宇宙人狼ゲーム『LOCKDOWN Protocol』Steamにて人気急上昇中。“一人称視点版『Among Us』”として実況プレイでも盛り上がり見せる


Mirage Creative Labは一人称視点宇宙人狼ゲームLOCKDOWN Protocolの早期アクセスをSteam向けに7月22日に開始した。早期アクセス開始から約一か月経った現在、本作の同時接続プレイヤー数が大幅に増加している。その背景には配信サイトでの本作の盛り上がりも関係していそうだ。

『LOCKDOWN Protocol』は宇宙ステーションを舞台にした一人称視点の人狼系ゲーム。3人から8人のプレイヤーが同時に参加し、制限時間内に全プレイヤーで共通のタスクを完了することを目的とする。タスクには様々なものが用意されており、マップを駆け回ったり、必要なアイテムを受け渡したりしながら役割分担をして可能な限り効率的に作業できるように協力する必要がある。本作にはゲーム内ボイスチャットが存在。ボイスチャット音声はゲーム内のロケーションや距離に応じて周囲に伝播し、チーム内での連携には大きく役立つものとなる。

しかしプレイヤーの中にはDissidents(反体制派)と呼ばれる役割を持つプレイヤーが存在。このDissidentsの目的はタスクの完了を邪魔することにある。Dissidentsに固有の能力はなく、身体能力は他プレイヤーと同様であるという。しかしタスクに必要なアイテムを隠したり、誤った情報を広めて他人に疑いをなすりつけたり、ときには他プレイヤーをドライバーやナイフで殺害するなどしてプレイヤーたちの妨害をしていくのだ。他のプレイヤーたちは自分たちの中に潜んでいるDissidentsを見つけ出し無力化、制限時間以内にタスクを完了させることを目指す。いわゆる『Among Us』のようなゲームプレイといえるだろう。


本作は7月22日に早期アクセスを開始。しかし早期アクセス開始直後の同時接続プレイヤー数は数十人前後を推移しており、対人ゲームとしてはあまり芳しくないスタートとなっていたことがうかがえる。しかし8月に入ってから少しずつプレイヤー数が増加。現地時間8月15日からその勢いは急上昇を見せ、ピーク時で1000人の同時接続プレイヤー数を突破。この日を皮切りに、日ごとに同時接続プレイヤー数が上昇し、8月18日にはプレイヤー数が3000人越えを記録。本稿執筆時点でも右肩のぼりとなっており、本作は賑わいを見せている(SteamDB)。

発売から約一か月のタイミングで急激にプレイヤー数が伸びた理由は不明であるものの、配信サイトTwitchにおける本作の盛り上がりが関係している可能性はありそうだ。外部サイトTwitchTrackerの統計によると、本作の配信の視聴者数は8月15日にはピーク時で5万人を突破。多くのTwitchユーザーが本作の配信を楽しんでいるようすだ(TwitchTracker)。


本作はマルチプレイヤー専用の人狼系ゲーム。ボイスチャットを利用して楽しむ配信者のプレイを見て興味を持ったユーザーが本作を購入し、そのプレイヤーがフレンドを誘う形で人が人を呼び本作の話題を集めているのかもしれない。Steamユーザーレビューも本稿執筆時点で約470件中95%が好評とする「非常に好評」ステータスを獲得するなど、本作のマルチプレイ体験は実際にプレイしたユーザーからも高い評価を得ている。なかには一人称視点版『Among Us』であるとして本作を楽しんでいるといった声も上がっている。

なお本作は現在早期アクセス中。期間は約一年を予定している。公開されているロードマップでは、新規ユーザーに本作のルールを理解してもらえるよう、よりわかりやすいチュートリアル機能の追加を予定しているようだ。また言語別のロビーの実装や、色覚オプションなどのアクセシビリティ改善を目指しているという。さらに一か月以内にキャラクターをカスタマイズするコスメティック要素も追加予定。新しいタスクやアイテム、そしてマップとゲームモードの追加も今後のアップデートで予定されている。

『LOCKDOWN Protocol』はPC(Steam)にて早期アクセス配信中。価格は税込1200円。