Now Gamingは毎週日曜日、各ライターがその週にプレイしたゲームについて、ゆるく書きちらすコーナーです。256回目です。急に冷えましたね。
18+のゲームは出ないけれど
今週はNintendo Switch版『A Fold Apart』をプレイ。遠距離恋愛の恋人たちをテーマに、ステージを紙のように折ったり裏返しながら進むパズルゲームです。本作は、海外のIARCレーティングを取得して配信された作品。つまりCEROによる審査を経ていない。今年9月にIARCの使用が国内でも解禁となり、10月に入ってそうしたゲームがeショップに並び始めました。詳しい話はこちらの記事をどうぞ。
ある開発者に話を聞いたところ、同氏の作品を日本語化するにはフォントから制作する必要があるなど、審査が無料になってもまだハードルが存在するとのこと。ただ、現時点でIARCを取得しているeショップ上の作品では、日本語非対応のものも少なくない。しっかり売りたいならローカライズすべきでしょうが、スタジオによってさまざまな判断があるようです。ともあれ、これからリリース数が増えていくことは間違いなさそう。
by. Taijiro Yamanaka
令和でもVIPRPG
なんだか小粒なゲームをやりたいということで『ふしぎの城のヘレン+』をプレイしました。Steam版です。2020年にもなってVIPRPG……という感じではありますが10年モノクラスの積みゲーだらけのジャンルではあります。積みゲーはいつ崩しても良いのです。
初見プレイではあったのですが、実は最初に拾ったロングソードを最後まで強化すると恐ろしいほどの壊れ武器になるというのは友人から聞いたことがあって、これもおそらく6年くらい前に聞いた話なので実際に自分がプレイするまでには忘れているだろうと思っていたのですがいざプレイを始めたら一瞬で思い出しました。ネタバレの呪いってすごいですね。せっかくなのでこの記事を読んでいる皆さんにも共有したいと思います。
ゲーム自体はさっくり数時間で終わり、浅すぎず深すぎず、シリアスすぎずふざけすぎずで「頼んだ通りのモノが出てきた」という感覚でした。次は気が向いたら『詩歌を嗜むRe』あたりを崩したいところです。
by. Mizuki Kashiwagi
枠に囚われる
Steam版が先日発売された『ノベルゲームの枠組みを変えるノベルゲーム。』で、8年前の雪辱を果たしてきました。本作は、ノベルゲームの枠組みに変わったシステムを導入した謎解きADV。次に解き明かす謎を探し、謎を解く手段を考え、干渉する方法を見つける───テキストADVと脱出ゲームを組み合わせたような味わいの作品でした。謎解き自体は誘導が多めに行われていた印象があり、詰まるところは詰まりつつなんとか最後まで進めたのですが、謎よりも複雑に考えすぎてしまったり、何かを見つけられていなかったりして詰まることが多かったので、詰まった場合は一度距離を置いて端から端まで探索しなおすといいかもしれません。思考時間を除くとプレイ時間は短め。ともあれ、もし同じシステムを使った作品が出るならプレイしたいですね。
発売当時、挑戦的なタイトルに誘われて体験版をプレイしたのですが、早々に詰まってしまい、本編に辿り着けなかった苦い記憶があります。今回プレイし直してみて、当時詰んでいた部分はそれなりに早い時間で突破できたものの、今度は体験版直後の部分で延々同じ場所をさまようことに。結果的にそこはバグだったのですが、タイトルの奇抜さに囚われて何かあるのではないかと試していたらプレイ時間が一桁増えていました。
by. Keiichi Yokoyama
人外多くて助かる
『オーバーウォッチ』のNintendo Switch Online「いっせいトライアル」をプレイ。未経験者を含めてまったりカスタムマッチをしていました。Nintendo Switch版は全員初めてだったのですが、話題が持ちきりになったのはチュートリアルモードの親切さ。久しく血も涙もないバトロワばかり触れていましたが、基本的にあの辺は「全部わかってるでしょ?」が大前提です。『オーバーウォッチ』はFPS初体験のプレイヤーにも懇切丁寧に手ほどきしてくれるつくりで、今となっては逆に新鮮な気持ちに。「もしかしたら自分にもできるかも?」と思わせるのが非常に上手いと改めて感じました。
ところで私はキャラものゲームにロボットがいると必ず推しになるのですが、機械系のヒーローっておおむね斥候だったり、ステルスキャラだったり、知恵を使って相手を撹乱する役割が多い気がします。メカ可愛さに頑張ってきたけれど、認めがたいが、向いていない。タンクとか、壁になって司令塔に使ってもらった方がよほど性に合っているように思わます。その点『オーバーウォッチ』では盾役もできるカワイイロボがいるのでありがたいですね。
by. Yuki Kurosawa
黄金の国ツシマ
『ゴースト・オブ・ツシマ』大型アップデートがやってきました。本編の改善に加えて、2周目の追加。そしてオンライン協力プレイ「Legends/冥人奇譚」も実装されました。本編が大好きなゲームだったので、その拡張性を期待していたのですが、このオンラインマルチ、めっちゃよいです。「Legends/冥人奇譚」は、独立したモードとなっており、独自にプログレッションなど設けられています。今のところできるモードは奇譚、九死です。九死は防衛型のいわゆるホードモード。基本的に防衛に奔走することになります。やりがいありますが、拘束時間長くて割とエネルギーを使います。個人的に気に入っているのは、奇譚の方。ストーリー付きのミッションクリア型のモード。本編の任務を2人で遊ぶようなイメージですね。ひとりでもできます。ナレーション付きでストーリーテリングもしっかりしているし、リプレイ要素も充実。本編で蒙古の拠点を壊滅させて物足りない人も満足。
このモードが無料だと信じられないクオリティ。それぞれの要素は本編に準拠しているので、目新しさはなし。ただし、改めて本編がよくできていることが確認できます。このベースがあるから、オンラインマルチもここまでしっかり完成できたんだろうなと。筆者は本編の戦闘が好きなので、あの戦いが違う方向から楽しめるコンテンツがでてきただけで、感涙。スキンなども本編のものを一部使えるのも嬉しい。どれだけこのゲームのこと好きになればいいの。
by. Minoru Umise