『スターフィールド』の惑星と宇宙非シームレス仕様を考える。『信長の野望 出陣』遊んだ感想。『Blasphemous 2』のNPCが敵よりクセ強。今週のゲーミング
Now Gamingは毎週日曜日、各ライターがその週にプレイしたゲームについて、ゆるく書きちらすコーナーです。405回目です。ゲームショウの季節です。
敵よりNPCの方がクセ強い
今週はメトロイドヴァニアアクション『Blasphemous 2』をプレイ。そろそろラスボスかなという所で一旦立ち止まり、今はサブクエストを進めています。宗教色の濃い難解な物語や不気味な世界観は、前作から変わらず雰囲気良し。一方、日本語字幕のフォントは一般的な明朝体に変更。翻訳担当の黒澤勇太氏によると、前作のフォントは実装時に一文字ごとに修正作業が必要だったため、今回は断念したそうです。
ゲームプレイはというと、難易度としては依然高いものの、ストレス溜まるトラップや敵の意地悪な攻撃がかなり減った印象。また武器は3種類を切り替え可能で、それぞれプレイスタイルが大きく変わる。気分で選んで楽しめるが、ボス戦では立ち回りに合わせて選択しないとしんどくなります。なお、国内コンソール版は10月に発売予定。レーティングの問題により、一部NPCの見た目を修正するためとのこと。上に掲載したNPCは大丈夫かな…。
by. Taijiro Yamanaka
新たな遊び方でステルスを乗り切る『PAYDAY 3』
今週はオープンベータテストを開催していた『PAYDAY 3』を遊んでいました。CBT時のセーブデータを引き継げたのは、なによりもありがたかったです。
今作は同スタジオが手がけた『PAYDAY: The Heist』のプレイ感覚に、『PAYDAY 2』のステルスやスキルシステムを追加したかのようなゲームシステム。『PAYDAY 2』に慣れてしまった人は、おそらく『PAYDAY 3』の敵の硬さに驚いたことだろうと思います。しかし本作はPAYDAYシリーズの源流に戻ってきたように感じ、硬派なプレイスタイルも可能な素晴らしいゲームプレイを体感させてもらいました。
ステルス面においては、なんとかソロでの最高難易度オーバーキルをクリア。オーバーキルではすべてのカメラが破壊不能となり、警備員の数も増強。さらには無線応答の回数も2回までと限定されてしまいます。このような状況下で光り輝いたのが「遠隔監視カメラ」です。もっとも邪魔な警備長(ガードリーダー)の背中に遠隔監視カメラを取り付け、つねに位置情報を確認できます。警備員の動きを逐一確認しながら、およそ20分前後かけて最高難易度を完了。前作『PAYDAY 2』では、ひとつのハイストに10分程度しかかからなかったことを考えると、今作は格段に難易度が上がっているように感じます。
PAYDAYの開発元であるStarbreeze Studiosでは、公式配信においてすでにほかにも2つのハイストを公式実況プレイで配信済み。ステルスが難解なサーフェイスという美術館を舞台としたハイストと、貨物を漁る「99 Boxes」というステージがお披露目されています。正式リリースでは、これらのハイストを含めた8つのハイストがプレイ可能。今から胸が躍るほど楽しみです。
by. Mayo Kawano
まずは東北制覇から
『信長の野望 出陣』を始めました。筆者は2年ほど前から在宅で仕事をすることになって以来、元々の出不精に拍車がかかり、運動不足と下腹がやや出始めているのが気になっていました。そんな中、『信長の野望』シリーズの位置情報ゲームだという本作の発表を知って、サービスが始まったらウォーキングをしようと決意。そして、暑さもまだまだ激しい8月31日、サービス開始となりました。
本作は、日本国内で自分の領地を広げていくゲームです。領地を広げるためには、基本的には獲得していない領地へリアルで訪れる必要があります。『信長の野望』シリーズにおいて、日本地図を自勢力の色に染めていくことが“色塗り”と呼ばれていますが、本作でもその色塗りの楽しみは健在。まずは自宅付近から歩き始め、自宅周辺に未獲得の領地がなくなったので、徐々に遠くへ……という流れで1日10km以上歩くくらいにハマってしまいました。その結果、徐々に東北の某県某市が筆者の色に染まってきてニマニマする日々です。
ちなみに本作は、最初のチュートリアルさえ終えてしまえば、「委任」に設定して歩くだけで良い場面が多いのでウォーキングのお供に最適な印象。ただ、いろいろな機能が開放できるプレイヤーレベルを上げるには、新しい領地を獲得する必要があるため、最終的に遠出はほぼ必須です。筆者もいよいよ、地方生活に必須の自動車免許を取得する日が来たのかもしれません。
by. Koutaro Sato
でも操縦席から乗り降りするアニメーションはスキップさせて
『スターフィールド』を相変わらず遊んでいます。本作については、宇宙↔惑星間がシームレスではないことにがっかりする意見もチラホラ見かけます。『No Man’s Sky』という先駆者がそれをやり遂げたから、同じ機能に期待した……という流れでしょうか。本作はクイックトラベル前提となっていて、宇宙そのものの探求は結構省略。宇宙探索ゲームというより、惑星探索ゲームといえるほど、惑星重視。宇宙そのものを泳ぐ探索要素がないので、シームレスにしてなくてもいいんじゃないか、といった決定があったんじゃないかと勝手に思っています。
自分としては、シームレスじゃなくてもいいかな、ひいては宇宙探索要素はあまりなくてもいい派。宇宙で遊ぶゲームは充実しまくってますからね。『No Man’s Sky』もあれば『Elite: Dangerous』もあり、ちょっとアクションRPG寄りですが『CHORUS』も『Everspace』シリーズもある。宇宙探索ゲームは先人も多いわけですね。一方で惑星を軸にしつつ、たくさんの出会いやイベントを楽しめるゲームはあんまり多くない印象(惑星サバイバルは多いですが、ちょっと違う)。なので、惑星に焦点を置いた判断は納得。小惑星だと「どっかいった船員を呼んできてくれ」イベントばかり遭遇しますが、とはいえ、イベントが多いことが嬉しい。自分のニーズにマッチしてます。とはいえ、せっかくなので、宇宙も惑星もまるっと包括してほしかったというのも理解できます。超スケールのBethesdaのゲームですもんね。
by. Ayuo Kawase