デッキ構築ローグライト『Across the Obelisk』は友人との「協力マルチプレイ」で遊ぶと盛り上がること間違いなし。大冒険か、珍道中か
デッキを構築する楽しさ、戦略を練る面白さ、そして冒険を共有する喜び。本作のマルチプレイは、それらすべてを味わえる稀有な作品なのだ。

みなさまは、協力プレイゲームに何を求めるだろうか。仲間との連携が上手く行ったときの達成感。仲間の失敗を笑い合う瞬間。ワクワクするような大冒険を共有する感覚。もし、これらの要素を欲するなら、筆者は『Across the Obelisk』をおすすめしたい。本作はデッキ構築ローグライトでありながら、最大4人までの協力プレイで遊べることを魅力としている作品。
デッキを構築する楽しさ、戦略を練る面白さ、そして冒険を共有する喜び。本作のマルチプレイは、それらすべてを味わえる稀有な作品なのだ。本稿では、そんな本作の魅力を、順を追って紹介していこう。

デッキ構築×壮大な冒険RPG
『Across the Obelisk』のマルチプレイでの魅力の紹介に入る前に、まずは本作がどういった作品で、どういったところが魅力となっている作品かを解説しよう。
『Across the Obelisk』はデッキ構築要素のあるローグライトRPGだ。対応プラットフォームはPC(Steam)/Nintendo Switch/PS5/Xbox Series X|Sで、ゲーム内は日本語表示に対応。本作ではプレイヤーは、さまざまなヒーローから4人パーティーを編成。カードを使って敵と戦い、マップを攻略していく。

本作はデッキ構築ローグライト作品でありながら、「壮大な冒険RPG」であることが魅力のひとつ。本作の冒険のはじまりとなるのはセネンシア王国。ある日、王を裏切ったハンシェク卿の手によって、王女がさらわれてしまう。プレイヤーは王女を取り返すため、ハンシェク卿の軍団と戦う。そして、入る度に世界が変わるオベリスクを通り、王女の元へと向かうのだ。
デッキ構築×冒険RPGとして楽しめる本作であるが、注目したいのが、その自由度。デッキ構築パートでは、自由なパーティー構成や固有デッキに縛られなくてもいいデッキ構成システムによって、幅広いプレイングが可能となっている。また、冒険RPGの部分では、マップ内にさまざまなイベントが用意されており、結果もさまざま。マップをクリアすればオベリスクを通って、火山や、砂漠、海賊蔓延る海域を渡っていく、まさしく自由な冒険だ。
そして、本作はこの自由度を協力マルチプレイにて楽しめるという点も強み。本作は協力マルチプレイでも楽しめるようなさまざまな要素が用意されており、デッキ構築ローグライクでありながら、協力プレイの楽しさを存分に味わえるのだ。そんな本作のマルチプレイの面白さを、順を追って紹介していこう。

クラス&ヒーローで自分だけの役割を
協力マルチプレイ作品の醍醐味のひとつとして、「ソロプレイ時には1人でやってたことを、それぞれ役割分担できる」というのがある。サバイバルクラフト作品であれば素材収集係と建築係に分かれる。アクションゲームであれば近接攻撃と遠距離攻撃に分けて戦う、といったものだ。では本作はどうかというと、デッキ構築ローグライト作品として「クラスとヒーロー」のシステムにて役割分担の楽しさを取り込んでいる。
本作には、体力が多く、防御手段に富んだウォーリアー、物理攻撃を得意とするスカウト、属性攻撃を繰り出せるメイジ、回復が得意なヒーラーといった4つのクラスが存在する。こういったシステムはRPGでいうところのロールに近いだろう。本作はデッキ構築作品として、クラスによって戦闘の仕方や購入できるカード、完成されるデッキが違うため、仲間の役目を奪わないようになっている。

