Nintendo Switchのホリ製グリップコンがフルサイズ。『ボーダーランズ3』で感じる寂しさ。『Blasphemous』はソウルヴァニア。今週のゲーミング

Now Gamingは毎週日曜日、各ライターがその週にプレイしたゲームについて、ゆるく書きちらすコーナーです。記念すべき200回目です。

Now Gamingは毎週日曜日、各ライターがその週にプレイしたゲームについて、ゆるく書きちらすコーナーです。記念すべき200回目です。第1回目が掲載されたのは2013年9月14日。スタッフは総入れ替えされていますし長らく休載期間がありましたが、6年前から始まっていたんですね。

 

ソウルヴァニア

ようやく『Blasphemous』が発売されました。トレイラーが公開された時から強烈なビジュアルから個人的に気になっていた作品です。難易度高い、見た目はグロ、ストーリーは難解とあらゆる面でソウルシリーズを彷彿とさせますが、少し違う。本作には魔法や剣技を成長させる、いわゆるビルド要素が存在するのですが、複雑な分岐などはなく、幾分シンプルな作りとなっています。悪く言えば育成に幅がないです。ここがミソで、このぐらいが個人的には丁度いい。敵は基本的に見た目も強さも凶悪なので、複雑なビルドを要求されて後々取り返しがつかなくなることを考えると良いバランスかなと。あと戦闘のバランスも絶妙。攻撃と次の攻撃のあいだにわずかな時間が発生するので、連打での攻略は厳しいのですが、かといってモッサリしておらず、キビキビ動いてくれます。そして、なんだかんだパリィの重要性に気づかされる。とりあえずグロが大丈夫で、メトロイドヴァニア好きな方はぜひプレイしてみてください(ただし日本語対応はまだ)。ソウルシリーズのフォロワー作品と呼ぶには、オリジナリティと質が頭一つ抜けている作品です。
by Nobuya Sato

 

横幅の違和感はじき慣れる…はず

以前ここで、Proコントローラーをパカっと二分割したような“Joy-Conのプロ”が欲しいと書きましたが、ついに出ました。ホリの「携帯モード専用グリップコントローラー」です。FPSなど右スティックで繊細な操作をする場合、Joy-Conのスティックは小さく位置的にも窮屈でどうにも扱いにくい。しかし、このコントローラーはまさにフルサイズ。期待どおりエイム操作しやすくて素晴らしい。十字キーは押下感が重いけど、これも重宝しそう。装着したままドックに挿せるのも良い。

振動機能が無いことや、背面ボタンへのアサインは同じ側にあるボタンのみというのは惜しい点。また背面ボタンの位置が、個人的に中指でも薬指でも微妙に押し辛い。L/Rボタンを押すと、指がZL/ZRボタンに干渉する構造も残念。ただ細かい不満はあれど、携帯モードでのスティック操作のしやすさは唯一無二。これまで手を出し辛かったジャンルも楽しめそうです。
by Taijiro Yamanaka

 

 

B面!そういうのもあるのか

ついにチャプター9が実装されたということで、今週は『Celeste』山を登っていました。『Celeste』は、美麗なドットで描かれたMatt Makes Gamesによるインディー作品。壁キックや空中ダッシュに加えて、細かなテクニックや各ステージごとのギミックまで、全部乗せ感のあるそれなりに高難易度な2Dアクションゲームです。チャプター9はその最後を飾るに相応しく、一見幻想的な雰囲気のステージとなっていますが、刺々しいところは全てトゲ。甘い金平糖風の死で溢れています。といいつつもテンポよく死ねるので、ふわっとした挙動のクラゲや一瞬の油断が命取りとばかりに容赦なく動いていく足場を駆け抜けて、一気に中盤までは進んだのですが、そこで入山を拒否されていましました。画像のとおり、入山料であるハートが足りなかったのです。原稿と『大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL』の合間に、ハートを粉砕して回っています。
by Keiichi Yokoyama

 

嬉しさと寂しさ

ついに発売された『ボーダーランズ3』をプレイしています。さまざまなメディアで評されていますが、まさしく正当進化にふさわしい本作。アートスタイルもシステムも大きな変化はないですが、ズームしてみるとテクスチャが明らかに高精細になっていたり、銃のメカニックも多彩かつ豪華になっていたり、シリーズの良さを理解したクリエイターがファンのために丁寧に作り上げた作品になっています。電脳少女シロ氏によるモズの演技も感触よく、いい感じに騒がしい。PC版ですがパフォーマンスについての問題はなさげで、快適に遊べています。このシリーズ、やっぱり脳みそ空っぽにして楽しめるのが素敵ですよね。しばらく「帰宅後何もしたくないけどゲームしたい」枠にハマりそうです。

余談なんですが、『ボーダーランズ2』は大学時代に友人たちとよく遊んでいました。当時は今ほどボリュームある協力ゲームは多くなく、喋りながら長時間遊べるゲームとしては『ボーダーランズ2』か『テラリア』が定番みたいなところがありまして。そこからしばらく時間が経ち、みんなはそれぞれ離れ離れに。もう連絡をすることもないので、誘えるような雰囲気でもなく。学生時代よりも今のほうがずっと楽しく刺激があります。ただ、変わらない『ボーダーランズ3』を遊んでいると、変わってしまった人間関係を思い出し、あの頃に戻りたいと少しだけ思ってしまいます。
by Minoru Umise

AUTOMATON JP
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