『League of Legends』 AUTOMATONがなぜいま特集するのか
2015年、AUTOMATONは『League of Legends』(以下LoL)の特集を開始します。
LoLとはどのようなゲームなのか? そしてなぜ、いま、LoLを特集するのか?どのようなゲームかについては、本日同時に掲載する「『League of Legends』最初の一歩を踏み出すために」に譲るとして、我々が「Super LoL Rocket!」と題した一連の特集をスタートさせるにあたって読者の皆様にその主旨と、特集に至る背景をご説明いたします。
MOBA(マルチプレイヤーオンラインバトルアリーナ)という新ジャンルを確立し、その代名詞的タイトルでもある『League of Legends』は2009年に運営を開始し、世界規模で人気を博しているゲームにも関わらず、2015年1月現在では、日本にサーバが存在しません。日本のLoLプレイヤーの多くは北米サーバに接続し、通信速度や言語の壁を感じつつプレイしているのが現状です。
2014年、日本サーバの開設と国内ユーザーへのサービス提供に向け、運営・開発元であるRiot Gamesの日本法人としてライアットゲームズLLC(以下ライアットゲームズ)が設立されました。2015年内に日本サーバが稼働するのではないかと巷では囁かれていますが、正確な時期はまだわかりません。これは内々で情報を知っていて隠しているのではなく、ゲームメディアとして我々が聞いても本当にわからないのです。
この特集を組むにあたりライアットゲームズを訪問して取材を行いましたが、開始時期に関する具体的な回答は得られませんでした。それでも弊誌のLoL特集を了承し、好意的静観という現在の状況下で取りうる最大限の理解を示してくださったライアットゲームズの皆様には、弊誌が日本のLoLシーンを盛り上げることで返礼したいと考えています。
少々話が飛びますが、かつて1977年春にアメリカで映画「スター・ウォーズ」が公開され、1978年夏に日本公開されるまでの間、日本のSFファンたちは期待に胸をふくらませ、映画会社から情報が出なくても、先に渡米して見てきた者に話を聞き、あれこれ妄想しながら、まだ来ぬ「スター・ウォーズ」について「とにかくすごい映画が日本に上陸するぞ」と1年以上も伝導し続けたと聞きます。2015年初頭における日本のLoLプレイヤーの期待の高まりは「スター・ウォーズ」の日本公開をひたすら待ち続けた、我々の先達の姿に近いのかもしれません。遠くない将来、それだけの規模のゲームが日本に上陸します。我々の特集でもし興味がわいた方は日本サーバを待つより、まずLoLをプレイしてみてください。難しい英語は必要ありません。日本語情報も豊富にあります。何よりどれだけプレイしても無料です。
日本サーバ開設というひとまずのゴールが、どのぐらい先にあるのかは我々にもわかりません。しかし、我々は走り出します。国内プレイヤーがLoLに傾ける情熱、それだけでも記事として紹介するに値するからです。
日本でプロリーグを作り、2年目に突入するシーズンを支える人々がいます。
国内ではまだ珍しいゲーミングハウスに集い、研鑽を積むトッププレイヤーたちがいます。
地方から上京し、プロの激戦に己の声を捧げる専属アナウンサーがいます。
もう何年も前から海外のLoL情報を翻訳し、日本に発信し続けているブロガーたちがいます。
現在日本でLoLをプレイしているすべてのプレイヤーが、"熱"を生んでいます。
そしてその熱量は、2015年現在の日本のゲームシーン全体を見渡しても稀有なものであり、このタイミングでこそお伝えしていくべき題材だと我々は考えました。繰り返しますが、日本サーバの開始時期はわかりません。本稿の執筆中かもしれませんし、もしかしたら2015年内に開始されないかもしれません。しかし、我々はLoLについて書きます。ゲームとしてのLoLの魅力と、そこに魅せられたLoLプレイヤーたちの情熱をお伝えしていきます。
本稿のタイトルの問いに話を戻しましょう。
「『League of Legends』をAUTOMATONがなぜいま特集するのか?」
単純な理由です。我々も待ち切れないのです。もうこれ以上は我慢できないAUTOMATONのLoLライター陣がフライング上等でお届けするLoL特集「Super LoL Rocket!」、いつか日本サーバが上陸するその日まで(そして上陸した後もぜひ)お楽しみください。
『League of Legends』担当ライター
野口 智弘(サモナー名: ochamoku)
岡野 繁浩(サモナー名: wiredlynx)
石元 修司(サモナー名: ishigenn)