オンラインRPG『ロストアーク』運営元にミニインタビュー。CBTの成果や、今後の予定について訊く

ゲームオンから国内向けにサービス開始予定のオンラインRPG『LOST ARK(ロストアーク)』。CBTを終えた今、運営元に今後の展開についてお訊きする。

ゲームオンから国内向けにサービス開始予定のオンラインRPG『LOST ARK(ロストアーク)』。弊誌では、クローズドベータテスト(以下、CBT)におけるアークを巡る物語の始まりやキャラメイク、戦闘、スキルシステムなどLv50までの内容を紹介したが、CBTではLv50到達後のコンテンツも含め、本編のかなりの部分がプレイ可能となっていた(関連記事)。


Lv50以降のコンテンツを大まかに紹介すると、大量の敵と戦う爽快なカオスダンジョンや、強大な敵と戦うガーディアンレイドなど、4人PTを前提としたコンテンツを周り、アイテムを獲得。装備の更新や強化によってアイテムレベルを上昇させることで、新たなコンテンツが解放。アビスダンジョンはプレイできなかったものの、基本的にそれぞれのコンテンツは初見では苦戦する程度の難易度を備えていて、攻略しがいのあるコンテンツになっていた。

ストーリー進行によって、島のコーディネートや施設を発展させて素材が入手できる「遠征隊領地」が解放されるほか、国ごとに雰囲気が大きく変わるストーリー(CBTでは、極寒の地シュシャイアーまで)も引き続き展開されていく。小さな島々に用意されたコンテンツや、アチーブメントめいた冒険の書、モココの種なども含め、戦闘以外も充実している印象だ。またキャラクターのカスタマイズ要素としては、攻撃力/防御力の増加を含めた強力な刻印効果が付与できるアビリティストーンや、ちょっとした装備オプションもLv50から登場する。

今回のCBTでは、Lv50以降のコンテンツプレイに集中してもらうことを目的に、クラスの制限もかけられていたが、どれほどのプレイヤーがLv50に到達したのだろうか。課金やOBTについても含め、プレイヤーとしてゲームオンへ気になる内容を訊聞いてみたので、本稿ではその内容をお届けしよう。


───まずはCBTの内容を振り返っていくつか質問があります。20日まで実施されていたCBTは、日本向けに調整が施されていたように思うのですが、どのような意図でどのような調整が行われていたのか、教えていただけますか。

ゲームオン:
日本向けに調整というより、ゲーム全体で調整が入っておりまして、今後韓国で実装される予定※のものを、先行して日本のCBTに入れて頂いた形になります。

※シーズン2コンテンツとして、韓国で8月大型アップデート予定

このコンテンツが日本のお客様にも違和感が無いかを確認して、各種課題をクリアしたうえで韓国でアップデート、そして日本でOBTを迎える形となります。

国によってゲームの趣向性は多少変化しますが、ゲーム根本の面白さは変わらないと考えていますので、今回の調整内容、新コンテンツが本当に楽しんでもらえる物なのかを中心に確認させていただきました。余談ですが、新コンテンツの「遠征隊領地(ハウジング)」はかなり楽しんで頂けたようです。

───CBTで、予想外だったことはありましたでしょうか。

ゲームオン:
レベル50に達成したお客様が予想より多かった点です。また、過去のタイトルからの実績に比べてもレベルをカンストした比率が高く、予想を上回る嬉しい結果となりました。またサーバに関して、必ずと言っていいほどトラブルが発生する物なのですが(笑)、今回サーバトラブルが少なかったのも予想外でした。

───CBTでは、Lv50以降のコンテンツプレイに集中してもらうことを目的として、クラスの制限がかけられていました。実際にどの程度のプレイヤーが、レベル50まで到達していたのでしょうか。

ゲームオン:
数字をお伝えすることはできませんが(笑)、我々の経験上でこれまでにない多くの方が、レベル50まで達成しております。よくあるカップ麺の大盛りで例えると、当社比極盛りといったところでしょうか。レベル50まではかなりの時間がかかりますが、ここまでプレイして頂いたお客様に本当に感謝しております。またそのおかげで、頂いた意見に関しても『ロストアーク』の本質的な面白さを知っていただいた方からの前向きな内容も多く、とても参考になるものでした。

───Lv50以降のコンテンツについて、ユーザーからはどのような反応が得られましたか。また、個人的にエンドコンテンツはそれなりに緊張感があって楽しかった一方、アイテムレベルの上げ方などについては、少し導線が足りていないように感じました。

ゲームオン:
コンテンツについてはお客様から好評いただいております。導線や説明が足りていない点については、今後開発元とも協議していきたいと考えています。


───放送では、PTW(Pay-To-Win)にはしないという旨の発言もありました。どのような課金要素を想定しているのか、お聞かせいただけますか。

ゲームオン:
課金に関しては、様々な要素が絡んでいるので、一概には言えませんが、日本のRPGファンの皆様がロストアークをより楽しくプレイし、ゲームで実際に努力した分、成長を感じられるようにすることがロストアークの基本的方針です。課金方式やその水準はこのような基本から外れないことを基盤としつつ、役に立つように綿密な検討及び準備をしております。

───先行してサービスが行われている韓国などでは、追加のクラスも登場しています。日本版での登場予定はありますか?

ゲームオン:
OBT以降で詳しい日程は未定ですが、もちろん追加される予定です。

───最後に、OBTについて教えていただけますか。だいたいいつ頃を目標に調整が進められていますか?2020年内にはサービスが始まるのでしょうか。

ゲームオン:
詳細な日程はまだお伝え出来ませんが、2020年内出来る限り早く皆様にサービスをご提供できるよう、鋭意作業中でございますので、楽しみにお待ちいただければ幸いです。

───ありがとうございました。今後の展開も楽しみにしております。

『ロストアーク』は、国内向けにはゲームオンからサービス開始予定だ。

Keiichi Yokoyama
Keiichi Yokoyama

なんでもやる雑食ゲーマー。作家性のある作品が好き。AUTOMATONでは国内インディーなどを担当します。

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