わからないことだらけ『サイバーパンク2077』。猫大乱闘ゲーム『Fisti-Fluffs』の体験版をプレイ。『Brain Meltdown』で地獄を見た。今週のゲーミング

Now Gamingは毎週日曜日、各ライターがその週にプレイしたゲームについて、ゆるく書きちらすコーナーです。268回目です。

Now Gamingは毎週日曜日、各ライターがその週にプレイしたゲームについて、ゆるく書きちらすコーナーです。268回目です。あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。

ネコの大運動会シム

今週は、ネコ好きな人にとって要注目の『Fisti-Fluffs』の体験版をプレイ。最大4人で楽しめるネコ乱闘ゲームです。最後の一匹になるまで闘ったり、被った王冠の奪い合い、またオブジェクトの破壊を競ったり、魚を盗むネズミを協力して退治するモードもあり、住宅の一室や裏庭、路地裏、ネコカフェなどをステージとして用意。体験版では、部屋でのバトルロイヤルを楽しめます。

ネコのアクションは、右スティックで前足をブンブン振ってのネコパンチに、やたら高いジャンプ、伏せでの防御、溜めからの飛びかかりのみとシンプル。難しいことは考えず、ドタバタ暴れて楽しむパーティーゲームといえそうです。ただ、細かい仕草にネコっぽさが見られニャンともかわいい。やはりネコの表現にはこだわって制作されている様子で、十字キーを押せばさまざまな鳴き声を出すことができ、毛の色や服など見た目のカスタマイズも可能。製品版の発売が楽しみです。
by. Taijiro Yamanaka


シングルスレッド

『Brain Meltdown – Into Despair』は、2体のキャラクターを1人で別々に操作して、ステージ突破を目指す横スクロール2Dアクションゲームです。ステージ中に待ち受けるトラップは、触れれば即死のトゲ、動く足場、黄色と紫のキャラクターに対応したギミックなど。どれもスタンダードな仕掛けばかりなので、2Dアクションゲームをそれなりに遊んできたプレイヤーなら、ステージギミック自体の解き方に迷うことはないでしょう。

ただし、本作ではステージの代わりに、2体のキャラクターを1人で操作するゲームプレイそのものが立ちはだかります。左右の手に黄色と紫のキャラクターを割り当て、2人プレイのようにステージを進んでいきますが、腕は2本あっても頭は1個なので同時に違う操作をするだけでも難しい。同時に動かすのが難しいならせめて交互に動かしたいですが、随所に時間制限のあるステージ構成が操作を待ってくれないので、どこかで同時操作が発生し、黄色を右に動かそうとして紫がトゲに突進したり、2体揃って虚空に向かってダイブしたりなど、意図しないゲームプレイが頻発します。しました。早期アクセス中ということもあり、ノーマルはステージ3までではあるものの、十分地獄を見てきたのですでに遊べる内容になっています。
by. Keiichi Yokoyama


「理想」より「いそう」

金言を友人から賜りました。あらゆるゲームのキャラメイクが抜群に上手い友人がいまして、そのコツを聞いたところ、表題の回答が帰ってきたのです。すなわち自分の欲望のままに作り上げるのではなく、いかにもその世界に「いそう」な自然体を目指すこと。そうすると量産型の美男美女ではなく、味がありつつ愛着のもてるキャラに仕上げることができるということです。この話を聞いて本当に目から鱗で、同時に自分のツボもわかりました。イケメンや美少女より、ちょっと駄目そうなオッサンや肝っ玉母ちゃんがいるゲームの方がグッとくる! キャラクター自身というか、彼らを通じてその世界の空気を感じられたときに刺さりますね。いつか、小太りの中年やコンバットババアばかり出てくるソシャゲとか出てほしいです。

脱線しましたが、教わったことにならって何度かキャラメイクに挑戦してみました。全部自分で作り上げるよりも、ある程度ランダムボタンに頼りながら作った方が「ハズし」が生まれて楽しい気がします。出来上がったのが上記3名。「ラブ&ピースな男」「デビルな男」「指定された人間を絶対に消す女」です。「いそう」に、できてるでしょうか?
by. Yuki Kurosawa

放棄

『サイバーパンク2077』は物語的に中盤ぐらいにきたような気がしますが、わからないことだらけ。ただ、それが狂おしいほど楽しいです。ナイトシティはあまりにユニークで、規律も常識もよくわかりません。

自分はタイプ的には、わからない/知らないものがあると嫌なタイプで。ダンジョンに分岐点があって宝箱じゃない方に行くとイラつくし、ストーリーにおける分岐も常にベストなものを選びたい。そのためのやり直しはいとわないタイプです。ただし『サイバーパンク2077』は小分岐もたくさんあり、世界観含めてわからないものが多すぎるので、もうわからないままで諦めるしかない。全部網羅していたらゲームが進みません。諦めればストレスは感じなくなり、思ったような展開でなくても受け入れられるようになりました。取り漏らしだらけでいいよ、選んだ道によって悲惨な結果になってもいいよ、と。

そういう受け入れ方ができるのは、本作にわからないことが多すぎるからかなと。ほかのゲームで使われているロジックや表現でも、ナイトシティのフィルターを通すとよくわからないものに。わからない。知らない。そういうことがたくさんあるのが刺激的なんですよね。この先に、何が待ち受けているのか。ストーリーとしてもシステムとしても、そうした高揚感を強く抱ける作品に出会えるのはとても幸せです。
by. Ayuo Kawase

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