『ポケモン レジェンズ アルセウス』は個人的ポケモン史上最高。でも怖い。『Joe Danger Infinity』復活理由にほろり。今週のゲーミング


Now Gamingは毎週日曜日、各ライターがその週にプレイしたゲームについて、ゆるく書きちらすコーナーです。321回目です。1月も終わりです。

アプデしてほしいアプリはまだまだある

今週は『Joe Danger Infinity』を久々にプレイ。バイクなどに乗ってステージを進み、障害物を避けつつコインを獲得していくスタントアクションゲームです。ハイスコアやコンプを目指すやり込みが熱い。『No Man’s Sky』の開発元Hello Gamesの初期作ですが、個人的には同スタジオというといまだに『Joe Danger』シリーズの印象の方が強い。それくらい大好きだった作品です。

本作は2014年配信の作品ですが、iOSのバージョンアップにより長らくプレイできない状態でした。それが、先日突然アップデートされたのです。しかもリマスターも実施。開発者によると、本作が大好きな自閉症の息子がいるというファンから、ふたたびプレイできるようにアップデートしてもらえないかとの熱心な要望メールを受け取ったことをきっかけに、趣味的なプロジェクトとして少しずつリマスターを進めたそうです。いい話。
by. Taijiro Yamanaka


ポケモン怖い

今週は『Pokémon LEGENDS アルセウス』を遊んでいました。筆者が『ポケモン』をしっかり遊ぶのは、実に1998年の『ポケットモンスター ピカチュウ』以来。当時は「ポケモンスタンプ(切手の方)」や「ポケモンカードゲーム」の収集などにもハマっていました。しかしいつしか、『ポケモン』の思い出を胸に仕舞いつつも、ほかのゲームに明け暮れる思春期を過ごしていたのでした。そして、筆者と久しぶりの再会を果たした『ポケモン』は、思いもよらぬすがたで牙を剥きました。

久しぶりの『ポケモン』世界での冒険にワクワクしながら原野に駆け出すと、お初にお目にかかる可愛いポケモンたちがお出迎え。アクション性の新鮮さに加えて、新しく出会う仲間たちの目新しさにもテンションを上げつつ物語を進めていきます。「こちらが草むらから飛び出す方になるとは」などと思いつつ探索すると、懐かしいポケモンたちの姿もちらほら。特にお気に入りだったストライクを発見し、迂闊に近づいたのがまずかった。人間など真っ二つにしそうな鋭い刃が、私を切り裂くために振りかざされたのです。

思えば、人間とはなんと脆弱な生き物なのでしょうか。ポケモンとはなんと恐ろしい生き物だったのでしょうか。アクション性のおかげで、ポケモンの危険性をかなりリアルに感じられます。『ポケモン』で「死ぬぅ!」と叫ぶ日が来ようとは。今後も刺激的で新鮮かつ、懐かしい体験を楽しめそうです。
by. Seiji Narita


ポケモン描写もいい

『Pokémon LEGENDS アルセウス』に没頭してます。まさかこんなにハマるとは思わなかった。めっちゃくちゃ面白いです。『ポケモン』本編ゲームといえば、変わらないものだと思っていました。新ポケモンや新ギミックなどはあれど、根幹は変わらない。ポケモンと遭遇し画面が切り替わって、ダメージを与えて捕まえて。育てて、道端のトレーナーとバトルして。そういう流れを楽しんではいたものの、そのプロセスに冗長さを感じてもいました。

『Pokémon LEGENDS アルセウス』 は、そうした根本のシステムを大幅に刷新。そもそも捕まえる上では戦闘しなくてもいいし、戦闘も軽妙。ポケモンを捕まえることで経験値がどんどんたまって手持ちが成長していくので、テンポ抜群。広大なフィールドにはさまざまなポケモンやアイテムがあり、クラフトやクエストが充実してるので、フィールド探索の動機も十分。小さな目標設定が多くそれらの達成が楽しいので、なかなかやめどきが見つかりません。

正直なところ、『ポケモン』本編はクラシックな作りが続くと考えていたので、本作の挑戦心にただただ驚いています。近年の人気作を研究し、『ポケモン』本編の課題に向き合い、そしてポケモンたちの魅力の活かし方を考えた。そうして生まれた作品だと、遊ぶほど感じられて非常に嬉しいです。期待値低めだったのもありますが、意欲的な作りになっていて、シリーズ史上最高レベルに好きです。よくぞ作ってくれたゲームフリーク。
by. Ayuo Kawase