は12月8日に決定

スクウェア・エニックスは11月27日、『ファイナルファンタジーXIV』のパッチ5.4「もうひとつの未来」の実装内容を解説する「第61回プロデューサーレターLIVE」を配信し、パッチ配信日は12月8日を予定していることを発表した。

スクウェア・エニックスは11月27日、『ファイナルファンタジーXIV』(以下、『FF14』)のパッチ5.4「もうひとつの未来」の実装内容を解説する「第61回プロデューサーレターLIVE」(以下、「第61回PLL」)を配信し、パッチ配信日は12月8日を予定していることを発表した。

冒頭ではパッチ5.4のトレーラーも公開され、パッチ5.4で実装されるコンテンツの“美味しいところ”を凝縮した濃厚な映像が流された。アシエン・ファダニエルの自己紹介から入る今回のトレーラー。三国の盟主が勢揃いするシーンやゾディアークらしきワンカットなど、3分弱の中に詰め込まれた情報量に目が離せない。

以下には第61回PLLで新たに公開された情報を記載していく。なお、今回のパッチはコンテンツ量が多いこともあり、24時間のメンテナンスが予定されている。メンテナンスは12月7日の19時頃からとなる予定なので注意してほしい。

エメラルドウェポン破壊作戦/極エメラルドウェポン破壊作戦

新たな討伐・討滅戦として、エメラルドウェポン破壊作戦の情報が公開された。実機映像ではボスが回転攻撃をしかけてくるなど、一見キャスター殺しに見えるギミックが多かったが、黒魔道士をメインでプレイしている吉田Pいわく「三連魔などのアビリティを駆使すれば大丈夫」とのこと。

第61回PLLでの実機映像より


高難易度である極エメラルドウェポン破壊作戦では武器がドロップし、同時に実装される「希望の園エデン零式:再生編」の1・2層程度までは対応できる性能のようだ。吉田Pは実機をプレイしながら、バトル中に大きな演出があり、前半と後半の印象は大きく変わることも話していた。周回していても楽しいコンテンツとなりそうだ。



希望の園エデン:再生編/希望の園エデン零式:再生編

新たなレイドダンジョンとして、パッチ5.Xのレイドシリーズである「希望の園エデン」の完結編となる「希望の園エデン:再生編」が実装される。これまで描かれてきた謎が解き明かされるほか、リーンとガイアの友情に焦点が当てられ、彼女たちのメインストーリーの完結編たる内容となるようだ。

実機映像のお披露目では吉田Pが1層に突入し、ボスの名前が「暗闇の雲」であることが判明した。ボスBGMは『FF8』の「Don’t be Afraid」のアレンジのようだ。タイル状の床が1パネルずつ減っていくギミックのようで、少しずつ狭くなっていく足場をどう落としていくかがキモとなりそうだ。4層のボスは公開されなかったが、闇の巫女・ガイアをデザインした野村哲也氏描き下ろしとのこと。吉田氏は「誰も見たことがないような新しいデザイン」と語っており、シリーズのラスボスがどのような姿で登場するのか目が離せない。

暗闇の雲のデザインは『ディシディア』シリーズに近いようだ


吉田Pは希望の園エデン零式:再生編の難易度について「結構難しい」と語っていた。攻略においては3層がストッパーとなりそうだと話しており、比較的難易度の低かった共鳴編の3層と比較すると手応えのあるものとなりそうだ。

なお「希望の園エデン:再生編」の受注は、パッチ5.3で実装されたメインクエストのコンプリートが条件となっているため、メンテナンスが明けたらすぐにレイドに挑みたいプレイヤーは注意が必要だ。

ジョブ調整関連

パッチ5.4ではジョブ関連の調整が行われる。今回の調整はロールごとの「デコボコした部分」を均等にすることが重視されているようだ。基本的にはアッパー調整がメインとなるため、特にナーフ調整はしていないとのこと。数値面での調整が明言されたのは竜騎士、詩人、学者、赤魔道士だ。

モンクに関しては以前から告知があったように抜本的な変更が予定されており、疾風迅雷まわりを中心としたテコ入れが行われる。疾風迅雷はスキルによって常時維持しなければいけないものではなくパッシブで発動する特性扱いとなり、与ダメージ上昇効果がなくなる。その分はアクションの威力や効果の調整で帳尻を合わせ、ジョブ性能自体は変わらない。