ウォーリアーは前線で味方を守る壁役。スカウトは高火力で敵を素早く仕留める攻撃役。メイジは属性攻撃で敵の弱点を突く魔法使い。ヒーラーは仲間を回復し、サポートする支援役。それぞれのクラスの役割が明確に分かれているため、自分が何をすべきかが非常にわかりやすい。
ただ、「役割に縛られない動きをしたい!」というプレイヤーもいるだろう。そこはご安心。本作でプレイヤーが使用することができるヒーローはどれも個性的。同じウォーリアーでも、防御カードを多く所持している「ハイナー」や、継続ダメージを与えることを得意とする「グルクリ」のようなヒーローもいる。さらにはふたつのクラスを持つマルチクラスも存在し、ヒーロー選びだけでも高い自由度を誇っている。

また、購入するカードによっては、役割に縛られないような尖ったデッキ構築も可能。チームとしての連携を取ったパーティーにするか、それともそれぞれの個人プレーを重視したパーティーとなるかはプレイヤー次第。完成したパーティーなりに自分の使命を果たすことができるというわけだ。
「仲間と協力している感」満載の要素たち
協力マルチプレイを遊ぶ上で「仲間と協力している感」は大事な部分だろう。本作ではそういった「協力している感」をデッキ構築ローグライトならではの方法で演出している。
そのひとつが「バフ・デバフから生まれる属性のコンボ」だろう。デッキ構築ローグライト作品では、カードとカード同士の繋がりでより大ダメージを与えるコンボは、プレイするうえで欠かせない要素となっている。本作ではそれをマルチプレイ向けにアレンジ。
例えば、ウォーリアーが敵に「血の雨」を使い、相手に出血と水濡れの効果を与える。次にメイジが「連鎖する電撃」を発動。水濡れの効果によって、電撃のダメージが上がった状態で敵全体にダメージを与える。本作にはこういったコンボがいくつも存在し、それがクラス違いのカードにも適応されることがある。


これがあることによってプレイヤー同士で、戦闘中にコミュニケーションを取りながら、相手にバフ・デバフを与えるといったことができるのだ。また「炎の血潮」といったデバフを別のデバフに変換するカードなども存在。ウォーリアーとスカウトで敵の出血カウンターを溜め、炎の血潮で変換。そこにメイジが炎カードを使って大ダメージを与えるといった高度なコンボも可能。そういった掛け合いが生まれる瞬間は、協力プレイならではの熱さがあるだろう。

また、ソロプレイでは、自分の中でコンボを考えることしかできないが、マルチプレイでは仲間と一緒に考えることで、予想外の強力なコンボが生まれる可能性があるというのも面白いところ。この要素があることにより、仲間同士のコミュニケーションがより過熱しやすいのだ。
そして、コンボや戦い方を一緒に考える際、より協力感を演出してくれるのが「リソース分配」だろう。本作では街で使えるゴールドや、シャードといったゲーム内マネーを仲間に分配する事ができる。そのため、仲間と一緒に戦い方を考える際に、リソースをお互いに渡し合ってカードやアイテムを購入することが可能なのだ。
この「リソース分配」のシステムが、本作のマルチプレイを戦略的にしている。誰にリソースを集中させるか、それともバランス良く分配するか。パーティー全体で相談しながら進めていく楽しさがある。「今回はメイジを強化して属性攻撃で押し切ろう」「ヒーラーにお金渡して回復カード増やそう」といった作戦会議が自然と生まれる。この作戦会議が「仲間と協力している感」を演出してくれるのだ。

実は移動も醍醐味
本作の面白みは、デッキ制作や戦闘といったいわゆるカードゲームの部分だけではない。本作は壮大な冒険RPGとして「移動が楽しい」というのも魅力となっている。
本作は先述したように、マップごとにたくさんのルートがあって、豊富なイベントが内在している。イベントではさまざまな選択肢が用意されており、その結果もさまざま。中には過去イベントで手に入れたアイテムが攻略のカギとなる演出もある。舞台設定も相まって、ローグライトというよりもTRPGのような面白さに近い感覚を覚える。

