『ポケモン』ダイパリメイクの良くも悪くも感。デッキ構築ループホラーを遊ぶ。Radiohead展覧会ゲームに無料入場。今週のゲーミング

Now Gamingは毎週日曜日、各ライターがその週にプレイしたゲームについて、ゆるく書きちらすコーナーです。312回目です。着る毛布、おすすめです。

Now Gamingは毎週日曜日、各ライターがその週にプレイしたゲームについて、ゆるく書きちらすコーナーです。312回目です。着る毛布、おすすめです。

PC/PS5にて入場無料

今週は『KID A MNESIA EXHIBITION』を観覧。Radioheadの名盤「Kid A」と「Amnesiac」の音源やアート素材をもとにしたバーチャル展覧会です。もともと物理的なイベントとして計画されていたが、コロナ禍の影響などにより中止。代わりにデジタルで再構築したとのこと。収録楽曲ごとのテーマに分けて部屋があり、そこでは膨大なアートをさまざまなかたちで見せ、楽曲の断片が流れている。ホラーゲームの世界に迷い込んだかのような不気味さもあるが、全体的に見せ方聴かせ方が上手く、何よりファンにとっては贅沢な場所である。

「Kid A」が発売された当時、Radioheadファンだった筆者も、「OK Computer」を経て大きく作風が変わった衝撃を感じるわけですが、エレピのイントロに圧倒され一気に引き込まれた瞬間を今でも思い出します。この週末は久々にRadioheadをヘビロテしよう。
by. Taijiro Yamanaka


デッキ構築ループホラー

今週は、727 NOT HOUNDさんが開発中ながら公開している遊べるモックアップ『P.M.(プレイアブル・モックアップ)』をプレイしていました。本作は、心霊写真の中をループしながらデッキを構築する3Dホラーゲームです。プレイヤーの目的は、深夜0時へ到達し魂を捕獲すること。ループの中で特定の写真を撮影すると次のループへ進行可能となり、時間も進みます。ただし、撮影に使用するフィルムには限りがあります。フィルムが尽きると時間がリセットされてしまうこともあり、初期状態では0時に到達できません。そこで時間の進行やプレイ枚数の追加など、被写体ごとに能力が設定された写真を使って、デッキを構築。1ターンでの0時到達を目指して、心霊写真世界の探索と写真撮影をしていきます。タイトルからある程度察しが付くとおり、本作は『P.T.』の影響下にあリますが、ループ型ホラーにデッキ構築要素が掛け合わされているわけです。カードを使った戦いも含めて、怪異との直接的な戦闘はないので、ゲームプレイでは不気味な雰囲気とデッキ構築が展開されています。

本作はランダム要素があり、高めの難易度と敗北条件が不明瞭な点も相まって、理不尽に感じるかもしれません。しかし、ホラーとはわからないもの。不穏な部屋を進み続け、いつゲームオーバーになるかわからない緊張感と焦燥に追い立てられながらデッキを回すプレイング、独特の魅力がありました。製品版にも期待したいところです。
by. Keiichi Yokoyama



ダイパアダルトです

『ポケットモンスター ブリリアントダイヤモンド・シャイニングパール』が発売されました。さっそく遊んでいます。個人的にはそれほど期待してはいなかったのですが、遊んでいるとかなりしっかりリメイクされていて驚きました。ビジュアル的には原作の雰囲気を残しつつ、ポップながら透明感のあるグラフィックが印象的。戦闘面や演出含めて、絵作りに安定感あり。本作はゲームエンジンのUnityにて作られていると聞き、ある種の納得感。サウンドについても、人気曲含めて豪華かつ丁寧にアレンジされていて、耳も気持ちいい。UIやSEも含めて全体的にリッチに作られていて、さすが『ポケモン』といったところでしょうか。筆者が不具合に遭遇していないのもありますが、うまくリメイクされている印象。

一方で、驚くような新要素などはなし。事前からそのように開示されてはいましたが、あくまで原作準拠。『ポケットモンスターダイヤモンド・パール』オリジナルが良い作品なので、その素材の味がしっかり出ているのですが、新しい体験はできないかなと。現代向けに最適化されてますが、ちょっと骨組み的な部分で古さも感じます。オーソドックスな作りでわかりやすさはあるので、むしろ『ポケモン』新規向けの作品としていいのかもしれません。良くも悪くも原作に忠実なリメイクなので、驚きを期待しなければ安心感をもってプレイできると思います。
by. Ayuo Kawase

AUTOMATON JP
AUTOMATON JP
記事本文: 882