『FF16』の感想言うの難しい問題。『超探偵事件簿 レインコード』はお話が良いがロードは気になる。『Super Meat Boy』のスピンオフを遊ぶ。今週のゲーミング

 

Now Gamingは毎週日曜日、各ライターがその週にプレイしたゲームについて、ゆるく書きちらすコーナーです。396回目です。病に気をつけましょう。


パズルなのに死にゲー


今週は『Super Meat Boy』のスピンオフ『Dr. Fetus’ Mean Meat Machine』をプレイ。『ぷよぷよ』から影響を受けたというマッチ4パズルゲームで、悪者Dr. Fetusが作り出したMeat Boyのクローンをぷよ代わりにプレイする。パズル部分は『ぷよぷよ』そのもので、クローンの色を揃えて規定数消すとステージクリア。ただし、フィールドには丸ノコやロケットなど即死トラップが配置されており、それにクローンが触れると粉砕され、落下中に触れた場合はミスとなりやり直し。一方、連鎖消しするとクローンが一定時間無敵になる。

死にゲーのスピンオフだけあり、パズルになってもそのスタイルは変わらない。トラップを避けるため常に神経を使うし、操作も忙しい。せっかく組んだクローンがあっさり粉砕されることも。気持ちよくパズルさせてくれる気はなく、ハードコアさにゾクゾクくる人向けの作品です。
by. Taijiro Yamanaka


別の画面を見ながら


今週は、『超探偵事件簿 レインコード』を遊んでいます。本作は『ダンガンロンパ』シリーズの制作陣による、推理ADVです。主人公であるユーマを含めた探偵たちは、雨の降り続く閉鎖された街「カナイ区」へ集結。超巨大企業アマテラス社の支配する街で、隠された謎を探ることになります。まだまだ遊んでいる最中なのでストーリーについて多くは語れませんが、本作でも超能力をもった癖のあるキャラクターたちが登場。相変わらずの容赦のなさや、凄惨なシーンほど過剰な演出と共に、殺人事件が描かれています。

ストーリー以外だと、3Dグラフィックにも力が入れられている印象です。テキスト/ボイスとイラストによる進行だけでなく、シーンによっては3Dの演出も交えて表現。画面の中でキレイにしっかりまとめられているように感じます。ただし本作では、そうしたグラフィックも相まってかロードが長めです。ハードスペックの関係上仕方のない部分もあるかもしれませんが、特に推理パートである謎迷宮の中ではロード時間が印象に残っています。もともと冗長気味な性質も手伝って、正直テンポがいいとは言えません。ストーリーや事件には、ロード時間中Twitterや配信を見ていても先を読ませる力を感じるだけに、ロード時間の長さがもったいなく思ってしまいます。
by. Keiichi Yokoyama


大好きだけど気になるの両方


『FF16』を終えましたが、感想を言うのが難しい。好きなゲームかと言われれば、間違いなくイエス。すべて納得かと言われれば……そうでもない。それは全部のゲームにいえるのですが、本作はストーリー全振りなので、ストーリーについて気になる点を言っていくと、「はたして自分はこのゲームをどのように感じているのか」がわからなくなってくる。

『FF16』は話としては好きで、キャラも好き、テキストも素晴らしい。カットシーン、特に召喚獣バトルの演出はたまらない。一方で、全体的に重々しいゲームなだけに、ちょっと軽め、あるいはあっさりな展開が出てくると、自分的にはかなり気になってしまう。「え、なぜそれをした?」「そんなあっさり?」といった具合。

ほかのゲームの場合は、ストーリーで気になる点があっても探索がいいだとか、システム的な良さがあるとか、Aは気になるけどBがあるからいい、といった列挙はできる。本作は本当にストーリーが柱なので「カットシーンはいいけど展開は気になる」みたいなことを自分で言ってると、両方ストーリー要素なので、自分はこのゲームのストーリーが好きなのかどうなのかがわからなくなる。ただ、ゲームとして伝えたいことは寸分なく伝わるし、クオリティは極めて高い。やってすごくよかったし、素晴らしいゲームだとも思う。すごく丁寧な作品。これを作れたことがすごい。でも気になる点を言い出すといろいろ出てきて……とか考えると、本作の感想言うの、難しいなと思います。素材がすさまじく良いだけに言いたくなるのかも。
by. Ayuo Kawase