基本プレイ無料『バイオハザード サバイバルユニット』はモバイルSLGだけど探索パートはかなりシリーズ初期作っぽい。お馴染みキャラが続々登場、懐かしく楽しんだ試遊体験

アニプレックスは『バイオハザード サバイバルユニット(BIOHAZARD Survival Unit)』を2025年内に配信予定だ。対応プラットフォームはiOS/Android。
『バイオハザード サバイバルユニット』は基本プレイ無料の、サバイバル戦略シミュレーションゲームだ。カプコンよりライセンスを受け、アニプレックスとJOYCITYが共同開発している。本作の物語はアンブレラ社の実験体として拘束されていた主人公が、謎の病院で目を覚ますところから始まる。ストーリーは原作シリーズとは異なる“パラレル”な世界へと展開し、原作シリーズに登場するキャラクターたちとの新たな物語が描かれるという。
弊誌は先日おこなわれた東京ゲームショウ2025にて、本作の試遊をおこなった。以下では試遊体験の感想をお伝えしよう。説明によると、本作のゲームプレイのメイン部分は戦略シミュレーションだが、サバイバルアクションパートも用意されているのだという。今回の試遊では主に、本作のアクション部分をプレイすることになった。実際のゲームプレイでは、シミュレーションパートに探索パートが挿入されるようなかたちになるそうだ。

まさしく『バイオハザード』らしい探索パート
プレイを始めると、主人公は病院のベッドで目を覚ます。モノローグによると頭に傷があり、なぜ病院にいるのか覚えていないという。病院は電気が消えており、人の気配が感じられない。訳も分からないまま主人公を操作して、病院を探索していくことになる。
探索パートは固定カメラ視点となっており、あたりを調べることでアイテムなどが手に入る。新聞や資料を見つけることもあり、読めば物語の背景が分かる。まさしく『バイオハザード』らしいゲームプレイという印象だ。懐中電灯を使って暗い病院を探索していくと、ゾンビが人を食べているところに遭遇。こちらに襲いかかってくるが、この時点の主人公には戦う術がなく、逃げるしかない。ゾンビを振り切り、非常口の扉を開けたところで場面が転換する。

次の場面では主人公はラクーン市警察署におり、クレア・レッドフィールドと行動をともにしていた。別々に警察署を探索するという話になり、今度はクレアを操作することに。いよいよ、シリーズお馴染みのキャラと舞台が登場である。署内にはもちろんゾンビがいるが、クレアは銃を所持しており、今度は戦闘が可能。照準は自動のため、ゾンビの近くで射撃ボタンを押せば攻撃できる。噛みつかれないように適度な距離を保ちつつ、ゾンビを倒して進んでいく。弾薬はもちろん有限だが、探索中に拾えることもある。
暗証番号を探して右往左往
探索を進めると、先に進むための扉にチェーンがかかっていて、開かない。署内にはチェーンカッターが用意されているというが、保管庫には暗証番号が設定されていた。どうやらどこかで暗証番号を見つける必要があるようだ。近くを探してみると、暗証番号が書かれたメモが落ちている。シンプルな謎解きでよかったと安堵しつつ、さっそくコードを入力するが、鍵が開かない。入力を間違えたかとチェックするが、メモ通りだ。どうやら何かを見落としているようである。
あたりを丁寧に探索したところ、別のメモを発見。「暗証番号を変えておいた」などと書かれている。まんまとミスリードに引っ掛かってしまったようだ。今度こそ、と新たなコードを入力すると鍵が開き、チェーンカッターを入手して先に進めるようになった。チェーンを切って、ロックされていた扉の先に進むとイベントが発生。生存者を見つけたクレアは避難させるが、クレア本人はゾンビの大群に襲われてしまう。しかしそこにマービン・ブラナーが登場。クレアと二人で防衛戦となる。

これまでの原作風のアクションとは異なり、今回の戦闘はタワーディフェンス風のシステム。クレアとマービンを指定位置に配置し、押し寄せる敵を迎撃していくことになった。バトルは原則オートで進行するが、キャラはそれぞれクールタイム付きのスキルをもっており、好きなタイミングで使用することが可能。マービンはバリケードを設置して一時的に敵の進行を食い止めることができ、クレアはミニガンを取り出して高火力の攻撃を繰り出すことができた。スキルを駆使して押し寄せるゾンビを迎撃していく。敵を全滅させたところで、今回の試遊体験の範囲は終了となった。
お馴染みのキャラが出てくるとやはり楽しい
本作は戦略シミュレーションとうたわれており、拠点でのマネジメントなどが重要なゲームプレイとなる様子。しかし今回の試遊ではそれが体験できるパートはなかった。シミュレーションパートは遊ぶのに少なからず時間がかかるとのことなので、限られた試遊時間でも魅力が伝わりやすいサバイバルアクションパートに的を絞った試遊バージョンだったのだろう。

サバイバルアクションパート自体は、原作の『バイオハザード』らしさがよく出ている内容だった。固定カメラや自動照準といったシステムから、特にシリーズの初期作品に近い内容という印象を受けている。とはいえいわゆるラジコン操作ではなく、バーチャルパッドで360度自由に移動できたので、操作性自体は良好に感じた。
また短い試遊時間でも、クレアやマービンなど原作のキャラたちが続々と登場。断片的に記憶がないという主人公の過去も気になるが、やはり顔馴染みのキャラが出てくると楽しく感じる。原作では死んでしまったキャラも本作では活躍できるとのことなので、「あのキャラがもっと生きてくれていたら」というIFも楽しめる作品になりそうだ。
『バイオハザード サバイバルユニット(BIOHAZARD Survival Unit)』はiOS/Android向けに、基本プレイ無料作品として2025年内に配信予定だ。