放送中には吉田Pが実際にモンクを操作する様子が映され、新たなバフ「零の型」が付与されていたり、踏鳴がスタック制のアビリティになっていたりといった変更点が見てとれた。

吉田Pによるモンクのプレイ映像

青魔道士アップデート

青魔道士のレベルキャップが60から70に上昇し、新たな青魔法や専用装備が実装される。新たな青魔法は見た目にも面白いものが多いようで、開発中の画像には「正気に戻ってください!」と言いたくなるようなキックをしているものも。また、ジョブ専用装備にも新しいものが追加され、青魔道士らしいおしゃれなデザインの装備画像が公開されている。



ギャザラー関連調整

クラフターとギャザラー関連のアップデートでは、まず漁師のスキルであるフィッシュアイについて触れられた。従来の効果であった特定の魚に対する釣り上げ条件は撤廃され、一部の魚の釣れやすさが調整されるようだ。新たな効果は「一定時間、魚の時間条件を無視して釣れる」というもので、現パッチの時点では蒼天エリアまでの魚が対象となる。対象となる魚は今後のアップデートで徐々に増やされていくようだ。

新フィッシュアイを使えば、たとえばこれまで夜にしか釣れなかった「フルムーンサーディン」などを真っ昼間に釣ることができるようになる。これまでGPを食うばかりで漁師の頭を悩ませていたフィッシュアイだったが、特定の時間にしか海面近くに現れない魚をも引き寄せる、自然を超越した効果に生まれ変わる。なお、オオヌシとオーシャンフィッシングの魚は効果の対象外で、これらに関してはフィッシュアイに頼らず自力で釣らなければならないままのようだ。

オーシャンフィッシングには新たに航路が追加され、ハルブレーカー・アイルや低地ドラヴァニア行きの船に乗ることができるようになる。また、個人ミッションが追加となり、「カニを釣る」などのミッションをクリアすることでポイントを獲得することができるようだ。


採掘師・園芸師の収集品最終はシステムが大きく変更となり、「負荷」が撤廃となるほか、アクションの効果も一新されるようだ。残りの採集回数と収集価値の増加予測値を見ながら収集価値を高める遊びになっているとのこと。また、収集品の精選にも大きな改修が入り、精選純度によるランク分け表示が撤廃されるほか、入手できるアイテム数などに見直しが入る。大きなシステム回収によるバランスの取り直しが行われるため、現在の収集品は価値が大きく変わるようだ。溜め込んだ収集品があるプレイヤーはパッチ前に納品しておいたほうがいいだろう。

新たなトークン装備

新たなトークン「黙示」が実装され、トークンを消費して交換できる「黙示装備」として装備のチラ見せがあった。


また、新たな装備群の画像も公開されている。

エデン装備だろうか…?



幻タイタン討滅戦

パッチ5.4では幻討滅戦で戦うボスが変更となる。パッチ5.3の幻討滅戦であったシヴァからバトンを受け取るのは、数多くの光の戦士を場外に叩き落としてきた蛮神・タイタンだ。『FF14』は昨今のコンテンツでは場外に落下して戦闘不能となったプレイヤーの蘇生が可能だが、タイタンをはじめとした新生~蒼天前半のコンテンツでは蘇生ができないボスも多い。その地獄の仕様はそのままに、パワーアップしたタイタンがプレイヤーの前に立ちはだかるようだ。



宝物庫 リェー・ギア・ダンジョン祭殿

宝の地図を解読することによって確率で突入できる「宝物庫 リェー・ギア・ダンジョン」に「祭殿」が追加となる。これまでのリェー・ギア・ダンジョンとどちらかランダムでの突入となるが、祭殿の方が選ばれやすく設定されているようだ。パッチ4.Xシリーズの宝の地図コンテンツ「ウズネアカナル祭殿」と同じシステムで、ルーレットによって進行する一攫千金コンテンツとなる。今回の報酬にはどんなものが入っているのか、気になるところである。

「自由探索」の紹介中に吉田Pが呼び出した「ゴールデンビーバー」はここでの報酬だろうか…?



