「龍が如くスタジオ」代表・横山氏と現役グラドル&ホステスにミニインタビュー。大繁盛の龍スタ体験会大阪会場にて

全国をめぐる「龍が如くスタジオ 全国体験会」が実施中。弊誌は、大阪で実施された体験会に参加。イベントの盛り上がりや、スタジオ代表横山氏およびキャバ嬢役のおふたりにインタビューを実施した。

セガおよび龍が如くスタジオは今年10月14日より、全国5都市をめぐる「龍が如くスタジオ 全国体験会」を実施している。同イベントでは、北海道は札幌から南は福岡までを巡り、『龍が如く7外伝 名を消した男』(以下、龍が如く7外伝)、『龍が如く8』の試遊を実施。ほかにも、スタジオ代表・制作総指揮の横山昌義氏らスペシャルゲストが登場するなど、ファン垂涎のイベントとなっている。

今回弊誌は、大阪で実施された体験会に参加。イベントの盛り上がり・温度感を現地で確かめた。そして横山氏らに、作品についての質問も訊くことができた。本稿では、驚くほど幅広い層のファンが集まり「『龍が如く』シリーズの立ち位置の変化」イベントの実際の様子をレポート。そして、横山氏らにお答えいただいた『龍が如く』シリーズについてのあれこれをお伝えしていく。


今回訪れた大阪での体験会は、なんばCITYガレリアコートでの実施だった。このスペースは、一般客も多く行き交うスポット。そんな中で体験会自体も大盛況となっており、筆者が訪れたお昼過ぎの時点で『龍が如く7外伝』および『龍が如く8』の試遊はすでに整理券がすべて配布終了されていた。また、キャラ等身大パネルや、『龍が如く7外伝』でキャバ嬢役を務めるキャストらとの写真を撮れるフォトセッションも盛況。ファンが自ら『龍が如く8』のロゴの一部となれるデジタルフォトブースにもほぼ常に撮影を楽しむ人がおり、大きな盛り上がりを見せていた。

そして筆者の目を引いたのは、イベントに訪れたファン層の幅広さだ。『龍が如く』は初期には、成人男性を明確なターゲットとして展開されてきた。しかし、シリーズが進むごとにファン層の広がり・多様化も進み、『龍が如く7』では性別・国籍・年齢も多彩な仲間たちと力を合わせる物語となった。それを反映するかのように、体験会に集ったプレイヤーたちは一般客と区別がつかないほど多彩。また、通りすがりの人々からも『龍が如く』を認知している会話が聞こえてきた。SNS上などでの本作の人気を見れば、ファン層・知名度の拡大の傾向は明らかだった。しかし、老若男女が『龍が如く』ファンとして一同に集い盛り上がる様子は、本作の変化と浸透を象徴するようだった。


今回の体験会では、そんな本作を手がける龍が如くスタジオ代表・制作総指揮の横山昌義氏と、『龍が如く7外伝』でキャバ嬢役を務める、現役ホステスで芸能デビュー予定のあゆさん、グラビアアイドルの要あいさんにインタビュー。それぞれの作品にかける思いなどを訊いた。

──よろしくお願いいたします。大阪のファンの温度感についてはいかがですか、“大阪っぽい”感触はありましたか。

横山氏:
体験会は札幌から始まっていて、そちらは僕は顔を出していないので比較はできないのですが、この大阪会場については場所も開放感がありいろんな人に見てもらっている印象です。実はうちら「龍が如くスタジオ」は、昔からこういうイベントはやってるんですよ。

昔はこういう場所でやっていると「何やってんだろう?知らないね」といった感じで通り過ぎていく方も多かったんですよ。最近はあんまり、そういう人も少なくなったので、知名度は上がったのかな。「(横山氏を指して)あの人誰だろうね」はいまだに言われるんですけど(笑)とにかく知名度が上がった点は変化として感じますね。


──大阪に来られた際に、遊びに行ったりするお気に入りスポット、もしくは行ってみたい場所などはありますか。

横山氏:
うーん、道頓堀や、鶴橋の焼肉とかでしょうか。あと大阪といえば、昨日はお好み焼き食べましたよ。あとはもっとディープな大阪にいってみたいですね。あゆさんはよく知ってるよね?

あゆさん:
そうですね、そういえば私が働いているお店にも来てくださいました。

──横山さんが遊んでいるところが想像できるようです。

横山氏:
でも僕、普段そういうお店は行かないですよ。お酒飲めないですから。キャバクラとか行きません。お水で高いお金払わなきゃいけないし。

一同:

(笑)

──あゆさんはこの大阪で実際に現役のホステスをなさっているとのことです、ゲームの中でキャバ嬢を演じる上でもその経験は役立ちましたか。

あゆさん:
役立ちました!撮影の時に「実際ドリンクを作ってほしい」といただいたリクエストだったり、接客の感じだったりなどが一番自然だったといっていただいて、それがすごく嬉しかったです。

──要さんも、グラビアアイドルとしての経験が活きた部分はありますか。

要さん:
はい、私もありました。セリフを見てみると、“ちょっとエッチにいう”みたいなお芝居は私が一番上手にできるかなと。

一同:
(笑)

要さん:
なんかこう……そういう自然な恋人っぽい演技も、グラビアアイドルの活動では結構することが多いので。そこは負けないなっていう気持ちがあります。是非こう……やりながら悶々としてもらいたいですね(笑)


──要さんは、『龍が如く』キャラの誰かに指名してもらうなら誰がいいですか。

要さん:
私、今日は郷田龍司のぬいぐるみをもってきてるんですよ。貰い物なんですが偶然今日、大事にもってきていたので、ぜひ龍司さんに指名していただきたいですね。

──龍司はめちゃくちゃ呑みそうですね。

要さん:
(笑)なんか高いお酒とかをたくさん呑みそうじゃないですか。それうっとり眺めたいと思います。

──あゆさんはいかがでしょうか。

あゆさん:
やっぱり一番ですね。ブレないところが素敵だなって思います。

──『龍が如く7外伝』のメインの舞台は蒼天堀となります。『龍が如く7』では随分高精細になっておりモデル地域の地元民として感激しました。今回の『龍が如く7外伝』『龍が如く8』で、地元民に見てほしい変化などはありますか?

