Now Gamingは毎週日曜日、各ライターがその週にプレイしたゲームについて、ゆるく書きちらすコーナーです。406回目です。肩甲骨ストレッチしましょう。
99人横一線のスタートは壮観
今週は『F-ZERO 99』を少しプレイ。99人でバトルロイヤルをするレースゲームで、スーパーファミコン向け『F-ZERO』のコースが収録。基本的なシステムも同作準拠としつつ、のちのシリーズ作のシステムや新要素も導入されている。開発元はNintendo Software Technology。アリカが手がけた『テトリス99』や『PAC-MAN 99』『スーパーマリオブラザーズ 35』の流れを汲む作品ですが、同じフィールド内でほかのプレイヤーと直接競い合うのは本作が初めてですね。
まあそうなるわな、という感じですがレース中のコースは大混雑。マシン同士がぶつかり合い、時にピットエリアからも弾き出され、なかなか思うように走れない。とはいえ混雑することを前提に、出遅れても挽回できるシステムも用意されており、最後までダレることはない。むしろ、ここまでカオス極まると勝ち負けそっちのけで楽しくなってくる。
by. Taijiro Yamanaka
恋愛アクション
今週は、恋愛アクションゲーム『Eternights』を遊んでいました。本作は、ある日人間がモンスター化し始めた世界で、少年少女が世界の危機に立ち向かうゲームです。主人公の少年は、期日までにストーリー上のダンジョンを攻略しながら、友人のチャニや終末世界で出会った少女たちなどと交流。世界の命運をかけて戦い、5人のキャラクターと絆を深める、忙しい日々が描かれていきます。もちろん二股や三股もできます。
本作は、良くも悪くも『ペルソナ3』以降への強いリスペクトを感じる作品でした。本作の戦闘では強力なジャスト回避を軸に、敵との戦闘を展開していきます。ただしジャスト回避が強力すぎるため、ジャスト回避の成否が戦闘の勝敗に直結しがち。またゲーム全体としてミニゲームや謎解きなど、単調にならないような工夫も施されていますが、全体としてはちょっと粗さも目立つ内容になっていました。
一方本作ではポップスターのユナ、内気なスポーツ少女ミン、科学者のシアなど、キャラクターは感情豊かに描かれていました。ストーリーは端折られがちではあるのですが、個別のエピソードでは悩みや葛藤を交えつつキャラクターをしっかり表現。3Dの演出や声優陣のボイスも含めて、、キャラクターたちにはこだわりを感じます。荒削りながら同時に強い情熱も感じる、嫌いにはなれない作品でした。
by. Keiichi Yokoyama
日本語にも(一応)対応している
先日Steamで配信開始された『God Of Weapons』を遊び、これは流行る!(というかもう流行ってる!)と感じました。オートアタックで大群を散らすいわゆる『Vampire Survivors』系のジャンルに、『Backpack Hero』のような荷物整理要素をプラス。さらに、『Soulstone Survivors』のような派手さもあり、末恐ろしいゲームになっています。
ゲーム説明については、本当に上の3つをうまく混ぜたもので、説明がついたりします。ただ、ゲームの内容を複雑にせず、できるだけシンプルにしているのが好印象。ここらへんは『Brotato』。シナジー効果はいろいろありますが、基本的にどれも内容がピンとわかる。荷物整理系ゲームはシナジー多すぎて効果よくわからないのが多く、ゴチャゴチャさせないようにしているのを感じます。というか、できるだけシンプル化させてるからこそ、遊びやすいのでしょう。基本的にずっと「どこかで遊んだなこのゲーム」みたいな感覚はあるのですが、要所の面白さが感じられるので納得してしまう。しかも580円なら特に納得度強いですよね。
このジャンルはだいたいこの値段とはいえ、この価格でこの満足度というのは、なかなか恐ろしい。ワンコイン系サバイバーを広めた、『Vampire Survivors』の強烈さを感じます。恐るべしベトナムのスタジオ。
by. Ayuo Kawase