「Cygamesコンシューマーゲーム試遊祭 2023」に行ってきた。楽しげなブースが勢ぞろいのお祭り

Cygamesはコンソール向けゲーム4作品を試遊できるイベント「Cygamesコンシューマーゲーム試遊祭 2023」を開催した。本稿では、会場の写真を交えながらイベントの雰囲気や盛り上がりをレポートしていく。

Cygamesは11月3日、東京都千代田区にあるベルサール秋葉原にてCygamesが手掛けるコンソール向けゲーム4作品を試遊できるイベント「Cygamesコンシューマーゲーム試遊祭 2023」を開催した。本稿では、会場の写真を交えながらイベントの雰囲気や盛り上がりをレポートしていく。

会場となるベルサール秋葉原の入口には、バハムートの巨大なスタチューがお出迎え。スタチューの横には、入場待機列があり、試遊祭への入場を待つ多くのファンの姿が見られた。本イベントは入場が無料。その日は三連休の初日ということもあり、多くの来場者が見られた印象だ。


会場へ入っていくと、ディスプレイとゲーム機がずらりと並んだ4つの試遊ブースと、試遊を待つファンの姿が見られた。今回、試遊できる4作品の中で、ブースが大きめに取られており、多くのファンが試遊を待機していたのが、『ウマ娘 プリティーダービー 熱血ハチャメチャ大感謝祭!』と『グランブルーファンタジー リリンク』であった。

『ウマ娘 プリティーダービー 熱血ハチャメチャ大感謝祭!』、通称『ハチャウマ』は、『ウマ娘 プリティーダービー』の舞台であるトレセン学園にて、春のファン感謝祭としてドット絵となったウマ娘たちがさまざまな競技に挑戦。試遊祭では、グラウンド、プール、民家など街全体をウマ娘たちが駆け回る「大障害」を試遊可能。最大4人でプレイできるということもあり、その場で出会ったファン同士を4人集めて試遊がされていた。一期一会のプレイヤー同士が、白熱する競技にお互いの顔を見合わせて盛り上がっている姿も見られ、タイトルを冠する“ハチャメチャ”で楽しい空気が試遊するファンから感じられるブースであった。


一方、『グランブルーファンタジー リリンク』の試遊ブースは、静かにゲームを楽しむプレイヤーが多く、同じ人気ブースでも空気感がまったく違うのが印象的であった。2016年の制作発表から、開発体制の変更や発売延期を乗り越え、ついに2024年2月1日に発売されることになった本作。試遊祭でいち早く本作を手に取って見たかったファンも多かったはず。製品版の発売を前に本作のゲームプレイを存分に楽しもうという感情が、ディスプレイを真剣なまなざしで見つめる試遊中のプレイヤーたちから感じ取ることができた。『ウマ娘 プリティーダービー 熱血ハチャメチャ大感謝祭!』も、『グランブルーファンタジー リリンク』も空気感は全く違うものの、どちらも発売を心待ちにするファンの感情がブースからあふれ出ているものだったのは間違いない。


試遊できる4作品の中では、唯一のリリース済み作品である『リトル ノア 楽園の後継者』。同作の試遊ブースは、DLC導入済みのゲーム本編を遊ぶことができるものとなっており、試遊祭の中ではもっとも自由な環境でプレイできるブースとなっていた。また、リリース済みな作品なことに加え、かわいいキャラクターデザインやサクッと楽しめるローグライト作品であることが所以してか、プレイヤーもリラックスして楽しんでいる人が多い印象を受けた。リリース済みの作品はプレイ後すぐに購入することができるのも利点のひとつ。本作の持つゆったりと楽しめる雰囲気がブース上から伝わってきていた。


そして、4つのブースの中で一番熱気に満ちていたのは、12月14日に発売を控える『グランブルーファンタジーヴァーサス -ライジング-』のブースだろう。発売直前ということもあり、いち早く本作を体験したいというファンも多かっただろうが、それ以上にブースの盛り上がりを作っていたのは、本作のクリエイティブディレクターである福原哲也氏との対戦会だ。


対戦会は全3部、それぞれ1時間半ずつ行われ、第2部以降は配信サイトにて生放送が行われていたが、筆者が目撃したのは生放送が行われてない第1部。試遊ブースの隣に設置されたイベントブースでは、福原氏との対戦を待ち望むプレイヤーたちが多く集まっていた。MC/実況を担当するなかお氏も「大会でもよく見かけるような方々もおり……」と発していたことから、熟練した格闘ゲームプレイヤーも福原氏との手合いを楽しみにしていたのだろう。そんな中で福原氏と戦うことができるのは、挙手して選ばれた人のみ。なかお氏が「対戦したい方!」と声を上げると一斉に手が上がる姿は、まさしく対戦会ならではの光景だ。


対戦会を通して、福原氏はいろいろなキャラクターを見せたいということで、ランダムでプレイアブルキャラクターが選ばれる「ルナール」を選択。対戦ごとにまったく使用感の異なるキャラクターたちを操作しながら、初心者から熟練者まで、1時間半ノンストップで対戦が行われ、対戦会は大いに盛り上がりを見せた。


第1部の最後に福原氏は「格闘ゲームプレイヤーの参加者も多かったですが、第2部以降は生配信もされているのでしっかりとイメトレして備えます」とコメント。対戦会終了後には、福原氏との戦いを生で見て思わず闘志を燃やされたであろう人が試遊ブースへと足を運ぶ姿も見られた。また、第2部以降の対戦会の様子は配信サイトにてアーカイブされている。本動画を見れば、筆者が感じた対戦会の闘志あふれる熱気を感じ取ることができるはずだ。

「Cygamesコンシューマーゲーム試遊祭 2023」では、Cygamesが手がける4つのコンソール向けタイトルを遊ぶことができるというひとつのテーマを持ったイベントであったが、どのブースも異なる盛り上がり方を見せていたのが印象的であった。そしてイベントでは、家族連れや海外から来た方の姿もあり、老若男女、国籍問わず多くの来場者が見られ、Cygames作品のファン層の幅広さを大いに感じられた。リアルイベントならではの、熱意のあるファンと、それに応えようとするCygamesの対話が映って見えるような試遊祭となっていた。

Tamio Kimura
Tamio Kimura

エンタメ大好き系ゲーマー。COOPゲームが大好き、クライム系だったらなおよし。

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