めっちゃ『Fallout』な『アウター・ワールド』がイイ。『テトリス99』イベントは秋の夜長向け。『KSP』のカーバルがバカでかわいい。今週のゲーミング


Now Gamingは毎週日曜日、各ライターがその週にプレイしたゲームについて、ゆるく書きちらすコーナーです。206回目です。風邪にお気をつけください。

 

よく見たらKOマークがグーイージ

『テトリス99』の月イチ恒例イベント「テト1カップ」がまた始まりました。今回は、ハロウィンの日に発売予定の『ルイージマンション3』とのコラボ。ルイージの顔がやたら主張しているホラー感あるカスタムテーマでは、おどろおどろしさがありながらも落ち着いたジャジーなBGMとなっており、ほかのテーマとはまた異なる雰囲気に。本作にデイリーチャレンジが追加されて以来、就寝前にお題をすべてクリアすることを日課にしているため、静かな夜にプレイするには良さそうです。イベントポイントを貯めて早速ゲットしました。

デイリーチャレンジをこなすモチベーションのひとつはカスタムテーマのアンロックにあるわけですが、既にすべて入手してしまったので、そろそろ新たなものを追加してほしいところ。たとえば落ち物パズル繋がりで『ドクターマリオ』とか。瓶のフィールドにウイルスのテトリミノ、そしてあのキャッチーなBGM。すんなりハマりそう。
by Taijiro Yamanaka

 

確率と戦いながら

今週は『ファイアーエムブレム 風花雪月』や『MISTOVER』で屍を積み上げる傍ら、itch.ioで公開中のフリーゲーム『スラッジウィッチ』を遊んでいました。『スラッジウィッチ』は、チームヨタバイトが開発したUnity製の2Dアクションゲーム。銃を片手に敵を撃ち倒し、溜まったMPでバフをかけたりステータスを強化しながら、3体のマジョをトウバツする作品です。攻撃力やMP効率の異なるハンドガン・マシンガン・ショットガンの3種類の火器。戦いの中で成長していくプレイヤーキャラクターと、クリア後に待ち受けるタイムアタック。1プレイは5分程度と短いアクションゲームなのですが、その中にリソースの管理や攻略順を考える遊びなど、RPGの楽しさもしっかり盛り込まれていて、色々試したくなる作品でした。Xboxコントローラー必須と記載のあるとおり、PS4コントローラーでは上手く動作しなかったので動作環境が限定的ではあるものの、短時間で遊べるアーケードライクなタイトルを探している方にはおすすめです。
by Keiichi Yokoyama

 

カーバルが可愛い

宇宙開発シミュレーション『Kerbal Space Program』を遊んでいます。2作目となる『Kerbal Space Program 2』のトレーラーが少し前に公開されています。このトレーラーが個人的に気に入ってしまい、今週のセールで1作目を購入しました。2015年に発売された人気ゲームで、宇宙船を作って打ち上げて遊べます。自分で宇宙船を作るのは楽しいのですが、実際に飛ばすのが難しい。トレーニングモードでロケットの飛ばし方を教えてもらえるのですが、垂直にがんばって飛ばしてもだめらしいです。ロケット工学などシミュレーションはリアル寄りとは思いますが、ゲームとしての遊びもありギリギリなんとかなる場面も多いのかな。

ロケットに乗るのは惑星「カービン」のカーバルという宇宙人。ロケットが爆発しそうでかなりまずい状況でも、中で手を叩いてはしゃいでいてバカで可愛い。当面はいろいろ学びつつ、「カービン」の月である「ムン」の軌道まで行くことを目標としています。
by Kaisei Hanyu

 

『メタルスラッグ』feat.アメコミ

今週は、まだ見ぬ横スクロールアクションを求めてSteamストアページをひたすら探索していました。そこで『Rise & Shine』を発見。アメコミチックな2Dグラフィックに惹かれて購入しました。主人公の少年Riseが、おしゃべりな銃Shineとともに、地球に侵略してきた機械兵士たちに立ち向かいます。特筆すべきは、グラフィックのきめ細かさ。そしてシビアな難易度。グラフィックに関しては特に背景が作り込まれている印象で、どのシーンも一枚絵として成り立つレベルではないかと。次に難易度に関して。まず、主人公は2回ほど攻撃を受けると死にます。そのうえ敵の攻撃が熾烈。最初のボスがほかのシューティングゲームでいうところのラスボス級の強さ(個人的に)なのもあって何度か挫折しかけました。ただしカバーアクションがあったり、自動回復を採用していたりと、理不尽さは感じないように設計されていますね。むしろゲーマーにとっては丁度いい難易度かも。総じてクオリティが高く、どこか『メタルスラッグ』を彷彿とさせる作品と言えるでしょう。ただひとつ欠点をあげるとすれば、「短すぎる」。この一言に尽きます。
by Nobuya Sato

 

ヒャッハー混沌世界

Obsidian Entertainmentの新作『アウター・ワールド』が発売されたので遊んでいます。早くEpic Gamesストアに、スクリーンショット機能が搭載されないかなと思いプレイしています。発売日は金曜日ということで、まだそれほど遊びこんではいないのですが、初期『Fallout』制作スタッフが中心で『Fallout: New Vegas』開発元という前評判に違いない出来を感じています。テキスト量とバリエーションの多さ、やたら種類の多いアイテム、何を言っているかわからないNPC。SFという世界を舞台にしながら、混沌でごちゃごちゃしたワールドが築き上げられています。セミオープンワールドという位置づけのようで、荒野を散策し続ける感じの作品ではないのですが、とにかく面白い要素がごちゃごちゃ点在しているのがいいですね。それでいて導入は丁寧で。安直な表現ですが、安心できる『Fallout』感があります。これからもっとらしさが出てくるんでしょうね。

もうひとつ嬉しいのは、このタイトルがちゃんと国内発売されたこと。品質は二転三転あったようですが無事日本語化され、PS4向けにはパッケージ版も発売されていて。ローカライズやマーケティングの費用も決して安くないでしょう。ちゃんと日本にゲームを届けてくれた、パブリッシャーのPrivate Divisionに深く感謝したいです。
by Minoru Umise