横山氏:
若干プレイスポットの場所などは変わってたりしますね。でも蒼天堀は蒼天堀として、変に手入れとかはしてません。雰囲気をそのままアップデートしてるような感じです。

『龍が如く7外伝』


歌舞伎町や道頓堀など、ゲーム内の土地のモチーフになってる場所がありますよね。その点でいうと、蒼天堀が一番実物のモデルに近いかもしれないですね。というのも、道頓堀は雰囲気がCGっぽいんですね、看板とか。CG で作ったゲームの中の街が、結構リアルの街の雰囲気と差があんまりない。歌舞伎町はやっぱりちょっと雰囲気が変わるので。蒼天堀はゲームで遊ぶとそのまま行った気分になれる。ゲームと現実が一番近い街のような気がしますよね。

──『龍が如く7外伝』のリリースまで1か月を切りました、意気込みはいかがでしょうか。

横山氏:
前評判として、いろんなかたちで数字などの方向が入ってくるんですけど、非常にいいんですよね。こちらの想定よりもはるかに期待されていて。今日の体験会も開始から10~20 分ぐらいで、整理券配布が終了しちゃって。こうなってくれたのは嬉しい反面、遊べなかったファンがかわいそうとも思ってしまって。こちらが想定する3倍4倍といった規模でお客さんの反応が来ているので、反面その期待に応えられるかという点でドキドキはしています。

『龍が如く7外伝』


でも『龍が如く7外伝』は確実に 11 月 9 日には発売できるので。もう延期はないんで、安心して予約などしてお待ちください。という感じですね。

──それではお三方より、『龍が如く』ファンたちにひとことお願いします。

あゆさん:
『龍が如く』ファンの皆さん。今回私も『龍が如く』に参加させていただいて、かなり緊張しました。でも、制作側のスタッフさんもあたたかい方ばかりで、こうやってキャバ嬢役の皆さんとも出会えたりして……。これを機に、もっとお仕事も頑張りたいと思いますし、『龍が如く』をさらに皆さん好きになってほしい、そういうきっかけの作品になってほしいと思います。みんな一生懸命頑張っていて、本当にいい作品になっているので、楽しみにしてほしいです。お願いします。

要さん:
歴史のある『龍が如く』という作品にね、こうして出させていただけると。本当に、まさに私の芸能人生を変えてくれた、大事な作品にもなってます。絶対に後悔しないと思うので、皆さん是非やってもらいたいです。これに尽きます。

横山氏:
なんというか、この一年間は『龍が如く』が変わった感じがする一年なんですよね。遊ぶ人の層も昔に比べて変わっていると思うんです。どんどん若返るというか、世代交代してると思うし。作ってる人間も変わってるし。『龍が如く8』ってある意味すごく“新しい”作品だと思うんですよ。実際にゲームを触ってもらったり、トレイラーを見てもらえば強く感じてもらえると思うんですけど。

そして逆に『龍が如く7外伝』は、ものすごくオーソドックスな『龍が如く』だと思うんです。いわゆる「王道の『龍が如く』」と、新しく生まれ変わった「革新の『龍が如く』」が近い時期に出るわけです。なので、両方遊んでもらうと『龍が如く』シリーズの20 年ぐらいの歴史が丸ごと味わえると思うので。是非『龍が如く7外伝』を遊んでもらって、そうすると『龍が如く8』の特別体験版もついてきたりするので。両方あわせて『龍が如く』の世界を楽しんでもらえるといいなと思います。よろしくお願いします。

『龍が如く8』


──ありがとうございました。

『龍が如く』シリーズといえば、当初は若年男性をターゲットとした異色のアドベンチャーゲームだった。しかし、シリーズを重ねるたびにファン層は拡大。『龍が如く7』では、作品の中でも多種多様な性別・年齢・出自の人々が手を取り合い、巨悪に立ち向かう物語が描かれた。今回のイベントでは、ファンたちの様子を見ても、横山氏からのコメントを振り返っても、『龍が如く』シリーズが見せる“横の広がり”を感じられた。

横山氏が「王道の『龍が如く』」と語る『龍が如く7外伝 名を消した男』は今年11月9日、PC(Steam)およびPlayStation 4/PlayStation 5/Xbox One/Xbox Series X|S向けに発売予定 。

そして横山氏が「革新の『龍が如く』」と語る『龍が如く8』は2024年1月26日、PC(Steam)およびPS4/PS5/Xbox One/Xbox Series X|S向けに発売予定だ。なお、体験会は11月11日に東京で、11月18日に名古屋で実施予定となっている。ぜひ足を運んで空気感を味わってほしい。

Sayoko Narita
Sayoko Narita

貪欲な雑食ゲーマーです。物語性の強いゲームを与えると喜びますが、シューターとハクスラも反復横とびしています。

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