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『モンスターハンターアウトランダーズ』はかなり“あの頃の狩り”だった。ジャスト回避や奥義の新しさもアクセント、新モンスターにボコられた狩猟体験
『モンスターハンターアウトランダーズ』にて、懐かしい手触りと新しい刺激の両方を味わえた試遊の模様をお伝えしたい。

TiMi Studio Groupが開発する『モンスターハンターアウトランダーズ』が10月29日に正式リリースされる予定だ。対応プラットフォームはiOS/Android。
本作は、カプコンが監修するスマートフォン向けの『モンスターハンター』シリーズ作品だ。モンスターの狩猟を軸に、広大なフィールドの探索やクラフト、環境に対応するサバイバル要素などを取り入れている。プレイヤーが操作するのは「冒険者」と呼ばれるキャラクターたち。極撃・巧作・支援の3タイプからなる冒険者でパーティーを組み、オトモとともに狩猟へ向かう。
今回弊誌は東京ゲームショウ2026にて、本作を試遊する機会を得た。筆者が試遊前に気になっていたのは、スマートフォンのタッチ操作で、どこまで思いどおりに『モンハン』を遊べるのかということだった。相手の動きを見て攻撃を避け、隙を見つけて狙った部位に一撃を当てる。タイミングや距離感が重要な、慣れ親しんだ狩りの面白さを、物理ボタンのない画面でも味わえるのだろうか。
ところが実際に触れてみると、操作は思いのほか早く手になじんだ。ボタンの配置やカメラ操作を助ける仕組みに支えられ、次第に意識は操作方法からモンスターの動きへと移っていく。そのうえ、ジャスト回避や奥義といった新要素には、本作ならではの派手な気持ちよさもあった。本稿では、懐かしい手触りと新しい刺激の両方を味わえた試遊の模様をお伝えしたい。
馴染みやすさの異なる、ふたつの操作モード
今回体験したのは、限られたフィールドで新モンスター「ルガ・エアルダ」と狩猟にフォーカスした内容だ。なお、試遊端末はiPhone 17 Pro Maxで、以下の操作感も含め、画面が大きい高性能端末での体験となることは留意されたい。
遊び始めてまず目を引いたのは、手元の画面に広がる映像の見栄えだ。モンスターの質感に加え、攻撃時のエフェクトも華やかで、ヘッドホン越しの音響にも迫力がある。じっくり見れば細部に粗さも見つかるものの、遊んでいる最中の印象は良好だった。PSPで『モンスターハンターポータブル』シリーズを楽しんでいた筆者としては、手に収まる端末でここまでの映像が動くことに、少し感慨を覚えた。

その狩りを支える操作方法は、ふたつ用意されている。ボタン数が少なく、自動コンボアシストなどによって手軽に遊べる「スターティングモード」と、自分で攻撃を選び、組み立てていく「ハンティングモード」だ。プレイ中でも設定から切り替えられるため、まずは主人公にハンマーを持たせ、スターティングモードから試してみた。
スターティングモードは、「攻撃」「回避」「必殺」の3ボタンに各動作が集約されている。連打や長押しで攻撃をつなげられ、複雑な入力を覚える前から多彩なアクションを繰り出すことが可能だ。モンスターが攻撃のタイミングで赤く光るといった視覚面での補助もあり、何をすればよいか迷う場面が少ない。直感的に攻撃しているうちに派手な大技までつながり、早い段階から豪快な一撃の気持ちよさを味わえた。

