Nintendo Switchで遊んだ『メグとばけもの』でボロ泣き。ギャグノベル『ふりかけ☆スペイシー』はツッコミどころだらけ。『EISEN』でメックを楽しむ。今週のゲーミング

Now Gamingは毎週日曜日、各ライターがその週にプレイしたゲームについて、ゆるく書きちらすコーナーです。378回目です。

Now Gamingは毎週日曜日、各ライターがその週にプレイしたゲームについて、ゆるく書きちらすコーナーです。378回目です。まだ冷えますね。


緊急脱出ボタン実装希望


今週はメックシミュレーター『EISEN』をプレイ。重厚なメックを操作し、次々に現れる敵機を倒していくシューティングメインのゲームで、操縦席からの視点が採用されている。基本装備のマシンガンは自動射撃のため、プレイヤーはメックの移動とエイムを操作する。そして敵を一定数倒すと、新たな武器や攻撃力アップなどのアップグレードを、ランダムで3つ提示されたなかから選択して獲得可能。ゲームシステム的には『Vampire Survivors』の流れを汲む作品といえます。

『鉄騎』を彷彿とさせる操縦席視点が、やはり本作の最大の特徴。メックの操作は2本の操縦桿部分でおこない、一部の武器については専用の操作盤が用意され、任意のタイミングで発射できる。視界が結構狭いけど、それもまた雰囲気良し。ゲーム内容としては比較的シンプルで、このジャンルとして大事なリプレイ性もやや乏しいものの、ロマン溢れるこの世界観は魅力的です。
by. Taijiro Yamanaka

ふりかけ☆スペイシー


今週は、パロディと風刺が押し寄せてくるネオ昭和ギャグノベルゲーム『ふりかけ☆スペイシー』を遊んでいました。本作は、2浪中のオタクさぁたんが異世界転生し、昭和風の謎世界ではちゃめちゃに巻き込まれるゲームです。左寄りのウーパールーパーや、エビアイドルとして活動するザリガニなど、おかしなキャラクターたちも次々に登場。ナンセンスな展開がさぁたんに襲いかかります。

本作のネオ昭和の世界はトンチキで不条理ですが、作品としてはしっかり作り込まれています。ヘル昭和から宇宙まで結構なシーンに絵が用意されているほか、一部の場面では実写動画で状況を表現。ネオ昭和を解説したりしなかったりしてくれる用語辞典にも、かなりの用語が収録されています。混沌とした作中世界に反して、時間と労力をかけて作られたのでしょう。個人的には、不条理系の作品としてはなんだか地に足がついている印象も受けたものの、ナンセンスな展開や小ネタの数々にツッコミを入れざるを得ない内容となっていました。
by. Keiichi Yokoyama

笑かし要素もあり


『メグとばけもの』をNintendo Switchでクリアし、ボロ泣きしました。同作はXbox One/Xbox Series X|S/PC(Steam)向けに発売された少女と魔物のRPG。泣き虫な少女メグと、メグを泣かせまいとするバケモノのロイの旅路が描かれます。と、設定を聞くだけで結構泣きそうなところで、そんな簡単に泣くまいとプレイしましたがボロ泣きでした。知ってた。

筆者は結構斜に構えるところがあり、お涙頂戴展開には厳しい方だと思いますが、本作は本当に話が丁寧でつい涙腺が崩壊しました。それぞれのキャラの性格と内面描写がしっかりしており、感情移入もできる。それゆえに、ゲーム中はキャラと一緒に笑って苦しんで泣きました。物語がとても重要なので多くは語れないのですが、個人的には間延びシーンがほぼないのがよかった。物語系のゲームはどうしてもボリューム対策なのか、時間稼ぎ系のシーンはどうしても出てくる。本作はそうした部分はまったくなく、プレイ中の1秒1秒の密度が非常に濃い。ひとつひとつのシーンにメッセージ性があり、ちゃんとなんらかの意味をもつ。伝えようとすることがまっすぐ、かつ丁寧に伝わってくる。プレイ時間は短めではありますが、その意味と誠実さを感じる作品でした。散々泣いた泣いたと言っておいてなんなのですが、単純に中身が良く、自分みたいに「俺を泣かせてみろ」みたいなスタンスで遊ぶゲームではないと思うので、普通によく出来た短編系ゲームとして手にとってほしいところです。
by. Ayuo Kawase

AUTOMATON JP
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