『ファイナルファンタジーVII リメイク』はSteam Deckでも快適。『Neon White』は疾走感がいい。「オーバーロード」のゲームを惜しく思う。今週のゲーミング


Now Gamingは毎週日曜日、各ライターがその週にプレイしたゲームについて、ゆるく書きちらすコーナーです。341回目です。ひとやすみ。

64GB版Steam Deckではストレージ拡張必須

今週は『ファイナルファンタジーVII リメイク インターグレード』のSteam版が配信されました。発表ではSteam Deckとの互換性がアピールされたので、それならと購入。ひとまず、グラフィックを最高設定にしてプレイしてみました。画面解像度だけ、Steam Deckの仕様に合わせて720pです。あとSDR。チャプター1の範囲内では、バトルを含め多くの場面で40〜50fps台で動作。会話シーンなどでは60fpsを超えることもあり、なかなか快適です。

ただ、特に髪のビジュアルの荒さが目につく。その解像感を求めるなら、少なくとも1080pに設定したいところです。その場合は30fps台まで低下することが多くなる。もう一段階1440pまで上げると、ほかの設定をいじっても20fps台まで下がるため、実質1080pが限度でしょうか。ちなみにチャプター1終了時点で、バッテリーは約40%持っていかれました。
by. Taijiro Yamanaka

もっと速く

今週は、『Neon White』を遊んでいました。本作は、銃とアビリティを使用し短いステージで最速を目指す、パルクール系のFPSです。まず本作では銃がカードで表現されています。左クリックで銃弾を発射し、右クリックでカードを破棄しつつアビリティを使用。ジャンプ付きのハンドガン、ダッシュ付きのライフル、ジップラインを出すロケットランチャーなど、ステージ内で手に入れたカードの特性を活かして、ステージを攻略します。カードといっても複雑な要素は少なく、直感的にプレイできることも特徴でしょうか。一方ストーリーでは、赦しをテーマに暗殺者たちの争いが繰り広げられます。

本作では一部の特殊ステージなど除いて、遅くとも1分程度でクリアできるステージがほとんどです。また、同じステージを繰り返し遊ぶか規定タイムをクリアすると、ステージ内に収集アイテムと速いルートのヒントが追加。Steam版においてはリトライの快適さも相まって、少しでも良いタイムを目指して、何度も再走したくなります。個人的には、アビリティを使った瞬間の加速感が心地よく、速さに取り憑かれたように駆け抜けた作品でした。
by. Keiichi Yokoyama


絵はいいのだよ絵は

『OVERLORD: ESCAPE FROM NAZARICK』をプレイ。小説/アニメ「オーバーロード」のメトロイドヴァニアです。クレマンティーヌとして、地下大噴墓を大冒険。探索型のアクションゲームとなっております。好きなところでいえば、IPの魅力をしっかり生かしている点。原作者・丸山くがね氏が監修していることもあり、世界観やキャラ表現は抜群によし。特にビジュアルについてはかなり気合入れて作られており、精細なピクセルアートで描かれたクレマンティーヌの動きは必見。派手なエフェクトやアニメーションの滑らかさ含めて、ビジュアル面は文句なしです。探索中独り言を言ってくれる点含め演出はとてもよい。

一方で細かい点はかなり気になるところ多い。Nintendo Switch版は、大体の場所でフレームレート低めで、体感で30fpsいってないような場所がほとんどではないかなと。そのせいで、2Dアクションゲームなのに酔いました。戦闘バランスまわりは結構雑でねじこみ勝ちゲーム。魔法使用後硬直バグなど含め(Steam版は修正済み)、不具合はちょくちょくあり。スリープしてる時の時間もプレイタイムになる仕様も気になります。いろいろ細かい部分での調整不足は感じられたり。ビジュアルがいいので動かしているだけで気持ちよく、IPの魅力は引き出されているだけに惜しさを感じます。アップデートでどうにかできそうなところもありそうなので、今後の対応に期待。
by. Ayuo Kawase