そのぶん、自分で技を選んで繰り出している感覚は少し薄い。そこで、装備はそのままにハンティングモードへ切り替えると、こちらも意外なほどすんなりと動かせた。
ハンマーの操作では、画面右側のもっとも大きなボタンが、基本的な叩きつけ攻撃。その周囲に、ローリングや納刀、溜めや派生に使うボタンが花びらのように並ぶ。詳細なコンボをすべて確認できたわけではないが、まずは叩きつけで攻撃し、隙を見て溜めた一撃を叩き込む。昔からのハンマーの攻め方を、そのまま試せる感覚があった。
集中モードや溜めステップなども使いこなす『モンスターハンターワイルズ』といった近年のシリーズ作と比べると、今回触れた範囲での攻防は良い意味でシンプルに感じられた。ボタン数も多すぎず、かといって自分で技を選ぶ余地が乏しいわけでもない。『ポータブル』シリーズや『モンスターハンター4』を遊んでいたころを思い出す、なじみやすい手触りだ。

スターティングモードで気軽に大技を楽しむのもよいが、筆者は自分で攻撃を組み立てられるハンティングモードが気に入った。初心者か経験者かだけでなく、気軽に遊びたいときはスターティングモード、じっくり腰を据えて遊ぶ際はハンティングモードと、そのときの気分によって使い分けるのもよさそうだ。
タッチ操作でも、狙いどおりの一撃を
ハンティングモードに早くなじめたのは、画面上のわかりやすさにも理由がある。ボタンのアイコンは動きを表したイラストになっており、溜め中にはゲージが表示される。技によって表示も変わるため、今どんな攻撃を準備しているのか把握しやすい。ハンマーの溜めでスタミナを消費しないという本作独自の調整もあり、操作や管理に追われすぎず、相手を見る余裕があった。
とりわけ気に入ったのが、部位を選択できるロックオンだ。ボタンを押してモンスターを追尾するだけでなく、長押しでホイールを開き、狙いたい部位を選べる。上に頭、横に翼、下に尻尾といった配置で、モンスターの姿と対応しているのも直感的にわかりやすい。

ハンマーなら頭にロックオンし、その動きを追いながら攻撃を当てて目まいを狙える。切断できる武器では尻尾を狙うこともできた。カメラを動かす操作に手を取られにくいぶん、どこに立ち、いつ攻撃すれば狙った部位へ届くのかを考えられる。タッチ操作でも「とにかく当たればいい」という狩猟にならずに済むのがうれしい。
『ワイルズ』と同様の回復アイテム自動選択機能もあり、狩猟中に必要な操作は整理されている。こうした細かな工夫の積み重ねが、タッチ操作で狩りを進めるうえで助けになっていた。
もちろん、戸惑う場面がなかったわけではない。特に気になったのは、攻撃モーション中などに回避を入力しても出ないときだ。行動できないタイミングがあること自体は従来作でも同様だが、タッチ操作には押し込んだ感触がない。入力できていなかったのか、それとも回避できない状況だったのか、判断に迷うことがあった。
この点は、攻撃の隙が大きいハンマーや大剣で特に気になった。一方、今回触れた太刀は動きが速く、攻撃モーションも短いため、筆者には扱いやすく感じられた。タッチ操作だけの問題とは言い切れないが、入力と冒険者の動きが噛み合うまでの慣れやすさには、武器種による違いもありそうだ。
それでも、頭を狙い、隙を見て溜め攻撃を当てるという、ハンマーの醍醐味は十分に感じられた。次第に「今ならもう一発入れられたか」「ここは攻めずに待つべきだったか」と、タッチ操作ということを忘れ、いつもの狩りと同じように攻め方を考えるようになっていた。

手強い狩りに、新たな爽快感
慣れ親しんだ狩りの手触りを感じる一方で、本作には独自のアクションも追加されている。たとえば極撃タイプの冒険者「エンショウ」を使った際には、大剣でガードしながら突進する技を繰り出せた。主人公はすべての武器種を使用可能だが、冒険者によっては違った攻め方ができ、同じ武器でも冒険者を変えてみる楽しさがある。
さらに、ソロでの狩猟でもNPCの冒険者3人とオトモが同行し、狩場はにぎやかだ。ゲージが溜まると使える特殊スキル「奥義」にはカットインが入り、オトモの奥義ではバリスタのような固定砲台も設置できる。仲間とオトモが繰り出す豪快な援護には、スマホゲームらしい華やかさを感じた。

