ネクソンは10月26日、Embark Studiosが手がける『THE FINALS』のオフラインイベントを「THE FINALS|OFFLINE PARTY」を開催。東京都板橋区にあるeスポフィールドを会場として、本作の各種競技でバトルがおこなわれた。
『THE FINALS』をこよなく愛する熱狂的なプレイヤー達が集った「THE FINALS|OFFLINE PARTY」。そんなイベントに『THE FINALS』大好きストリーマーである、なるぷでぃんぐ氏が参加。以下では、なるぷでぃんぐ氏によるレポートとして、イベントの全貌を詳らかにお伝えする。
「THE FINALS|OFFLINE PARTY」とはどんなイベントなのか?
「THE FINALS|OFFLINE PARTY」は「『THE FINALS』を愛するプレイヤー達がオフラインで交流し、仲間と出会える場所を提供したい」というコンセプトを元に企画されたオフラインイベントです。参加するだけでもらえる缶バッジやタンブラーなどといった、オリジナルグッズが豪華。
しかしなんといっても一番のお目当ては「陣営対抗戦」。陣営対抗戦は、『THE FINALS』シーズン4にて、ゲーム中に登場する架空の代表スポンサー企業「ENGIMO」「HOLTOW」「ISEUL-T」の3陣営に分かれて、『THE FINALS』ロゴがあしらわれたオリジナルパーカーを奪い合うバトル。そこで一体どんな熱い展開が繰り広げられたのか、内容は以下で詳しくお伝えします。
想像を超える「『THE FINALS』×eスポーツ」が表現された会場
先述の通り、「THE FINALS|OFFLINE PARTY」は『THE FINALS』初となるオフラインイベント。一体どんな会場となっているか、期待と緊張を抱いてイベント会場へ入場したところ、そこに広がっていたのは……『THE FINALS』愛に溢れた会場でした。
入場してまず気が付いたのは、『THE FINALS』プレイヤーの聞きなじみあるゲーム内ロビーBGM。高音質で重低音が会場内に響き渡っていることもあり、「ここはゲーム内か?」と思ってしまうような臨場感・没入感がありました。
また会場各所にあるモニターには本作コミュニティ大会「GGL:THE FINALS」のアーカイブが流れており、『THE FINALS』屈指の実力者達の名勝負が映し出されていました!鳴り響くゲームBGMやコミュニティ大会の映像など、想像以上に『THE FINALS』で満ち溢れる会場にとにかく感動です。そしてプレイ会場にはセッティングされたPCと大画面モニター、観客席が用意されており「ここにeスポーツしに来たんだ……」と感じさせる雰囲気に心が躍りました。
入場とともに貰えるグッズが豪華
会場へチェックインすると『THE FINALS』ファンお目当てのグッズがプレゼント!まず目に入ったのは配属された各スポンサーのロゴやカラーをあしらったリストバンドとペンライト。リストバンドを腕に着用し、ペンライトの色を確認。僕は「HOLTOW」陣営だったのでオレンジカラーに調整、「これでチームメンバーを全力で応援できるぞ」と意気込んでいました。
そして次に『THE FINALS』ロゴ入りタンブラーをチェック。ステンレス製の使いやすいサイズで、こちらは立体仕様で『THE FINALS』のロゴがあしらわれています。「これが本当に無料でいいのか?」となるクオリティ。ロゴ入りクリアコースターも良い。使うにはもったいないと思ったプレイヤーも多いのか、観賞用として飾りますとほとんどの方が話していました。
そしてキャッシュボックスにコインチョコ、オリジナル缶バッチ。ゲーム内にあるアイテムがグッズとして具現化され、感無量でした。缶バッチも、飾るか普段持ち運ぶアイテムに付けるか、本稿の執筆時点でもいまだに悩んでいます。
参加者たちが続々と入場、幅広すぎる参加プレイヤー達
入場開始時間から『THE FINALS』プレイヤー達が続々と入場。ロビーBGMや臨場感のすごさなど、会場への感想を漏らしていたのが印象的です。会場では参加者がプレイヤー名や好きな武器、ゲームルールを記入したプレイヤーカードを首に下げており、それをきっかけに自己紹介を始めるなど、お互いに交流を深めていました!中には6歳の少年や国内在住のサウジアラビア人の方などもおり、年齢・国籍など問わず、幅広いプレイヤーが来場していました。