それがマルチプレイではより盛り上がりを演出してくれる要素となる。どのルートを進むかを仲間と相談しながら決められるため、お互いの気になるルートを共有し、先に進めることができるのだ。例えば、デッキの強化ができるような戦闘やイベントを優先的に進めたり、前回見た気になるイベントを進めるために、必要なアイテムを手に入れるイベントを探したりと、「仲間と旅をしているような」ルート取りができるのだ。
イベントでは、選択肢で結果が変わるというのもひとつの盛り上がりポイント。選択肢によってはみんなでカードをドローして、そのコストの合計値によって結果が変わるようなものや、特定のヒーローだけが選べる選択肢も存在する。そのためイベントでは、仲間とじっくり相談し合い、危険な結果に陥らないようしっかりと相談する必要があるというわけだ。そして成功すれば歓声が上がり、失敗すれば「お前のせいだ!」と笑い合う。この一喜一憂が本作のマルチプレイの醍醐味である。

ダンジョン攻略は連携が試される
また、各マップにはそれぞれ「隠しダンジョン」が存在する。火山マップでは謎の鍛冶場、砂漠では、ピラミッド(?)など、さまざまなテーマのダンジョンを探索することができる。この隠しダンジョンの攻略も本作の面白いところ。
ダンジョンでは、強力な敵が潜んでいることが多く、基本的には連戦となりがち。強敵との戦闘では頭をフルで回転させないと勝てないことも多いため、マルチプレイでは仲間と密にコミュニケーションを取り合わないと攻略は難しいだろう。先述したコンボの連携などをうまく使いこなし、攻略していけばチームとしての連帯感も上がること間違いなしだ。
そして、最後に待ち受けるボス戦は強敵ぞろいで盛り上がること間違いなし。中にはギミック付きのボスなども存在するため、プレイヤーのひらめき力が重要となる場面もある。仲間と作戦を立てながら挑むのは、協力マルチのボス戦ならではの楽しさだ。みんなで勝てば達成感もひとしお。もちろん報酬も豪華なため、そこでより盛り上がれるだろう。

「大冒険」となるか「珍道中」となるか
先述したように本作最大の魅力は自由度にある。つまり、これらの選択肢をすべてプレイヤーで決めることができるという点だ。クラスこそあるものの、パーティーは好きに組むことができるし、デッキも役割を無視したものを作れる。移動では戦闘だけを楽しむようなプレイもできるし、ダンジョンに行かずにボスだけを淡々と倒していくことも可能だ。
そしてそれが思わぬ結果を生み出すのも本作の面白いところ。無謀にダンジョンに挑戦したら意外と攻略出来てしまったり、イベントで選んだ選択肢が後に大きな影響を与えたり。逆にしっかり攻略する準備をしたのに、思わぬところでうまくいかなかったり……。大冒険にするか珍道中になるかはプレイヤー次第な展開こそがマルチプレイをより盛り上げてくれるのだ。

また、本作が繰り返し遊ぶことを前提としているローグライトというのも、この自由度を楽しみやすいポイントのひとつとなるだろう。無謀な選択をしてやられても、また戦術を変えて最初からやり直せばいいし、繰り返し遊ぶことでプレイヤーとしての経験値も高めやすい。何回も同じステージをリセット可能であったら絶対に味わえないような体験となっているのだ。
ひとりでもみんなでも楽しい冒険を
以上の理由から、『Across the Obelisk』をマルチプレイで遊ぶことを是非ともおすすめしたい。ソロプレイでも十分に楽しめる作品だが、マルチプレイで遊ぶことで、本作の持つ魅力が何倍にも膨れ上がるのだ。
デッキ構築ゲームが好きな人はもちろん、協力プレイが好きな人、TRPGやCRPGといったファンタジー作品が好きな人にもおすすめできる作品である。また、マップを追加するDLCも登場しており、今後もさらに世界が広がっていくことが予測できる。
友人を誘って、『Across the Obelisk』の世界を冒険してほしい。きっと忘れられない大冒険、あるいは珍道中が待っているはずだ。仲間を集めて、オベリスクを越える冒険に出よう。
『Across the Obelisk』はPC(Steam)向けに配信中だ。ゲーム内は日本語表示に対応している。
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