ただし、援護が多くても気は抜けない。奥義は強力に感じられたものの、使うタイミングが悪ければ攻撃が外れたり、こちらが被弾したりする。今回の試遊ではルガ・エアルダの攻撃が基本的に操作中の冒険者へ向けられており、仲間任せに攻め続けることはできなかった。
新モンスターであるルガ・エアルダは「パラディン」をモチーフとしており、見た目も動きも実に格好いい。特に槍を思わせる部位を翼で研ぐような仕草には、思わず見入ってしまう。一方で攻撃面では、タイミングをずらした攻撃が厄介だ。相手が動いたからと焦って回避すると、その後に手痛い一撃を食らう。
特に印象的だったのは、盾に見立てた翼を地面へ突き立て、チャージする行動だ。一定時間以内に攻撃して崩せなければ、槍で強烈な突きを放ってくる。回避できる場合もあったが、直撃するとほぼ一撃で力尽きた。翼を構える姿は格好いいものの、こちらとしては見とれている場合ではない。

空中から広範囲への攻撃もあり、派手な見せ場にも事欠かない。それでも重要なのは、相手の動きをよく見て、攻撃を欲張らず、隙に一撃を差し込むことだ。外見や演出には本作ならではの個性がありながら、対峙したときの手強さには、慣れ親しんだ『モンハン』を感じた。
だからこそ、攻撃をぎりぎりまで引き付けて避けられたときはうれしい。そこで気持ちよさを上乗せしてくれるのが、ジャスト回避だ。敵の攻撃を直前で避けると、スマートな動きでくるりと身をかわす。さらに攻撃を入力すれば、素早い反撃を叩き込める。

決まれば反撃のチャンスになるだけでなく、成功を知らせる効果音も気持ちいい。危ない攻撃をしのいだ安堵に、鮮やかに切り返す爽快感が続く。大技を当てるだけでなく、相手を見て待ち、避けることにもご褒美があるので、もう一度うまく決めたくなる。動きを見て判断し、狙ったタイミングで回避して反撃する。その流れがタッチ操作でも自然につながったときには、軽く感動した。
もっとも、今回の試遊ではうまく避けられる場面があっても、ルガ・エアルダ討伐には届かなかった。何度も力尽き、パーティーや冒険者を変えて挑んだものの、結局一度も倒せずじまい。もう少し動きを覚えたいし、攻撃を入れられる隙も見つけたい。試遊を終えるころには、操作方法への関心以上に、この一体をどう攻略するかが気になっていた。

懐かしさと新鮮さが生む、狩りの手応え
今回の試遊で印象に残ったのは、タッチ操作でも、慣れ親しんだ狩りの駆け引きを楽しめたことだ。入力への戸惑いはあったものの、ボタンの配置や表示、部位ロックオンといった工夫に助けられ、相手を見て、狙った部位へ一撃を入れる面白さを味わえた。『ポータブル』シリーズなどを遊んでいた筆者にとっては、手元の画面で狩りに熱中する感覚も含め、懐かしさのある体験だった。
そこに加わる奥義やジャスト回避も、見た目の華やかさだけにとどまらない。奥義を当てるには隙を見極める必要があり、ジャスト回避から反撃につなげるには相手の動きを覚えたくなる。慣れ親しんだ攻防のなかで、本作ならではの爽快感を味わえることが、繰り返し挑みたくなる理由になっていた。
もちろん、確かめられたのは狩猟の一部分であり、探索やクラフト、継続的な育成まで含めた遊びはまだわからない。ただ、中心となる狩りに手応えがあったからこそ、これらの要素が加わることで冒険がどう広がるのかも楽しみになった。正式リリース後はじっくりと本作の世界を歩きつつ、今度こそルガ・エアルダを討伐したい。
『モンスターハンターアウトランダーズ』は、iOS/Android向けに10月29日配信予定だ。
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