遂にイベント開始
本イベントの司会進行を務めるeスポーツキャスターRintoXD氏、シンイチロォ氏の掛け声とともにイベントがスタート!eスポーツキャスターのお二人に自分のプレイを実況解説してもらえるというゲーマーの夢が実現することにワクワクが止まりませんでした。
ゲームルールの説明とチーム会議
本イベントでプレイするゲームルールは「クイックキャッシュ」「コインダッシュ」「パワーシフト」の3種目各2マッチ。各ゲームの勝利ポイント合計で優勝を競い合います。そして最低1試合は全選手出場するように、誰がどのルールで出場するかを、チームで集まり会議しました。
普段使うビルドや武器、得意ルールを共有しながら各チーム出場選手を選定!選出にあたってはいわゆる「上位勢」と呼ばれるプレイヤー達がリーダーとなり、勝ち負けだけでなく、皆が楽しみながら勝てるように会議を進めていました。非常にほっこりする時間でしたね。
1st種目「クイックキャッシュ」
緊張の1st種目「クイックキャッシュ」からイベントマッチが開始。クイックキャッシュは3人1チームとして、3チームで1つのキャッシュを奪い合います。先に2万ドル分獲得したチームが勝利する本ルール。戦闘能力はもちろんですが、「スティール」も見どころ。相手がキャッシュをステーションに運び、キャッシュアウトが終わるまでの時間があるため、隙をみてハッキングを仕掛けることで、相手からキャッシュを奪い取る(スティール)こともできるわけです。
1stマッチは、「GGL:THE FINALS」決勝常連プレイヤーのano選手、hana-lemon選手率いる「ENGIMO」陣営が試合の主導権を握り続けストレートで勝利!2ndマッチも「ENGIMO」チームが勝利しました。「HOLTOW」「ISEUL-T」もスティールを行い健闘しましたが、実績ある「ENGIMO」チームが流石の実力で圧倒。
会場では戦闘時における銃声の音圧、スティール音が大迫力で鳴り響いていました。そしてスティール成功時には観客席が大きくどよめく。みんなペンライトを駆使して全力で応援しており一気に盛り上がりが最高潮になりました。
1st種目から熱すぎる試合を見せてくれましたし、選手同士で称えあっている姿もうかがえ、『THE FINALS』プレイヤーの温かさを感じました。
2nd種目「コインダッシュ」
「ENGIMO」陣営が一歩リードの状況で次の種目は「コインダッシュ」。3人1チームの3チームで対戦相手からコインを奪いステーションへ入金、最初に4万ドルを稼いだチームが勝利する本ルール。「HOLTOW」「ISEUL-T」陣営はここでしっかり勝ち点を取り返したい、と試合に対する集中力、熱量が上がったのを感じました。
1stマッチ、僕が配属された「HOLTOW」陣営からは本イベント最年少の6歳プレイヤー率いるファミリーチームで出陣。小さな背中に優勝の命運がかかり、ご両親も緊張の表情。試合序盤は他チームが優勢の状況でしたが試合中盤、最年少プレイヤーの巧みなガジェット活用により一気に優勢に!続いてともにプレイしていたご両親も、一気にコインを獲得し約2分でまさかの大逆転。
これには「HOLTOW」陣営からの大歓声が止まりません!僕も声が枯れるレベルで熱狂してしまいました!従来のFPSでは「対面能力」で大きく試合が左右されますが、『THE FINALS』は閃きとチームワークで覆せるという魅力を存分に試合で魅せてくれました。上位勢も驚きのプレイングに、「HOLTOW」陣営は「なんとしてもこの最年少プレイヤーにオリジナルパーカーを届けたい」という思いが爆発!2ndマッチも勢いそのまま、ノリに乗った「HOLTOW」が勝利を収めました。
FINAL種目「パワーシフト」
白熱の戦いを締めるのは5vs5の総当たりで行われる「パワーシフト」。本ルールはプラットフォームと呼ばれる乗り物をゴールまで運ぶ競技で、建物を破壊しながら進むプラットフォームを確保しながら前線を押し上げていく必要があります。勝利すれば勝ち点6ポイントが付与されますが、敗北してしまうと勝ち点はなし。
ここまで「HOLTOW」と「ENGIMO」はまさかの同点1位で、ここで2勝すれば優勝が確実となる状況。一方「ISEUL-T」は一矢報いて勝ち星を重ねたい。各々の思惑が重なり合って、チーム同士の総力戦が始まります!
