100種類のパーツで“イケメン”な「ロボット」が作れる、走れる。戦うロボレースゲーム『BREAK ARTS II』TGS 2017プレイレポ

東京ゲームショウ2017では9番ホールに多数のインディーゲームが出展されているが、そのなかでもロボット好きなら1度はチェックしておきたいのが『BREAK ARTS II』だ。

東京ゲームショウ2017では9番ホールに多数のインディーゲームが出展されているが、そのなかでもロボット好きなら1度はチェックしておきたいのが『BREAK ARTS II』だ。今年冬にリリース予定の同作は、自身でカスタマイズしたロボットを駆りコース上で激しいレースを繰り広げる「ロボレースゲーム」。この記事では本作の概要と、TGS 2017のインディーブースにて出展されていたプレイアブルデモの内容を紹介しよう。

※同作は弊社アクティブゲーミングメディアが運営するPLAYISMのパブリッシング作品です。

※今年8月に公開された開発映像

同作は2015年にモバイル向けにリリースされた『ブレイクアーツ:サイバーバトルレーシング』の続編として開発されている。プレイヤーは自身のロボットをカスタマイズし、オン/オフラインでコース上にて激しいレースを繰り広げることになる。ロボットは武器も装備しており、ほかのマシンを攻撃して倒すことも可能な点が特徴だ。そして『BREAK ARTS II』は、プラットフォームをPCに変更し、グラフィックだけでなくゲーム全体が根本から大きく作り変えられている。

もっとも大きな変更点の1つは、マシンのカスタマイズシステムだろう。前作では胴体や脚部といった部位ごとのパーツを換装する仕様だったが、今作ではモジュール形式を採用しており、基本フレームに細かなパーツを配置することが可能。このシステムはほかの作品で例えるならば『Robocraft』などのロボットクラフトゲームに近いもので、スラスターやジョイント(接続パーツ)などを組み合わせて自由自在にマシンを作ることができる。

また重要なのがロボットが「かっこいい」点であり、これがほかのロボクラフトゲームにはない本作の多きな魅力の1つである。とにかくイケメンなロボットを構成するためのパーツが約100種類は揃っており、開発者に見せてもらったさまざまな機体イメージからは、プレイヤーの発想次第でどんなマシンでも作れてしまう自由度の高さがうかがえた。ここにさらに武器をさまざまなパーツからクラフトする要素が加わるほか、武器が格納されたりブースト時の機体パーツが展開・回転したりといったアニメーション表現も存在する。この手のロボビジュアルが好きならば、カスタマイズシステムにどっぷりハマってしまうことは間違いないだろう。

カスタマイズしたロボットと背景を合わせて撮影できる鑑賞モードもある。プラモデルやカスタマイズ要素のあるロボットゲームが好きなら、存分に楽しめそうだ

ロボットのカスタマイズも魅力の同作だが、もちろんメインのゲームプレイもおざなりではない。作成したロボットには重量があり、重ければ機体の制御が難しく、軽いと攻撃された際に大きく吹っ飛んでしまうといった要素が盛り込まれており、デザインだけでなく性能面でも機体構成をコースごとに考慮しなければならない。メインであるレースはブーストゲージの管理が重要となっており、本作で新たに加わった左右への単発ブーストで機体制御をおこなうといった軽快なアクション性がある。このほか、今回のデモはコントローラーでプレイすることができたが、やはりタッチ&スライド操作だったモバイル向けの前作よりも、スティックでしっかりと入力方向を意識できる今作のほうが格段に操作しやすくなっているように感じた。

TGS2017でもっともかっこいいロボゲーの1つである『BREAK ARTS II』は2017年冬にPC(Steam)でリリース予定。現在は制作支援グッズが販売されており、こちらの売り上げによってはさらに開発期間をかけてコースやパーツを作り込む予定だという。TGSに参加する読者はぜひカスタマイズ機能を見てレースが体験できるプレイアブルデモを、そうでないユーザーはこちらの販売ページをチェックしてみよう。

Shuji Ishimoto
Shuji Ishimoto

初代PlayStationやドリームキャスト時代の野心的な作品、2000年代後半の国内フリーゲーム文化に精神を支配されている巨漢ゲーマー。最近はインディーゲームのカタログを眺めたり遊んだりしながら1人ニヤニヤ。ホラージャンルやグロテスクかつ奇妙な表現の作品も好きだが、ノミの心臓なので現実世界の心霊現象には弱い。とにかく心がトキメイたものを追っていくスタイル。

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