『CoD』シリーズの必要ストレージ容量、“スリム化”へ。いろいろ工夫され、新作『BO6』は『MW III』より控えめサイズに
Activisionは8月15日、公式ブログにてダウンロードサイズの最適化について今後のロードマップを公開。このことにより、今後『Call of Duty』(以下、CoD)シリーズのダウンロードサイズが縮小されるとしている。
『CoD』シリーズは、Activision傘下のスタジオが手がけるFPSだ。現行タイトルとなる『CoD: Modern Warfare III』(以下、CoD: MW III)は2023年11月に発売。シリーズ最新作となる『CoD: Black Ops 6』(以下、CoD: BO6)が今年10月25日に発売予定となっている。買い切りのシリーズ作品と並行して、基本プレイ無料のバトルロイヤル作品『CoD: Warzone』も展開されている。
そんな本シリーズについては、「CoD HQ」と呼ばれる統合アプリケーションが存在。『CoD: MW II』『CoD: MW III』および『CoD: Warzone』をダウンロード、起動するにあたっては、「CoD HQ」を介していた。そのため基本的にはこれら3作品の基本データがすべてダウンロードされる方式となっている。
たとえば『CoD: Modern Warfare III』のSteamストアページを見てみると、追記事項として「149 GBの空き容量があるSSD」とストレージの要件が記載されている。これは「CoD HQ」と『CoD: Warzone』のデータも含まれているためだ。このように統合ランチャーおよび別作品の存在により、100GBを優に超えるダウンロードサイズを記録していた。
こうした現状についてActivisionは8月15日、公式ブログを更新。ユーザーからの意見があったことを踏まえ、今後「CoD HQ」に関する変更を加えるとして、一連の変更におけるロードマップを公開した。
まず8月21日に『CoD: MW III』『CoD: Warzone』に向けてシーズン5のローンチが予定されている。それにあわせて大規模なアップデートを手始めにおこなうようだ。このタイミングではゲームファイルが再編され、ストレージに直接テクスチャをダウンロードしない、テクスチャストリーミングが使用される範囲を拡大するようだ。また各作品を購入した際のデフォルトダウンロードでは、『CoD: Warzone』が削除される。
このアップデートに際しては、一度改めてダウンロードが必要になるとのこと。特にPS5では、4回に分割してダウンロードをおこないアップデートを適用する必要があるようだ。とはいえ、アップデートが適用された後は先述のファイルの再編や新技術の適用により、むしろ全体のファイル容量は削減されるという。また『CoD: BO6』は、発売時点でのダウンロードサイズが『CoD: MW III』よりも小さくなる見込みとのこと。現時点では最適化途中であり最終的なダウンロードサイズは未定だそうで、確定次第案内されるそうだ。
「CoD HQ」という統合アプリによって複数タイトルの管理が簡単におこなえるというメリットは存在するだろう。しかしながら、個別のタイトルの基本データがすべてダウンロードされることや、ダウンロードオプションによって、ストレージを圧迫する点は課題点として指摘されていた。今回公開されたロードマップでは、『CoD: BO6』発売に先駆けゲームファイルの再編やオプションなどの変更がおこなわれ、全体的に“スリム化”が施されるかたちだ。『CoD』の特定タイトルのみをプレイする、というようなプレイヤーにとっても、ストレージ容量を節約できるようになるだろう。
『Call of Duty: Black Ops 6』は、PC(Steam/Battle.net/Microsoft Store)/PS5/PS4/Xbox Series X|S/Xbox One向けに10月25日発売予定だ。Xbox Game Pass向けにも提供される。なお8月31日からは予約者向けの先行ベータテストが、9月7日からはオープンベータテストの開催が予定されている(関連記事)。