1stマッチは「HOLTOW」対「ISEUL-T」。試合は常に拮抗状態で押して押されてを繰り返す、息つく暇もない戦い。そして試合終了まで残り1分というところで「ISEUL-T」陣営が有利ポジションを握りプラットフォームを一気に押し返し勝利。各陣営とも、本当に今日が初めて一緒にプレイした日なのか、と疑ってしまうような高いレベルの連携が見られ、本イベントの「総決算」ともいえる初戦でした。
2ndマッチは「ISEUL-T」対「ENGIMO」、1stマッチを制した「ISEUL-T」陣営が勢いを維持し試合を圧倒します。「ENGIMO」陣営も一矢報いますが、『THE FINALS』屈指のスレッジハンマー使い、TAKO選手率いる「ISEUL-T」陣営の連携で抑えられてしまいました。
そしていよいよFINALマッチ。「ISEUL-T」陣営が連勝を重ねましたが優勝への必要ポイントには一歩及ばず。「ENGIMO」対「HOLTOW」の優勝をかけた一騎打ちとなりました。このパワーシフトには僕なるぷでぃんぐも出場させていただいており、「HOLTOW」チーム内では「絶対に最年少プレイヤーへパーカーを届けるぞ!」と志を一つに作戦会議をしていました。チーム選手の強みを押し付ける構成と立ち回りが刺さり、拮抗した状況を一気に押し通しノックアウトで我々「HOLTOW」陣営が勝利。
勝利が決まった瞬間の歓声とチームメンバーとのハイタッチは今でも忘れられません。試合後は各陣営を称えつつ、これにて全種目が終了となりました。
今回の優勝は「HOLTOW」陣営
3種目計6試合が終了し、RintoXD氏、シンイチロォ氏の振り返りトークが繰り広げられます。そして優勝陣営が改めて発表され、歓声とともに「HOLTOW」陣営が会場中央へ登壇。今回のMVPである最年少プレイヤーへのインタビュー、そして記念撮影が行われました。
オリジナルパーカーをゲットできる嬉しさと、このイベントに参加して良かったという多幸感に溺れそうになりながら、チームメンバーへの感謝を伝え、本イベントのゲームプログラムが終了しました。
戦いの後はみんなで交流、アフターパーティー
ゲームプログラムは終わりましたがまだイベントは終わりません。戦った敵味方関係なく交流の場としてアフターパーティーが開催。軽食を皆で楽しみながら、試合の感想を語りあっていました。「明日『THE FINALS』やろうよ!」などというように、イベント限りの関係で終わらず、本イベントを通じ、新しい繋がりが増えていました。
そしてサプライズとして、モニターには本日のハイライトが投影。「このシーン熱かったよね!」「ここ悔しかったー!」など様々な感想が飛びあっており、本当に『THE FINALS』が好きな人たちが集まっているんだなと、改めて実感しました。
『THE FINALS』、最高です。
最高のイベント
以上が「THE FINALS|OFFLINE PARTY」のレポートです。いかがでしたでしょうか。現地での熱狂をレポートではすべて伝えることが出来ませんが、少しでも伝わっていれば幸いです。今回のイベントは募集期間が短かったこともあり、スケジュールの都合上、参加を断念したプレイヤーもいらっしゃいました。そんなプレイヤーの方々も次回以降参戦していただきたいですし、今回のイベントの盛り上がりを受けて、次回以降の規模拡大を期待したいですね。
実はゲームのオフラインイベントは初参加だったのですがこんなに楽しいのかと感じました。新たな世界を教えてくれた『THE FINALS』、主催のネクソンさんには感謝の念に堪えません。また『THE FINALS』は1試合の中で多彩な展開を見せてくれるゲームです。その魅力は、オフラインイベントでエンターテインメントとして更に昇華したのではないかと思います。
そして僕個人としては、次はオフラインでガチ大会の開催も期待しちゃいます。『THE FINALS』を本気でプレイしているユーザー達が日の目を浴びる場が設けられると嬉しいなと思っています。後日のSNSの反響を見ても、国内外問わず注目されていたイベントだったと感じました。オフラインイベントという「きっかけ」を通して『THE FINALS』がメジャーFPSとなることを楽しみにしています。