Now Gamingは毎週日曜日、各ライターがその週にプレイしたゲームについて、ゆるく書きちらすコーナーです。242回目です。雨が続きますね。
『Dead Cells』は癒し
近頃なにかと忙しく疲れが溜まることもしばしば。そんな時に私を助けてくれるのは『Dead Cells』です。カスタムモードにてお気に入りの装備に固定し、無心でプレイしていると非常にリラックスできる。もう何度もクリアしており勝手が分かっているため、ベッドに寝そべり半目でプレイしていてもスイスイ。とはいえ易しい作品ではなく、適度に集中することで気分転換にもなっているのだと思います。
ただ、近く配信されるアップデート(PC版は配信済み)にて、そのお気に入り装備に大きな変化が。クロスボウ系が両手持ち武器に変更され、盾が併用不可となるのです。すなわちパリイできなくなるということ。気持ち良いからとパリイを多用する私にとって、これは痛手。メイン武器としていたヘヴィクロスボウに見切りをつけるか、盾無しでのプレイに慣れるか、アップデートが来る前に身の振り方を考えねばと試行錯誤中です。大事な癒しタイムのためにも。
by. Taijiro Yamanaka
じめじめ地道に
去らん大雨、カビ臭いエアコン、解けない暗号。およそ最高の取り合わせで『The Wake: Mourning Father, Mourning Mother』を遊んでました。物語もゲームプレイも鬱屈とした環境にぴったりです。頭を柔らかくするタイプのパズルはえてして苦手なのですが、本作はむしろ逆。暗号のルールはすぐわかるようになっていて、決められた法則に従ってせっせと文字を置き換えるのがメインです。ちまちまと機械のコードを挿し替える作業は内職好きとしてなかなか萌える作業でした。ただ、暗号の中でも「付録の表の数列と見比べながら置き換える」タイプは苦手で、Excelの10分の1くらいのサイズの数字がしんどかったです。目が……。
舞台が韓国なので向こうの風俗を垣間見れるのもちょっとした楽しみです。キムチが出てきておいしそうなんですが、作中では貧困の象徴として描かれていてへえと思ったり。ストーリーの中心となる「葬儀」の様子は驚くほど日本と共通した風景です。なかなか覗き見できるシチュエーションではないので知見が広がりました。
by. Yuki Kurosawa
信じて送り出した精霊が
今週は、先日CBTが始まった『ロストアーク』をプレイしています。レベルキャップには程遠く、まだはっきりしたことは言えないものの、いまのところ好感触なのはいつでもビルドが変えられるスキルシステム。本作では、レベルアップごとにスキルポイントが獲得でき、スキルポイントを割り振ってスキルレベルを上昇させるシステムが採用されています。これ自体はよくある仕組みですが、スキルのクールタイム中を除いていつでもスキルポイントの振り直しができるので、道中とボス戦でビルドを切り替えることや、とりあえず覚えたスキルに全部振ってみるような雑な振り分けも可能。今はサモナーをプレイしているんですけど、スキルをあげきった召喚獣に挑発をさせたら、大量の敵による集中攻撃に耐えられなくて蒸発しても、後悔しなくていいんです。数が多かったとはいえ、あんなにあっさり溶けるとは思いませんでした。
同郷の友人からもらった杖より強い杖が5分と経たずに登場したり、オムライスにお酢を入れちゃうタイプのNPCとの交流があったり、レイドボスと戦ったりなど、メインストーリーを進めている最中でも幅の広さが感じられて、今のところは楽しくプレイしています。
by. Keiichi Yokoyama
そろそろ語ってもいいよね?
発売から3か月経ったので、そろそろ『ファイナルファンタジーVII リメイク』がよかったと叫びたい。筆者はオリジナル版は発売より少し遅れてプレイした程度。『CCFF7』は遊びましたが、『DCFF7』『BCFF7』『FF7AC』はノータッチ。オリジナル版は楽しんだけれど、そもそも話は割と忘れている。と、ぬるいタイプの『FF7』好き。オリジナルは好きですが、リメイクは狂おしいほど楽しみというわけではなく、それなりに楽しみな新作として遊びましたが、めちゃくちゃ刺さりました。
ミッドガルという世界を丁寧に再解釈されて最新技術で表現されているほか、キャラの内面の掘り下げがとてもよし。微妙に地方出身の香りを残しつつ包容的で献身的なティファ。いい感じに小悪魔であざとく儚さをもって遊び手の心に住み着くエアリス。もちろん、それ以外のキャラも立っていましたが、2大ヒロインの描写が極めて丁寧で、それでいてクラウドも好感の持てる青年になっていたので、まぶしい青春譚でした。そして何よりラストの展開が、本当によかったです。詳しくは語れませんが、こういうプロットにするというのは、オリジナルや連なる作品の全否定になりかねない。それでも、物語を描くことのほうが重要だったのでしょう。エンディングからのスタッフロールを見た時は、混乱と高揚でしびれました。ちゃんと合理的であり理屈にもなっていて、お話としても向き合っている。保身的なリメイクではなく、勇猛果敢な挑戦。オリジナルよりも好きな一作になりました。
by. Minoru Umise