イシュガルド復興アップデート

年明けに実装予定のパッチ5.41ではイシュガルド復興のアップデートが行われ、同時に最後の職人ランキングも開催される。職人ランキングとは別に、プレイヤーの獲得した合計技巧点がもっとも多かったクラスのモニュメントも建造されるようだ。このモニュメントはワールドごとに異なり、製作道具を模したものとのこと。特殊な効果などは存在しない記念碑だが、自分がメインとしているクラフタークラスのモニュメントを建造したいプレイヤーはぜひ技巧点を稼いでおきたい。

また、パッチ5.41でイシュガルド復興は完結する。ストーリーは吉田Pいわく「蒼天のイシュガルド総決算」とのこと。パッチ3.0から歩んできたイシュガルドがどんな復興を遂げるのか、見届けたいところだ。



自由探索

第60回PLLで発表された「自由探索」の実機映像も公開された。どこでも木人が設置できたり、簡易移動でエリアを選んで移動できたりと使いやすい仕様になっているようだ。また、吉田Pは実機映像にてパッチ5.4で実装されるマウントやミニオン、ファッションアクセサリーを紹介。季節感あふれるスノーマンマウントや漁師からのヘイトが高いモモラ・モラのミニオンなど、今回もユニークなマウントやミニオンが実装されるようだ。

スノーマンには中に入るかたちで乗り込むようだ。

ファッションアクセサリーで翼を生やせるように。

ミニオン「モモラ・モラ!!!」はあなたと旅がしたいだけらしい。




セイブ・ザ・クイーン

パッチ5.45ではセイブ・ザ・クイーンにアップデートが入る。今回も『FF12』『FFT』を手掛けた松野泰己氏がシナリオを手掛けているようだ。

大人数コンテンツである「グンヒルド・ディルーブラム」では、ノーマルは参加人数24人、高難易度の零式は参加人数48人でのコンテンツ攻略が行われる。クエストの進行に関わってくるのはノーマルのみで、こちらの難易度はアライアンスレイド程度とのことだ。コンテンツ内ではジョブチェンジはできないが、コンテンツ内のロストボックスからロストアクションの準備ができる。ノーマルはフリーロールでの参加となるため、内部で使用できるように薬やアクションを用意しておこう。


また、零式は吉田Pいわくかなりの高難易度とのこと。パッチ4.Xシリーズで実装された高難易度コンテンツ「バルデシオンアーセナル」と同様に蘇生アクションの制限があり、緊張感のあるバトルが楽しめるようだ。ボズヤ戦線専用装備も活躍するため、我こそはというプレイヤーは装備を揃えておこう。また、クリアすると称号や「自慢できる報酬」が獲得できるようだ。

また、セイブ・ザ・クイーンにはパッチ5.5でフィールドを使ったコンテンツが追加される予定であることも発表された。グンヒルド・ディルーブラム零式はかなりの高難易度コンテンツであるため、パッチ5.5で実装されるフィールドコンテンツで自身を強化してから攻略してもいいと吉田Pは話していた。

セイブ・ザ・クイーンではレジスタンスウェポンが次の段階に進み、パッチ5.45のクエストをすべて終えてから2段階の強化が可能となる。2段階目では武器に付与するサブステータスをカスタマイズできるようだ。



新たな家具やエモートのお披露目も

パッチ5.4では新たな家具やエモートが実装される。第61回PLLで紹介されたものは以下のとおりだ。

花屋のような家具

パン屋のような家具

花屋をイメージした外装。現在は鍛冶屋をイメージしたものを製作中だそうだ。

武器立て・ショーケース。ショーケースには中身が空になっていて好きなアイテムを飾れるものも。

エモート「呪う」/エモート「ほうきで掃く」

エモート「リンゴ・おにぎりを食べる」/エモート「チョコボの筆」(4色あるそうだ)


今後のイベント予定

今後の予定として、パッチノート朗読会が12月7日の20時から予定されている。パッチ5.4のパッチノートを朗読する人気生放送だが、今回はメンテナンスが24時間ということもあり前日の20時からのようだ。また、2021年2月6日には新情報発表会と第7回14時間生放送が連続で予定されている。

『FF14』パッチ5.4「もうひとつの未来」は12月8日に実装される予定だ。エンドコンテンツが目白押しな今回の大型アップデート。金策や装備収集など、準備は入念に行っておこう。

Aki Nogishi
Aki Nogishi

ポストアポカリプスとドット絵に心惹かれます。AUTOMATONではFF14をメインに担当します。

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