侍オープンワールド『ゴースト・オブ・ツシマ』は殺伐癒やしゲー。エイムが苦手でも遊べる『Hyper Scape』。『Sky』での楽園生活。今週のゲーミング
Now Gamingは毎週日曜日、各ライターがその週にプレイしたゲームについて、ゆるく書きちらすコーナーです。243回目です。暑いですね。
自分が撃った弾も時には危険物に
今週は『Neon Abyss』をプレイ。ランダム生成ダンジョンを探索するアクションシューティングです。ざっくりと言うと、サイドビューの『Enter the Gungeon』といった趣き。入手したアイテムにて武器にパッシブスキルを付加でき、取れば取っただけ効果が積み重なるのが特徴で、徐々にカオスになっていくのが楽しい。ただ何がドロップするかはランダムのため、超強力でド派手な銃が爆誕し無双できることもあれば、微妙な効果のものばかり出て苦しい冒険になることも。
卵を入手するとペットが孵化することがあり、こちらも何体も連れて行ける。弾を撃ったり敵に突撃したりと、銃をぶっ放している中では意識しにくいけれど、地味に役立ってくれる。中には、ドロップしたコインを取りに行ってくれる奴も…と思ったら所持金が増えてない。くすねてやがる!スキルを含め、必ずしもメリットばかりでないのも、また楽しかったりする作品です。
by. Taijiro Yamanaka
私を楽園に連れてって
『Sky 星を紡ぐ子どもたち』にて、ダバダバ走ってたらコケて衝撃を受けたときの写真です。「死」かと思った。そんなことより楽園の季節が始まりましたね。一気には進められないので、ちょびちょびと散策している日々です。青い空と青い海! 白い砂浜! クラゲ! マンタ! 景色が美しい『Sky』においても、とりわけ爽やか度の高い景色に癒やされています。現実が鬱々とした天気なので余計に。ああ、湿度の低い島国に逃げ出したい……。
ただ見た目こそパラダイスなステージですが、探索する上では意外とハードルが高いですね。いくつもの浮き島を渡り歩き、各所で高低差のある移動をするので、下手に動くとすぐに羽が尽きてしまいます。うっかり精霊の解放中に見失ってウロウロしてると墜落待ったなしです。あと、いまだにカニ対策が苦手なのでした。襲わないで! まだしばらく期間はあるので、ネタバレ回避しつつゆっくり見て回りたいですね。
by. Yuki Kurosawa
足元に気をつけてほしい
今週はアークを探しながら、終末サバイバルADV『終わる世界とキミとぼく』でハードなポストアポカリプス世界に行っていました。本作は、核ミサイルによってある日終わりを迎えた世界で、偶然にも生き延びてしまったぼくとマチコの2人が生存を目指すゲームです。2人が食料や物資を求めて変わり果てた世界を探索していると、生存者の一団と遭遇したり、食料があるかもしれない家を見つけたり、マチコが穴に落ちたり、マチコが崩落に気づかなかったり、マチコが崖から落ちそうになったりといったランダムなイベントが発生。イベントの内容自体は基本的に固定になっていて、マチコをそのまま瓦礫の下敷きにするか、自分が身代わりになるかなど、何を犠牲にするのか選びながら、終末世界を歩んでいくことになります。
公式サイトでも明言されているとおり、本作は難易度が高く、幼い2人はあっけなく死にます。特に序盤は、早いうちに欲しい物資が多いため、不思議のダンジョン系作品における低層ループのように、ランダムなケガや雨が降らないよう祈りつつ、運のいいぼくを引くまで数日間を繰り返すことに。序盤を超えた後はある程度安定するので、リソースとにらみ合いながら手探りで攻略する感覚はなかなか楽しいです。まだエンディングを一つ見ただけで、TRUE ENDにはたどり着けていないのですが、僕の中のラスボスはマチコとネズミです。
by. Keiichi Yokoyama
大阪住まいのキャラが集うバーチャル空間
UbisoftのバトルロイヤルFPS『Hyper Scape』が日本でも遊べるようになりました。こうした大人数で遊ぶバトルロイヤルゲームは、ニッチな作りにしてしまうとプレイヤー人口を確保できません。そのため、幅広い層が楽しめるゲームシステムやゲームバランスになるよう、各タイトルが工夫を凝らしています。『Hyper Scape』の場合、ゲーム展開がとても速く、アリーナシューター寄りのスピード感や立ち回りになっていると感じています。そうすると目まぐるしい視点移動の中での戦闘を苦手とするプレイヤーにとって遊びにくい、ニッチなゲームになってしまいそうですが、エイムが苦手でも扱える武器を多めに用意することで、カジュアル層の早期離脱を減らそうとしているように思えました。自動照準ピストルや広範囲に当たるエネルギー/爆弾系の武器。もちろんそうした武器だけだと戦い方が限られてくるので、エイムがうまいに越したことはないです。
地味に気になっているのは、オープンベータ開始から1週間で大阪住まいのキャラクターが3体も出てきたことです(デフォルト1体、ショップ販売2体)。なぜ日本、それも大阪に集中しているのか。それこそが本作最大の謎です。
by. Ryuki Ishii
中井さんの声もいい
今ホットなPS4『ゴースト・オブ・ツシマ』をプレイ中。このゲームは、あらゆる観点から語られまくってるのですが、僕としては癒やしゲーと認識しています。世界としては蒙古に襲われた対馬が舞台で、めちゃくちゃ殺伐してます。惨劇や首吊りなど、あらゆる死体がそこら中に転がっており、人の命が安い血だらけの世界。一方で、ゲームとしては懐が広いので、癒されます。美しい風景をのんびり旅できたり、キツネとふれあうといった癒やしはもちろんのこと、ストレスを生まないことを大事にしてくれている点も嬉しい。
戦闘中負けたりミッション中決定的なミスをしても爆速ロードで直前にすぐ戻してくれるし、戦いも爽快感を感じながらも一方的に嬲られすぎるることにならないようにシステム・バランス面で考慮されていて。ステルス中の見つかる判定もほどよくゆるい。プレイヤーを罰するという要素をできる限り排除しつつ、接待しすぎず。遊んでいて、かなり心地良いゲームに仕上がっています。世界観こそユニークですが、『inFAMOUS』で培われたオープンワールド構築が本作には惜しみなく生かされていると感じます。システム面はとにかく手堅いですが、ベースの部分は尋常じゃないほど丁寧に作られていて、遊んでいて本当に安心します。
by. Minoru Umise