『第五人格』オフラインイベントが熱狂的。「第五人格 Fan Meeting & 2025秋季IJL決勝戦 〜スノードームの冬物語 〜Christmas Wonder Parade〜」イベントレポート

本稿では、12月19日から12月21日にかけて開催された、「第五人格 Fan Meeting & 2025年秋季 IJL 決勝戦 スノードームの冬物語 ~Christmas Wonder Parade~」の様子をお届けする。

NetEase Gamesは12月19日から12月21日にかけて、「第五人格 Fan Meeting & 2025年秋季 IJL 決勝戦 スノードームの冬物語 ~Christmas Wonder Parade~」を開催した。

『IdentityV 第五人格』(以下、第五人格)は、4人のサバイバーと1人のハンターに分かれて戦う非対称型の対戦ゲームだ。キャラクターにはそれぞれ固有の能力があり、サバイバーはゲートから脱出するために暗号機を解読しながら立ち回り、ハンターは脱出を阻止することが目的となる。また、本作にはメインストーリーがあることも特徴で、すべてのキャラクターに謎に包まれたバックボーンが存在。ゴシックホラーな世界観や細部まで作り込まれた衣装も魅力となっている。

本作は2018年にサービス開始され、7周年となる2025年には全世界ユーザー数が4億人を突破した大人気タイトル。日本国内においては、プロチームによるIJL(IdentityV Japan League)や、大規模ファンミーティングといったオフラインイベントが定期的に開催されている。

冬の大型ファンミーティングはこれまで東京都内で開催されていたところ、4回目となる今年は初の関西開催。インテックス大阪が会場となり、チケットは即日完売するほどの盛況ぶりだ。弊誌は幸運にもファンミーティングへ参加いただく機会を得たため、会場やステージのレポートをお届けしていく。

ゲームの世界が再現された会場

筆者が参加したのは初日の19日(金)。平日にもかかわらず、開場時間の9時30分には数百人規模の長蛇の列ができていた。主催者によると各日程のチケットは2000枚ほど用意していたとのことで、昼近くまで入場の行列は続いていた。

会場へと足を踏み入れると、そこには『第五人格』の世界観が再現された幻想的な空間が広がる。ウェルカムゲートに始まり、人気マップ「月の河公園」の一部が再現された特設エリアにはジェットコースターが登場。ロケットチェアやUR衣装をテーマにしたフォトパネルなどもあり、まさにゲームの中を歩いているような感覚であった。

会場は大きくIJLのプレイオフがおこなわれるメインステージ、出演者や公式コスプレイヤーによるイベントがおこなわれるミニステージ、『第五人格』の公式グッズやプロチームのグッズが販売される物販エリアに分かれており、複数個所にフォトスポットが用意。プレイヤーの知識を試す「第五検定教室」も開催されていた。来場者の9割ほどが女性だったのが印象的で、会場直後には物販エリアに行列ができており、あらためて本作の人気の高さを感じられた。

大熱狂のIJLプレイオフ

メインステージの開幕式では、レギュラーシーズンを勝ち抜いた上位6チームが登場。これから3日間IJL優勝、そして世界大会のシード権をかけたトーナメント戦に向けての緊張感に包まれる。初日は復活組第一ラウンド、勝者組第一ラウンドの第一マッチおよび第二マッチの計3戦がおこなわれた。

試合では、両チームがサバイバーとハンターを交互にプレイするのが1セットとなり、脱出人数に応じてポイントを獲得。最大5セットを戦い、先に3セット先取したチームの勝利となる。各セットの開始前には相手側に対して禁止キャラクターを設定。マップとサバイバー4人が選択されたのち、それに対応するハンターとして意外なキャラクターが選択されると、どよめきが起きることもあった。

試合中は仕様上、サバイバーの一人は早い段階で捕まってしまうが、それを救出に向かうサバイバーと迎え撃つハンターとの高度な駆け引きが展開される。ハンターの動きを予知したかのようなタイミングでクールタイム制の無敵スキルを発動し、無傷救助ができたときなどは大きな歓声が沸き上がる。また、観戦モニターはハンター側のいわゆる神視点となっており、観戦者にはサバイバーの位置はすべて見えているものの実際のハンターには見えていない。それにもかかわらず心音や足跡などからサバイバーを的確に追い詰め、ついに全員を捕らえたときは盛り上がりが最高潮に。初日の試合は20時頃まで繰り広げられ、最後まで多くの観戦者に見守られていた。

こうした激戦が連日おこなわれ、最終日となる21日(日)にはZETA DIVISIONが優勝を果たし、2025年秋季IJLの王者となった。世界大会での活躍も期待されるところだ。

行列が絶えない物販エリア

開場直後から長蛇の列を形成していた物販エリアだが、来場者が増え続けることもあって行列が絶えることはない。特に試合直後には、熱戦を繰り広げた両チームの販売ブースに興奮冷めやらぬファンが殺到。華麗なプレイで開場を沸かせた選手たちのグッズが次々と完売していく。プロゲーマーが単なる競技者ではなく、スターとして愛されていると言えるだろう。

また、公式物販として今回のイベント用に描きおろしされたキャラクターの限定オリジナルグッズも注目を集めていた。クリスマス仕様の華やかな衣装のキャラクターグッズとなっており、こちらも早い段階で売り切れが発生。物販エリアの隣には、ランダムグッズを交換できるスペースも用意されており、ファン同士の交流も積極的におこなわれていた。

交流が加速するフォトスポットやミニステージ

会場の各所では、公式コスプレイヤーや着ぐるみたちが来場者を迎え、世界観のリアリティを高める。華やかな衣装に身を包んだサバイバーから、威圧感を放つハンターまで、各キャラクターの個性が緻密なディテールで表現されている。同時にキャラクターの幅広さをあらためて実感する。なかでも蜘蛛のような異形のハンター「ヴィオレッタ」のコスプレは、複雑な造形が再現され不気味な存在感を放っていた。

本イベントでは来場者によるコスプレも可能となっており、その熱量にも驚かされる。人気キャラクターに扮した多数のファンが公式コスプレイヤーと並んで撮影する光景もしばしば見られた。もちろん「月の河公園」エリアやロケットチェア、フィギュアボックスといったフォトスポット周辺では記念撮影をおこなうファンが途切れない。公式コスプレイヤーが一同に会するミニステージでの撮影イベントも開催され、その際には多くのファンが集まり、盛り上がりを見せていた。

また、交流は視覚だけに留まらない。ミニステージでは、出演者やストリーマーによる参加型イベントも開催され、クイズ企画やファンと一緒に『第五人格』をプレイして同じ時間を共有する。プレイヤーの知識と愛を試す「第五検定教室」では、公式コスプレイヤーが試験監督として立ち会うこともあり、オフラインならではの交流が各所で見受けられた。

観戦やグッズ購入の場に留まらず、ゲームの世界を五感で体験し、キャラクターやファンとの交流を深める。こうしたオフラインの接点を大切にする姿勢こそが、サービス開始から長い月日を経てもなお、『第五人格』が人気を博す理由の一つなのだろう。なお、本作は現在シーズン40が開催中で、2026年2月5日からシーズン41が始まる予定だ。イベントの熱気に興味を抱いた方は、本作をプレイしてみてはいかがだろうか。

IdentityV 第五人格』は、PC(公式サイト)/iOS/Android向けに配信中だ。

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Haruki Maeda
Haruki Maeda

3DアクションRPGと犬をこよなく愛するPCゲーマー。『フォールガイズ』のようなわちゃわちゃ系も大好きです。

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