『Dead Cells』最終大型アプデついに配信開始。ハイリスクハイリターンな「呪われたバイオーム」など新要素どどんと実装


デベロッパーのMotion Twinは8月19日、ローグヴァニア・アクションゲーム『Dead Cells』の大型アップデート「The End is Near」を、PC/Nintendo Switch/PS4/Xbox One版向けに配信した。本作においては、これが最後の大型アップデートとなる。

本作は、ローグライクとメトロイドヴァニアを掛け合わせた“ローグヴァニア”を名乗る2Dアクションゲームだ。プレイヤーは、モンスターの巣食う謎の王国を探索。道中で入手できる多彩な武器やスキルを駆使して敵と戦い、さまざまな強化を重ねながら、最後に待ち受けるボスを目指す。死んだ場合は、それまでに入手したアイテムをすべて失い最初からやり直し。ただし、恒久的なアンロック要素が用意されている。

今回配信された大型アップデート「The End is Near」では、まず「呪い」システムに関する新要素が追加。呪いとは、わずかなダメージでも即死してしまうステータス異常のこと。何らかの報酬と紐づいており、指定数の敵を倒すと呪いは解除される。本アップデート後には、ボス・ステムセル(難易度)2以上でプレイした際に、呪われたステージがランダムで出現。そのステージへの扉にはドクロマークがつくため、あらかじめ確認して向かうことができる。

呪われたステージでは、プレイヤーに呪いを与える能力をもつ新たな敵キャラクターが現れる。Sore Loserは、基本的には無害な存在だが、倒すと呪いを受けてしまう。Doom Bringerは、その攻撃にダメージがない代わりに呪いをプレイヤーに与える。攻撃を受けた分だけ、呪い解除に必要な倒す敵の数も増えていく。そしてCurserは、プレイヤーに呪いを与える遠距離攻撃を放つ。

こうした呪いを受けるリスクが高まる一方で、呪われたステージにおいては、入手できるあらゆるアイテムのレベルが1段階高くなるというメリットが存在。また、強化アイテムを入手できる呪われた宝箱の出現率が、通常ステージより10%高いという特徴もある。


今回新たな武器が3種類追加されており、こちらも呪いに関係する内容となっている。Anathemaは、一定範囲にダメージを与えることができる投擲武器。敵にヒットすると呪われてしまい、解除に必要な倒す敵の数も増える。Indulgenceは、呪われていない状態ではクリティカル攻撃を繰り出すことができる一方で、敵を倒すと呪われる。Misericordeは、敵の体力が50%以下の場合にクリティカルが発生し、その攻撃で敵を倒せなかった場合に呪われるという性質をもつ。

いわゆるパッシブスキルにあたる変異についても3種類が追加。Cursed Flaskは、体力を回復できるポーションを無限にチャージできる一方、使用すると敵20体を倒さないと解除できない呪いにかかる。Demonic Strengthは、呪われた状態で攻撃力が30%アップし、解除にかかる敵1体ごとにさらに2%上昇する。そしてDamned Vigorは、致死ダメージを受けた際に2秒間だけ体力が1だけ残り、その間に敵を倒せれば復活できるというものだ。

このほか、主人公の頭部のカスタマイズアイテムや、装備品(レジェンダリー)にランダムで付与される補正効果に、新たな種類が多数追加。また、ステージのルート選択の幅を広げるためのステージ内の出口の追加や、アクセシビリティ関連の設定項目の追加、バランス調整、バグ修正なども実施されている。詳しくはパッチノートを確認してほしい。


『Dead Cells』は、2017年5月にSteamにて早期アクセス配信が開始され、2018年8月に正式リリース。同時にコンソール版も配信開始され、その後モバイル向けにも移植された。本作は、Steamユーザーレビューにて「圧倒的に好評」を得るなど非常に高い評価を獲得し、2023年6月時点で売り上げ1000万本を突破している。

本作は、開発元Motion Twinの姉妹スタジオであるEvil Empireのもと、正式リリース後も追加コンテンツの開発・配信が続けられてきたが、今回配信された大型アップデート第35弾となる「The End is Near」をもって開発終了とされた(関連記事)。なおモバイル版向けに関しては、大型アップデート第34弾「Clean Cut」と同時に2024年末に配信される予定となっている。また、バグ修正などのパッチ配信は今後も必要に応じておこなわれる。

『Dead Cells』は、PC(Steam/Epic Gamesストア/GOG.com)/Nintendo Switch/PS5/PS4/Xbox One、およびiOS/Android向けに配信中だ。ちなみに、現在Motion Twinは新作ローグライクアクションゲーム『Windblown』を開発中で、Evil Empireは『ザ・ローグ:プリンス オブ ペルシャ』の早期アクセス配信を実施している。