『Beyond Blue』の海がめちゃきれい。Nintendo Switchの装着ホルダーは便利だけど……。『VALORANT』は楽しくも長い。今週のゲーミング


Now Gamingは毎週日曜日、各ライターがその週にプレイしたゲームについて、ゆるく書きちらすコーナーです。238回目です。今週はとにかく疲れました。とにかく疲れました。

今月末にも同種製品が国内発売される模様

Nintendo Switch本体をProコントローラーに装着できるホルダーを買いました。いわゆるスマホホルダーと構造は同じで、スマホの代わりにSwitch本体を乗っけてしまおうという製品です。同種の製品はいくつか存在しますが、これはホルダー部分とアームの接続にボールジョイントを使用しており、角度や向きが自由自在なのが特徴。縦画面でもプレイできるのは、意外にもこれまであまりなかった。もちろん横画面でも、FPSなどでProコントローラーの操作性が活躍します。

ただ、問題は重量。Joy-Conを取り外したSwitch本体は約300gあり、一般的なスマホと比べると100g程度重い。そのため装着時の重心が、Proコントローラーを保持する手の上にちょうど位置していれば気にならないが、少しでもずれるとズッシリきてすぐに疲れてしまう。まあ覚悟はしていましたが、その都度調整すれば快適プレイを楽しめそうです。
by. Taijiro Yamanaka

7年前のゲーム

今週は『The Last of Us Remastered』をプレイ。昔PS3版でクリアしましたが、もう5日後には続編『The Last of Us Part II』が出るということで、ストーリーの復習もかねて再度PS4版で遊びました。結論から言うと、7年前のゲームとは思えないですね。正直、2018年ぐらいにリリースされたと言われても違和感ない。重厚なストーリーとか綺麗なグラフィックは言うまでもなく、レベルデザインが絶妙。常に緊張感のある、それでいてストレスのかからない戦闘は、本作のゲームプレイを語るうえで外せないポイントですね。あと、はしご。これがなかったらエリーとジョエルの旅は頓挫していたことでしょう。あと、エリーがたまに口ずさむよくわからないメロディー。かわいい。

ちなみに本作にはメイキング映像が収録されているのですが、これが結構面白い。NPCを賢くしすぎるとゲームとしての面白さを欠いてしまうだとか、最後のシーンは開発段階では違っていただとか、色々な制作裏話も明かされています。『The Last of Us』というと、リアルな描写に重きを置いた作品という印象が強いですが、ゲームプレイ部分もこだわり抜かれているわけです。ムービーも、納得のいくワンシーンが撮れるまで何度もリテイクするようです。1作目にしてこの作り込み具合。『The Last of Us Part II』を早くプレイしたい。
by Nobuya Sato

島の秘密を巡るミステリー

『Evan’s Remains』は、不思議な遺跡のある無人島が舞台のミステリーパズルアクションADVです。主人公は依頼を受け、現在行方不明の天才発明家の男を探すため無人島へ足を踏み入れた少女。お金目当てで無人島へやってきた彼女は、不死を求める男と出会い、島に隠された秘密を追いかけることになります。遺跡を巡りながら島内を進んでいくと、空虚な男や怪しい人影も登場。代わりになるものを求める少女と、代わりのないものを求める男というと正反対なようですが、彼女たちの物語以上に男と男の関係や、想定外の方向へ二転三転する展開には驚かされました。

また、無人島には踏むと消える足場と、足場の出現/消滅を切り替えるスイッチなど、いくつかのギミックが用意されていて、物語の合間にパズルへ挑戦します。このパズルも難しすぎず、試行錯誤が必要な程度のやりがいを備えていて、ほどよい難易度に仕上がっていました。クリアまでのプレイ時間は2時間程度。パズルとストーリー、どちらの謎もよくまとまっていました。
by. Keiichi Yokoyama

体力と胆力が試されている

『VALORANT』を遊んでいます。僕はいわゆる「CS系」といわれるゲームは、今までほとんどやったことがありません。なので、足を止めて銃を撃つストッピング、独特なリコイル制御など、新鮮な気分で練習しています。現状ゲームのルールは13ラウンド先取の「アンレート」が基本。これが長くて大変です。最低でも30分、長いと50分は戦うわけでして、僕はそんな時間集中できません。20ラウンド以上プレイした後は、めちゃくちゃに消耗しています。

発売前は「爆破系のFPSをやってきた人たちに蹂躙されたら嫌だな、怖いなー」と思っていました。いざゲームを始めてみれば、僕と同じくカジュアルなプレイヤーもたくさんいて安心。今この瞬間に盛り上がっているゲームならではのよさです。同じスタートラインに立ってオンラインゲームを始められる機会って、なかなか無いことですよね。とはいえサービス開始から2週目となると、こなれた動きをするようになってきた人が増えた印象も。置いていかれないように練習しないといけません。ちなみにランクマッチ実装も楽しみ。同じスキル帯のプレイヤーと浅瀬でちゃぷちゃぷ遊べるからです。
By. Kaisei Hanyu

教育番組かな

『Beyond Blue』Steam版を遊んでます。海を舞台とした3Dアドベンチャー。海の中に潜るゲームはそう珍しくないですが、本作は生き物と物語に重きが置かれていて、ナラティブゲームの側面が強い。絶え間なく会話が挟まれ、フルボイスでやりとりを表現。人間ドラマが繰り広げられる物語指向型の作品です。

本作の魅力は、海と向き合っているところ。自然の概念としての海から、生物の棲息地としての海、環境面での海。多角的に海と向き合いながら、美しい海洋を描き出しております。ドキュメンタリーゲームと表現しても差し支えなし。というか、ドキュメンタリー映像同梱されてますしね。メッセージ性も強い作品ですが、お説教臭くはなし。探索型ゲームを期待すると肩透かしかもしれませんが、美しい海を舞台とした物語を楽しみたいならば、この時期にぴったりかと。インディーらしい荒削りなところもありますが、遊んでいると随所に開発スタッフの海への真摯な想いが感じられます。短編雰囲気アドベンチャーと考えると、しっくりくるかもしれません。ちなみにPS4国内版については、発売調整中だそうです。
by. Minoru Umise