『Dead Cells』次回大型アプデ「The End is Near」の配信をもって、ついに開発完了へ。スタジオは新作開発へ移行


デベロッパーのMotion TwinとEvil Empireは2月9日、ローグヴァニア・アクションゲーム『Dead Cells』について、次回大型アップデート「The End is Near」の配信をもって、追加コンテンツの開発を終了すると発表した。本作はPC/Nintendo Switch/PS4/Xbox OneおよびiOS/Android向けに発売中。


『Dead Cells』は、ローグライクとメトロイドヴァニアを掛け合わせた“ローグヴァニア”を名乗る2Dアクションゲームだ。醜い細胞の塊である主人公は行き倒れた戦士の身体を乗っ取り、モンスターの巣食う謎の王国のある島を探索。プレイヤーは、道中で入手できる多彩な武器やスキルを駆使して敵と戦い、さまざまな強化を重ねながら、最後に待ち受けるボスを目指す。そして死んだ場合は、それまでに入手したアイテムをすべて失い最初からやり直し。ただし、恒久的なアンロック要素が用意されている。

本作は2017年5月にSteamにて早期アクセス配信が開始され、2018年8月に正式リリース。同時にコンソール版も配信開始され、その後モバイル向けにも移植された。非常に高い評価を獲得した本作は、正式リリース後も追加コンテンツの開発が続けられ、これまでに34回の無料アップデートと、4種類の有料DLCの配信を通じてそのゲームプレイを拡充。DLCにおいては、コナミの『悪魔城ドラキュラ』とのコラボも実施された。2023年6月時点で、本作は売り上げ1000万本を突破している。


今回の発表にてMotion TwinとEvil Empireは、まずモバイル版向けのアップデート34「Clean Cut」を2024年内に配信すると案内。また、アップデート配信が先行しているPC/コンソール版については、アップデート35「The End is Near」もそれと同時期に配信する予定だったものの、まだ準備ができておらず延期するとした。詳細は今後発表される。

そして、そのアップデート35「The End is Near」の配信をもって、本作の追加コンテンツ開発を終了することが明らかにされた。Motion Twinからバトンを受け、アップデート開発を担当してきたEvil Empireが、今後“新たな冒険”に乗り出すためとのこと。また、同じことの繰り返しを避けるという両スタジオのポリシーも、ここで区切りをつける決断に繋がったそうだ。なお、必要なバグ修正などは引き続きおこなわれる。

Evil Empireは現在新作開発に取り組んでおり、『Dead Cells』の開発完了後、そちらに集中する運びとなるようだ。同スタジオは以前、2社と契約し、長らく休眠状態にある非常に著名なシリーズ作品の新作を手がけるとしていた。ひとつは2024年に早期アクセス配信を開始し、もうひとつは2025年にリリース予定とのこと(関連記事)。今回同スタジオは、近く発表するものがあるとしており、新作のひとつが披露されるのかもしれない。

ちなみに『Dead Cells』の生みの親であるMotion Twinはというと、昨年12月に新作ローグライトアクションゲーム『Windblown』を発表。2024年に早期アクセス配信予定となっている(関連記事)。


正式リリース後も長らく開発が続けられてきた『Dead Cells』であるが、いよいよそれも終わりを迎えることとなった。なお、同IPとしては今後また別の展開が待っており、これまでにはアニメシリーズやボードゲーム版が発表されている。

『Dead Cells』は、PC(Steam/Epic Gamesストア/GOG.com)/Nintendo Switch/PS4/Xbox One、およびiOS/Android向けに配信中だ。また、Steamではアップデート35「The End is Near」のベータテストが実施中。同アップデートでは、新たな敵キャラクターや武器、アレンジステージ、カスタマイズアイテムなどが追加される予定となっている。