『League of Legends』2016シーズン開始、日本サーバーCBT参加者募集中。Patch 6.2で「Shen」のリメイクなども

『League of Legends』の2016シーズンがスタート。今シーズンからはRanked Gameのsolo/duoの制限が撤廃され、1~5人でプレイできる「Dynamic Queue」が採用される。

League of Legends』を開発・運営するRiot Gamesは、1月20日より2016シーズンを開始。今シーズンからはRanked Gameのsolo/duoの制限が撤廃され、1~5人でプレイできる「Dynamic Queue」を採用することも発表した。

またそれに先駆け、忍者でタンクなチャンピオンとしてお馴染みの「Shen, Eye of the Twilight」のアップデートも告知が行われており、ビジュアルの一新と性能の大幅調整が明らかになった。日本サーバー公式サイトもオープンし、クローズベータのプレイヤー募集が行われている。1月26日からは旧正月イベント「Lunar Revel」も開催中。

 

Dynamic Queueの導入、Ranked Teamを統合

プレシーズンに先駆けて発表されていた「新しいチャンピオンセレクト」と「Dynamic Queue」がテスト実装の末、運用開始となった。Dynamic Queueは『Counter-Strike: Global Offensive』などのオンラインゲームで既に採用されているシステムで、1人~チームの上限人数まで任意の人数といっしょにRanked Gameのキューを入れることができる。昨シーズンまでのRanked Gameはsolo(1人)もしくはduo(2人)でのキューしか入れることができなかったが、Dynamic Queueの採用により、3人や4人、はたまたチームメンバー全員となる5人でのキューを入れることができるようになった。

告知の中でLead Designer of Social SystemsであるLyte氏は「solo/duoのシステムは、同レベルの技量・知識・キャリー力のプレイヤーを集めるには適していたが、一方で“もっと競技的な試合をプレイしたい”という声や、「Ranked Team(システム上で固定メンバーのチームを組んでランキング上位を目指すキュー)モードについて、チームを組むためのフレンドがいない、Ranked Teamの人口が少ないといった問題もあった」と、Dynamic Queue導入に至った経緯を説明している。

「最も簡単な解決策としては、キューを新設することだ」ともLyte氏は述べているが「キューを分けてしまうことでマッチング時間や質が落ちてしまう危険性もあるし、既に2種類のキューしか常設していないプレイヤー人口の少ないサーバーでは、この問題はさらに加速するだろう」とキュー新設の問題点も指摘している。しかし、同程度の技量のプレイヤーと腕を競い合いたいというプレイヤーの声もあり、数週間以内に「Solo Ranked Queue」を新設するとのこと。

またこの検討の結果、「チーム全員がフレンドであるプレイ体験はDynamic Queueに統合できる」として、2016シーズンはRanked Teamキュー(クライアント上であらかじめ5人のチームを組みチームで競い合うモード)を廃するとも述べられている。Ranked Teamモードはプロプレイへの登竜門としても機能していたが、Dynamic Queueへのより良い統合を目指して開発を進めるとのことだ。

今後の方針としては、プリメイド人数によるマッチング格差を少なくする、プロ選手のような技術の高いプレイヤーが混じっていてもマッチング時間を短くする、レートによるマッチング格差を小さくする、といった改良点のテストが予告されている。

 

新しいチャンピオンセレクト

新しいチャンピオンセレクトのシステムは、Ranked / Normal Draftの対戦で採用されている。「Play」ボタンを押して従来どおりにキューを入れると、まず二つのポジションを選択する画面に移る。ポジションを選択するとマッチング開始。相手が見つかったら「Accept」ボタンを押すと、人数が揃っていればチャンピオンセレクト画面に移行する。

チャンピオンセレクト画面に入ると、自分がプレイしたいチャンピオンを仮選択することになる。その後Banフェイズが始まり、そしてチャンピオンの本選択となる。

この本選択の際には「Lock in」ボタンを押すことが必要なのだが、このボタンを押さないと試合参加をキャンセルしたことになってしまう。このことから、「新しいチャンピオンセレクトに不慣れなプレイヤーがキューをドッジしてしまうことが相次いでいる」ともLyte氏は述べている。「Lock in」押し忘れによる意図しないドッジは、新しいチャンピオンセレクトの導入から日数が経つにつれ減少すると開発チームは予測しており、今後の経過によって対処を決めるとのこと。今後数パッチをかけてさまざまな改善を施していくともLyte氏はコメントしている。

 

新システム導入にともなう不具合の解消

日本時間1月22日、Dynamic Queueに発生している不具合により、Ranked Gameは一時的に従来のsolo/duo queueに置き換えられていた。新システムの導入直後はこうした不具合の代替処理もあって、コミュニティにもかなりの混乱が見られていたが、テストとバックグラウンドの改良により、北米サーバーでは1月25日から復旧、現在もシステム監視を続けながら稼働中である。稼働したばかりのDynamic Queueと新しいチャンピオンセレクトには、まだシステムとして洗練されていない点もあり、コミュニティでは様々な議論が飛び交っている。フィードバックは随時歓迎されているはずなので、意見等は公式掲示板へ投稿するとよいだろう。

1月28日現在の各サーバーは問題なく稼働しているが、今後のパッチによっては再び不具合等が出る可能性がある。その時々の状況については、Server Statusで確認してほしい。

 

Patch 6.2

最新パッチであるPatch 6.2が、北米サーバーでは日本時間1月28日夜に実装される。今回のパッチの目玉は「新チャンピオンJhin, the Virtuoso」と「Shen, Eye of the Twilightのアップデート」だ。新チャンピオン・Jhinはパッチ実装の翌週から使用可能となる。

