『ファイアーエムブレム エンゲージ』はストーリー以外熱中。パズル『ピド』で浮遊感味わう。法医学推理ADVは地味だけど意欲あり。今週のゲーミング

Now Gamingは毎週日曜日、各ライターがその週にプレイしたゲームについて、ゆるく書きちらすコーナーです。372回目です。

Now Gamingは毎週日曜日、各ライターがその週にプレイしたゲームについて、ゆるく書きちらすコーナーです。372回目です。まだまだ冷えますね。靴下を履きましょう。

クランクである必要性


今週はPlaydateのゲームをチェックしていました。画像左上は“壺おじ”の開発者が手がけた侍ターン制ゲーム『Zipper』。移動先のマスを決定し、クランクを回すと敵の動きを先読みできる。上手く敵を斬り捨ててゴールできると気持ち良い。右上は『Echoic Memory』のゲームモードのひとつで、クランクを回して各デバイスから鳴るフレーズのピッチを調整。実は同じ音が鳴っていたというデバイス同士を探し出す。

左下の『Flipper Lifter』では、クランクでエレベーターを上下させてペンギンを運ぶ。徐々に階層が増え、敵も登場しなかなか忙しい。そして右下はマッチ3パズル風の『Pick Pack Pup』で、クランク不使用。絵柄を揃えると梱包され、お邪魔ブロック化。いかに多くの絵柄を揃えるかに頭を使う。楽しい作品は多いものの、クランク搭載だからこそ実現したといえるものはまだ少ないので、今後に期待。
by. Taijiro Yamanaka


(がんばって)お家に帰ろう


Switch版『ピド』をプレイしていました。2012年にPC向けに発売された、パズルアクションゲームのSwitch移植作です。移動中のバスで眠っていた主人公・カートは、目が覚めると謎の惑星に迷い込んでいました。元いた場所に帰るべく、見知らぬ土地をひとり歩くカート。しかし彼の行く手には、危険な敵が待ち受けているのです。

そんな主人公の心強い味方が、ものをふわりと浮かせるビーム。起点から垂直方向にまっすぐ展開し、主人公を浮かせることができます。ビームに触れた一部の敵やギミックも浮かせることが可能。道中はこのビームを駆使して進みます。アーマーアイテムもあるので一部ゴリ押せなくはないのですが、スマートに進むには足を止めて考える必要もあったり。とりわけボス戦でのビームの使い方は、なかなかユニークで楽しめました。

迂闊なプレイを許してくれない本作ですが、やわらかな色彩のアートもまた本作の魅力のひとつ。旅の途中で出会う不思議な住人たちや、エリアごとにガラリと変わる風景には、絵本の中に入り込んだような楽しさがありました。癖のある挙動やレベルデザインの単調さはちょっと気になるものの、浮遊感のあるプレイフィールが印象に残っています。
by. Aya Furukawa


法医学推理ADV?


今週は、『For Your Tranquility』を遊んでいました。本作は、法医学者になって事件を捜査する推理ADVです。1988年、ある川でカエル族の遺体が発見されます。法医学者である主人公は、依頼に応じて遺体を解剖。ついでに遺体の発見現場や被害者の自宅にも赴き、被害者の死因と事件の謎へ迫っていきます。

ライブラリに積んだ時点では、司法解剖を元に推理するのだろうと思っていたのですが、実際に遊んでみるとちょっと違っていました。というのも本作には解剖パートこそしっかりあるものの、解剖パートは調査の一部だったからです。解剖も含め、画面内をひたすらクリックして証拠を探したあとは、多数の情報と睨み合って推理。法医学者ならぬワンマン捜査マシーンとして、真相を解き明かすことになります。

情報を整理する時間が長く、会話なども少ないので、ゲーム全体はかなり地味です。一方、事件そのものはしっかり作られており、意欲を感じる内容になっていました。
by. Keiichi Yokoyama


う、うん?


『ファイアーエムブレム エンゲージ』を遊んでます。歴代キャラ英霊呼び起こしにVTuberぽいモデリングなど、要素ごった煮な最新作。いろいろ不安でしたが、ゲーム部分は良い感じ。エンゲージによってちょっと強くなることで打開できるパターン増加。デュアルアタックの用法も限定させたり、チェーンガードで守り要素に奥行き入れたり。要素は多いもののちゃんとバランスは考えられてる。序盤に関してはハードでもヒリヒリでバランスも楽しい。モデルもアニメーションも音楽もよく、ゲームプレイ部分について楽しめてます。

ただなんというか、各所言われているとおり、ストーリーがちょっと辛い。話がいろいろと突拍子がなく、展開が急。一方で今作は立ち絵形式がなくなり全面カットシーンなので、演出を見てる時間が長い。よくわからないし入り込めない話の演出を長々見るのは割としんどめ。「何を見せられてるんだろう」というシーン多し。

個別のキャラは支援会話などを見ていくと徐々に愛着が湧いてきましたが、キャラの内面的な深みがあまり見られず、「言わせたいセリフ」とか「こういう属性を増やそう」から生まれた感じの記号っぽいキャラが多くて、軽くて薄いなと。巷では『if』『覚醒』ぽいと言われていてとても同意。ゲームプレイは楽しいので、ストーリーへの期待は捨て、バトルと育成を心ゆくまで楽しんでます。またクリアしてから改めて自分の感想を整理したいと思います。
by. Ayuo Kawase

AUTOMATON JP
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