オープンワールド島渡り『Windbound』はとにかくもったいない。「GPD WIN Max」は大きく良くズッシリ。『Risk of Rain 2』で時間溶かし。今週のゲーミング

Now Gamingは毎週日曜日、各ライターがその週にプレイしたゲームについて、ゆるく書きちらすコーナーです。249回目です。

Now Gamingは毎週日曜日、各ライターがその週にプレイしたゲームについて、ゆるく書きちらすコーナーです。249回目です。もうすぐ秋ですね。


期待のキツネゲー『Tunic』の体験版も快適動作


今週は「GPD WIN Max」が届いたので触っていました。ゲーム用途に特化したUMPCで、キーボード奥にゲームコントローラーを搭載することが特徴です。Maxの名のとおり前モデルから大幅サイズアップ。キーボードはオマケ的なものではなくなり、タッチパッドも追加され、ゲーム以外にも普通に使えるUMPCになった印象です。というか本稿もこれで書いています。

ベンチマークは各所で出ていると思いますが、スペック向上によりプレイできるゲームの幅が広がったのが嬉しい。前モデルではガクガクだった『Ori and the Will of the Wisps』が、60fps前後で動いて地味に感動。『Forza Horizon 4』はミディアム設定で平均30fps程度でした。これなら十分楽しめるし、モニタも大きくて良い。ただ、重量は実測で約850gとNintendo Switchの2倍超。なかなかのズッシリ感です。
by. Taijiro Yamanaka


多勢に無勢アルティメット


ローグライクTPS『Risk of Rain 2』で時間を溶かしてるのは確かなのですが、残念なことに進捗がありません。いちばん楽しかったのはアイテムを量産できる3Dプリンターの引きが良かった回で、ヤギのひづめ(移動速度)とHopoo の羽(多段ジャンプ)を積んだスーパーフッ軽コマンダーを生んだときです。フライトシムばりの活躍を見せてくれたコマンダーくんですが、火力不足であえなく頓死してしまいました。はたまた、行き当たりばったりビルドで進んだハントレスがはじめて最終ステージの月までたどり着いてしまったり。そのときは5台引き連れてたガンナータレットに頼りまくっていたので、全員置き去りにして挑むミスリクス戦ではなす術なしでした。孤独死。

そう、孤独。やっぱりマルチプレイが遊びたいなあと思います。オンラインサーバーに特攻かけるか、クロスプレイ対応を待つか、もう1本購入……うーん。
by. Yuki Kurosawa


DAY:0(:FIFTY)


今週は色々触っていた中から、PANO氏が手がけたリアルタイムコアディフェンスゲーム『DAY:0(:FIFTY)』を紹介します。本作は、時間経過や敵撃破によるリソースを使って、ユニットの召喚やアップグレード、タイルの設置を行い、コアを守って複数のステージを戦い抜くゲームです。各ユニットには、PT全体に効果のあるバフや、ディフェンダーやヒーラーといったクラスが設定されており、ユニットの編成数は最大5枠。5体のユニットにあわせて、タイルやバフを編成して、ゲームクリアを目指します。

本作ではユニットが自由に動かせるんですが、攻撃対象の入れ替えやギミックへの対処など、配置やユニットの移動が重要です。また、強化リソースの配分や、特に序盤はタイルの配置もあり、戦略と戦術の両面から攻略が求められます。ユニットの操作が要求される中でのギミック攻略やリソース配分がほどほどに忙しく、プレイしがいのある楽しい作品でした。難易度は複数用意されているほか、EXTRAステージの追加も予定されているようです。なお、本作は「第12回ウディコン」の統合グランプリ作品です。プレイさせていただいた中には、他にも面白い作品があったので、チェックしてみるのもいいかもしれません。
by. Keiichi Yokoyama


良いところもあるものの


オープンワールド島渡りゲーム『Windbound』が発売されました。広大な世界でイカダを作りつつ島を渡るというゲーム。対応プラットフォームはPS4/Xbox One/Nintendo Switch/PCで日本語対応・国内発売もしております。好きな部分は、ゲームとしての雰囲気。トゥーンレンダリングが用いられており、波の描写も力が入っていて、海を移動するのが本当に気持ちいい。牧歌的ながらも生命や世界を力強く描かれており、雰囲気は本当に好きです。

ただ、ゲーム部分はというと、かなり期待値を下げたほうが楽しめるかもしれません。システム部分は、素材を集めてクラフトし、武器や乗り物を集めるなど、とっつきやすい。しかしながら、全体的にチグハグ感が否めない。特に判定の雑さは気になります。敵への攻撃判定が曖昧で叩きづらく、ロックオンシステムを使ってもなお、対象物に攻撃を当てづらい。サバイバル要素もシビアめ。食料アイテムの配置とお腹が空くスピードが見合っておらず、持ち物の少なさもあり(拡張可)、冒険以外の部分でストレスたまる。で、本作は基本難易度のサバイバルがパーマデス型なので、まごついて死ぬと最初まで戻される。ストレスに直結します。パーマデスではない難易度ストーリーで進めればいいのかもしれませんが、そうなると急に中だるみ強めになります。

ゲームの雰囲気やアイデアはよいのですが、核となるシステムの調整が雑で、評価を落とす要素が多くなっているのが残念です。早期アクセスタイトルならばよかったんですけどね。定価3000円というところも引っかかりポイントになりそう。もったいない。
by. Minoru Umise

AUTOMATON JP
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