参考記事: 『League of Legends』2016年初の新規チャンピオン「Jhin, the Virtuoso」を発表

また今回のパッチから、初めての公式日本語訳となるパッチノートが公開されている。気になる向きはぜひ内容を確認されたい。

 

Shenのリメイクが実装

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年明けからまもなくの1月14日、Shenのチャンピオンアップデート内容が発表された。Shenは『LoL』のごく初期に実装されたチャンピオンのひとりであり、実装から6年近くが経過した末のアップデートとなる。

ゲーム的変更としては、能力の一部を大幅刷新、全スキンにビジュアルアップデートを施すという内容。能力で大幅な変更が加えられたのは、パッシブ・Q・Wとなる。気を消費リソースとする点、挑発をしながらダッシュするE、味方の元にテレポートで駆けつけるRの性能はほとんど変わらない。

注:以下の能力詳細は、告知および1月13日時点のPBE更新より抜粋。

lol-2016-season-begin-japan-cbt-shen-rework-007新パッシブ:Ki Barrier
能力を使用した後、Shenは一時的にシールドを得る。シールドのクールダウンは非常に長いが(10秒)、味方もしくは敵チャンピオンに対して能力が効果を及ぼすと、クールダウンが大きく減少する(4~7.5秒減少)。Shenの力の象徴は、能力を発揮することによって操作可能な霊剣(Spirit Sword)である。
lol-2016-season-begin-japan-cbt-shen-rework-008新Q:Twilight Assault
Shenが霊剣を呼び寄せ、直後の通常攻撃3回に対象の最大体力に基づいた追加ダメージを発生させる。霊剣が飛んでくる途中に敵チャンピオンへとぶつかった場合、Shenの与えるダメージが増加し、攻撃速度が大きく上昇する。また霊剣にぶつかった敵は全て、Shenから遠ざかろうとする場合に移動速度が減少する。

lol-2016-season-begin-japan-cbt-shen-rework-009新W:Spirit’s Refuge
Shenの霊剣がバリアを作り出し、1.75秒間Shenと付近の味方は全ての通常攻撃を回避できるようになる。この能力は、範囲内に味方チャンピオンがいる時に発動する。範囲内に味方がいない場合、味方が十分接近するまで、もしくは2秒が経過するまで効果を発揮しない。

霊剣の挙動は、G-Mang氏の投稿によると「ゲームスタート時/リスポーン時に傍らに設置」「デスで消滅」「マップ全体を対象とするテレポート能力を使うと追随する」「画面外に出るような遠距離移動を行った場合は距離を保ったままついてくる」「QでShenのいる場所まで呼び寄せ、Shenまで到達すると地面に固定される」とのこと。Scarizard氏の投稿では「Oriannaのボールをイメージしてほしい。Qを使うと剣がShenのいる地点に飛んできて、その後移動すれば剣はその場に残ったままになる」と書かれている。

ニンジャソード二刀流をシンボルとしていたShenだが、アップデートにより一振りの霊剣を手にし、位置取りが非常に重要なチャンピオンに変貌するようだ。

モデルやテクスチャー、VFXが一新された7つのスキン。
モデルやテクスチャー、VFXが一新された7つのスキン。

 

日本サーバー公式サイトがオープン、CBT参加者募集中

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日本時間1月22日7時より、日本サーバーのクローズベータテスト参加申込ページがオープンした。今回のCBTは「既に他サーバーでLoLをプレイしているプレイヤー」が優先対象となっており、申込時に他サーバーでのアカウント名を入力する必要がある。

使用するのはCBT専用アカウントで、他サーバーからのアカウント移転はできず、テスト終了後に全てのアカウントがリセットされる。課金はできず、アカウントにIPとRPが配布される形式になる。CBTの詳しい日程は未発表だが、プレイ可能期間は1週間前後を予定しているとのこと。

サポートへの問い合わせやフィードバックの受付も用意するとのことで、「桜の花が咲く頃まで」の稼働を目指していよいよ始動準備といったところである。CBTは1月30日23時59分まで申し込みを受付中。

また、日本サーバー公式サイトも本格始動。第67回「さっぽろ雪まつり」でのチャンピオン雪像展示が告知されている。今後は公式Facebookと並行で情報発信が行われていくと思われる。

https://twitter.com/youkai_monnge/status/692177706885201921

ファンが発見したとおぼしき設営中の雪像。見に行く場合はインフルエンザや寒さへの対策を万全に。

 

旧正月イベント「Lunar Revel」が開催中

毎年1月下旬~2月頃に開催される恒例の旧正月イベント「Lunar Revel」がスタートしている。今年のイベント期間は1月26日~2月8日で、期間限定のスキン・ワードスキン・サモナーアイコンが販売中。昨年までの「Lunar Revel」で販売された限定スキンも再販、セットバンドルが割引販売されている。「Lunar Revel Shop」では、アカウントごとに6つのスキンがランダム選択され、割引価格で販売。「Lunar Revel Mystery Gift」では、Legendary SkinおよびLunar Revel Skinの確率が2倍に上昇したミステリーギフトをフレンドに贈ることが可能だ。

期間限定スキンは「Lunar Wraith Caitlyn」「Lunar Wraith Morgana」。申年にちなんだ「Radiant Wukong」は通常販売スキンとなっている。

Sawako Yamaguchi
Sawako Yamaguchi

雑食性のライトゲーマー。幼少の頃からテレビゲームに親しむが、プレイの腕前は下の下。一時期国内外のTRPGに親しんでいたこともあり、あらゆるゲームは人を楽しませるだけでなく、そのものが出発点となって人と人を結びつけ、新しい物語を作る力を持っていると信じている。2012年から始めた『League of Legends』について、個人ブログやTwitterにて日本語で情報発信を続けている。

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